市町村特別給付についてこのようなお悩みはありませんか?
「そもそも市町村特別給付とは?」
「市町村特別給付の内容は?」
「市町村特別給付の対象になる条件は?」
国や都道府県、市町村などの自治体では、要介護者や要支援者に対してさまざまなサービスを実施しているため、ご家族に要介護者や要支援者がいる場合はこれらのサービスを受けることで負担を最小限にして介護をすることができます。
しかし、市町村特別給付は家族が要介護者・要支援者の対象になったとしても、ご自身で条件を確認して申請をしないと受けることのできないサービスですので、まずは内容や対象になるかどうかについて知っておくことが大切になるのです。
そこで、本記事では市町村特別給付について内容や対象になる条件、具体例などを解説していきます。
そもそも市町村特別給付とは?
市町村特別給付とは、要介護者や要支援者を対象に市町村が独自におこなっている地域支援のことを指します。
介護保険には、要介護者・要支援者になる可能性のある方を対象とした「予防給付」と、要介護者・要支援者の状態にある方を対象とした「介護給付」という2つの介護保険のほかにも、要介護状態のサポートや症状の悪化、予防などを目的とした「市町村特別給付」という介護保険があるのです。
そもそも全国の市町村では、包括支援事業・介護予防事業・日常生活支援総合事業のいずれかの事業の実施が義務付けられているため、その中のひとつである「市町村特別給付」は多くの市町村の地域支援事業として実施されています。
市町村特別給付の内容は?
先ほどもお伝えした通り、市町村特別給付は要介護状態のサポートや症状の悪化、予防などのさまざまなことに対してのサポートが目的となっているため、市町村によってもサービスの内容が異なります。
例えば、厚生労働省「在宅サービス充実のための施策」事例紹介で紹介されている市町村特別給付の事例は下記の通りです。
・愛媛県東予市:紙おむつの支援
・東京都中野区:移送サービス
・兵庫県宝塚市:配食サービス
・静岡県静岡市:通所入浴サービス
このように、市町村によって市町村特別給付のサービスは異なるため、まずはお住まいの市町村がどのようなサービスを実施しているのかについてホームページをチェックしてみてましょう。
市町村特別給付の対象となる条件は?
市町村特別給付の財源は、国や都道府県、市町村の公費から負担される「予防給付」「介護給付」とは異なり、第一被保険者の保険料が財源となっているため、「市町村特別給付」の対象になるためにはいくつかの条件をクリアする必要があります。
ただし、お住まいの市町村によって「市町村特別給付」の対象になるかどうかの条件は若干異なりますので、まずはお住まいの市町村のホームページから条件について確認することが大切です。
また、市町村特別給付にはそれぞれの市町村によって定められた有効期限や上限金額が存在しますので、条件と合わせて事前に確認しておきましょう。
それでは、市町村特別給付の具合例として兵庫県伊丹市の「市町村特別給付」の条件についてご紹介していきます。
( 1 ) 介護保険の要介護または要支援の認定を受けている方
( 2 ) 下記のいずれかの状態にある方 ・何らかの認知症を有するが、日常生活は家庭内及び社会的にほぼ自立している方 ・日常生活に支障を来すような認知症の症状・行動や意思疎通の困難さが多少みられるが、誰かが注意していれば自立できる方 ・日常生活に支障を来すような認知症の症状・行動や意思疎通の困難さが見られ、介護を必要とする方 ( 3 )見守り等サービスを利用することにより安定した在宅生活の継続が見込まれる方 (出典:伊丹市「市町村特別給付」) |
このように、まずは「市町村特別給付」のサービスを提供する地域に住んでいることが第一条件となる場合が多く、その次に要介護者・要支援者として認められる状態にある(医師などの診断書などが用意できる)などの条件などが一般的な条件となっています。
いずれの条件も介護や支援が必要な方であればクリアできる条件ですので、まずはそれぞれの市町村で定められている書類などを用意して申請しましょう。
市町村特別給付を活用しましょう
本記事では市町村特別給付について内容や対象になる条件、具体例などを解説していきました。
要介護者・要支援者に対するサービスは国や都道府県、市町村と、さまざな自治体が支援をおこなっていますが、ご自身で申請をおこなわなければ支援してもらえないものがほとんどですので、まずは要介護者・要支援者に対するどのような支援サービスがあるのかを知ることがとても大切になります。
その上で、ご自身の家族に必要となるサービスの申請に必要となる書類や条件を揃えて申請をおこないましょう。
ぜひ本記事を参考にして市町村特別給付について理解を深めてみてください。