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外国人でも老人ホームに入居は可能?入居の条件や注意するポイントを解説

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少子高齢化や人手不足の影響で、日本で暮らす外国人は年々増えています。

実は、外国人の高齢化も進んできているのです。

総務省がまとめている住民基本台帳のデータから、外国人の高齢者の割合が増えてきていることがわかります。

そんな中で、「外国人でも老人ホームに入居できるの?」という疑問が浮かび上がって来ます。

この記事では、外国人の入居の条件や注意するポイントを解説します。

1.外国人でも老人ホームに入居は可能?

結論として、外国人でも老人ホームに入居できます。

住民基本台帳に登録されている在留期間が3ヵ月以上かつ40歳以上の外国人は、日本人と同様に介護保険の被介護者となります。

日本人と同じように介護保険料を納めていれば、介護保険制度を利用することが可能です。

反対に、外国人であっても、住民基本台帳に登録されている在留期間が3ヵ月以上かつ40歳以上の方は介護保険料を納めなければなりません。

また、2012年以前は在留期間が1年以上でしたが、住民基本台帳改正法の改正があり対象範囲が広がりました。

2.保険料手続きと納付

住民基本台帳に登録されている在留期間が3ヵ月以上かつ40歳以上の外国人は、介護保険料を納めなければなりません。

介護保険料を納めていない場合、介護サービスを全額負担でしか受けられなくなってしまいます。

日本に入国したばかりで、言語も制度もわからない中、介護保険加入の手続きは大変で放置してしまうことも少なくないです。

もう一度、介護保険に加入しているか確認をして、放置してしまっていた場合はすぐに手続きを行いましょう。

3.老人ホーム入居までのステップ

老人ホーム探しから入居までの流れを改めて見ていきましょう。

基本的には、外国人であっても老人ホームの探し方に変わりはありません。

ただし、言語の問題もあり、受け入れ体制や手続きが異なる場合もあります。

3-1.入居の目的を明確にする

介護を求めているのか、住居を求めているのかなど入居の目的は人によって様々です。

基本的なところですが、情報収集に追われて目的がおろそかになってしまう事がとても多いです。

目的によって選ぶ老人ホームが変わってくるので、老人ホームに入る目的をもう一度明確にしましょう。

3-2.条件の優先順位を決める

入居の際に一番大切にしたいことは何でしょうか。

費用の安さ、サポートの手厚さ、個室/相部屋、立地など、考える側面はたくさんあります。

入居者本人と家族ですり合わせをして優先順位を決めると、のちに候補を絞る時に考えやすくなります。

3-3.予算の目安を立てる

現在の貯蓄とこれからの収入を考えて、いくらまで出せるのかを把握しておきましょう。これも候補を絞る時に必要になります。

3-4.情報収集をする

ネットで調べたり、パンフレットを取り寄せたりして、情報収集をします。

外国人で入居している知り合いがいれば、話を聞いてみるのも良いでしょう。

3-5.候補の施設を絞り込む

優先順位や予算の目安を考慮しながら、候補の施設を絞りましょう。

 3-6.入居する本人と家族と話し合う

入居する本人が納得するホームを選ぶのが大切です。

じっくり話し合って本人含め家族にとってよい老人ホームを選びましょう。

3-7.実際に見学に行く

絞った候補の施設へ見学に行きましょう。

コミュニケーションがスムーズに取れるか、生まれ育った国の価値観をどのくらい受け入れてもらえるかなどを見学の機会にしっかりとすり合わせましょう。

3-8.体験入居してみる

見学した中から特に気になるホームへ体験入居してみると、実際入居するとどのような感じなのかが分かります。

3-9.入居先を決定し、契約を結ぶ

面談をして入居先を決定したら、契約内容をきちんと把握した上で契約をしましょう。

3-10.入居する

新たな住居で居心地良く過ごせるように準備をして入居しましょう。

4.外国人の方が入居する際の注意点

4-1.文化の違い

文化の違いにおいては、どれだけ日本の文化や価値観を受け入れられるかを決めておく必要があります。

全てを受け入れてもらうことは難しいかもしれませんが、配慮はしてくれるでしょう。

そのためにも、入居前にしっかりと職員とコミュニケーションを取ることが重要です。

4-2.言語の違い

言語の違いにも注意が必要です。

意思の疎通ができないと、ストレスが溜まってしまいがちで、適切な介護を受けることも難しいです。

なるべくコミュニケーションが円滑にとれる施設を選びましょう。

5.まとめ

いかがでしたでしょうか?

結論として、外国人でも老人ホームに入居できます。

住民基本台帳に登録されている在留期間が3ヵ月以上かつ40歳以上の外国人は、日本人と同様に介護保険の被介護者となります。

ただし、介護保険料を納めていないと、全額負担でサービスを利用しなくてはなりません。

入居の注意点に気をつけて、老人ホームを探してみてください。

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