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地域密着型サービスとは?9種類のサービスと申請方法を徹底解説

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住み慣れた地域で介護を受けたい!

複数の事業者から介護を受けるのはちょっと心配…

地域密着型サービスってどんなサービス??

このような疑問や不安を抱えて訪れたのではないでしょうか?

地域密着型サービスとは、要介護の高齢者ができる限り長く住み慣れた地域で生活を続けられるように、2006年4月の介護保険制度改正により創設されたサービスです。

このサービスには、デイサービスをメインとして、必要に応じて訪問介護やショートステイができる小規模多機能型居宅介護や地域住民限定で30人未満が暮らす地域密着型介護老人福祉施設など9種類のサービスがあります。

この記事では、9種類のサービスや申し込みの手順を解説しています。

それでは見ていきましょう。

1.地域密着型サービスとは

地域密着型サービスとは、要介護の高齢者ができる限り長く住み慣れた地域で生活を続けられるように、2006年4月の介護保険制度改正により創設されたサービスです。

地域ごとの特性を活かし、その地域に添ったサービスを提供するため、市町村指定の事業者が提供しています。

また、要支援1・2の方が利用できる「地域密着型介護予防サービス」もあります。

具体的なサービスは、9種類あり次の章で解説していきます。

1-1.対象者

地域密着型サービスが利用できるのは、その事業所が所在する市区町村に居住する要介護認定、要支援認定を受けている方です。

居住していない市区町村の事業所を利用することはできません。

2.9種類の地域密着型サービス

2-1.小規模多機能型居宅介護

小規模多機能型居宅介護は、デイサービスをメインとしていますが、必要に応じて訪問介護やショートステイも利用することができます。

通常は、それぞれ異なる事業者と契約しなければいけませんが、小規模多機能型居宅介護ではその必要がなく、顔なじみのスタッフから安心してどのサービスも受けることが可能です。

特に、環境やスタッフの変化にうまくなじめない方におすすめです。

また、利用料は利用回数に関わらず介護度による1か月単位の定額制となっています。

2-2.夜間対応型訪問介護

夜間対応型訪問介護は、「定期巡回」と「随時対応」の2種類があり、夜間(18時から翌朝8時まで)に自宅を訪問し介護を提供するサービスです。

定期巡回は、定期的にホームヘルパーや看護師などがに訪問し、介護サービスを提供します。

随時対応は、体調不良やぎっくり腰、転倒をしたときなどの場合に、ホームヘルパーの介護を受けられます。

2-3.認知症対応型通所介護

認知症対応型通所介護は、認知症の方だけが利用できるデイサービスです。

一般のデイサービスでは、認知症の方に対応していなかったり、馴染みにくいことが多いのですが、認知症対応型通所介護は、利用定員が12名以下と少人数でアットホームな施設です。

また、認知症対応型通所介護は大きく3つの種類に分かれています。

併設型:特別養護老人ホームなどのほかの施設に併設されているもの

単独型:認知症対応型デイサービスとして単独で運営しているもの

共用型:グループホームなどの共用スペースで提供するもの。

2-4.認知症対応型共同生活介護

認知症対応型共同生活介護は、認知症の方が5~9人で共同生活する住宅で介護や機能訓練のサービスを受けられます。いわゆるグループホームと呼ばれるものです。

生活費などは全額自己負担で、介護サービスのみ介護保険が適応されます。

2-5.地域密着型特定施設入居者生活介護

地域密着型特定施設の入居者が、介護保険を利用して受けられる介護サービスです。

食事や入浴、機能訓練、生活全般の支援などのサービスが提供されます。

地域密着型特定施設とは、有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅、養護老人ホーム、軽費老人ホームの4つのうち、定員が30人未満で、市区町村から「特定施設」と指定された施設になります。

2-6.地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護

地域密着型介護老人福祉施設とは、地域住民限定で入所できる定員30人未満の特別養護老人ホームです。

このサービスを利用できるのは、基本的に要介護3以上です。

特別養護老人ホーム同様、入浴や排泄などの介護や機能訓練などのサービスが提供されます。

2-7.定期巡回・随時対応型訪問介護看護

定期巡回・随時対応型訪問看護介護は、訪問介護と訪問看護が密に連携をして定期巡回や随時訪問するサービスです。

1人暮らしの高齢者や高齢夫婦が利用するケースが増えています。

また、急な体調不良やトラブルにも24時間体制で対応しています。

2-8.看護小規模多機能型居宅介護

看護小規模多機能型居宅介護は、小規模多機能型居宅介護と同様に、デイサービスをメインとしていますが、必要に応じて訪問介護やショートステイをすることもできます。

小規模多機能型居宅介護に訪問看護がプラスされた施設です。

そのため、医療ケアが必要な方がよく利用されています。

2-9.地域密着型通所介護

地域密着型通所介護とは、定員18人以下の小規模なデイサービスで介護支援や機能訓練、レクリエーションなどのサービスが受けられます。

利用定員が19人未満となったことで、より手厚いサービスを受けられるようになりました。

3.サービスの利用手順

地域密着型サービスの利用手順は以下になります。基本的には、通常の介護サービスの利用方法と同じです。

①担当のケアマネージャーに相談する

②利用したいサービスや事業者を調べてもらい、空き状態を確認したうえ、決定する

③事業者と契約を結ぶ

④ケアプランの作成

⑤サービスの利用開始

※利用するサービスが小規模多機能型居宅介護や看護小規模多機能型居宅介護の場合、その施設に所属するケアマネージャーに変更となり、そのケアマネージャーがケアプランも作成します。

※要介護認定を終え、担当のケアマネージャーがいることを前提としています。

4.まとめ

いかがでしたでしょうか?

地域密着型サービスは、要介護の高齢者ができる限り長く住み慣れた地域で生活を続けられるために創設されたサービスです。

要介護度が上がっていくと、複数の介護業者が関わることになりますが、地域密着型サービスを利用すれば、顔なじみの担当者から安心して介護を受けることが可能です。

地域密着型サービスは、財政面と人員不足に課題を抱えていますが、大きな期待が集まるサービスでしょう。

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