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介護マークとは?生まれた背景や利用方法、今後の課題について解説

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介護マークをご存じでしょうか?

介護マークとは、介護する方が周囲から偏見や誤解を受けることがないよう考案されたマークです。

静岡県で生まれた介護マークは、平成23年4月から配布を開始して、令和3年3月末までに26,627個の配布が行われています。

この記事では、介護マークの生まれた背景や利用方法、今後の課題について解説します。

1.介護マークとは?

介護マークとは、介護する方が周囲から偏見や誤解を受けることがないよう考案されたマークです。

静岡県が「介護マーク」を策定し、平成23年4月から県内で配布する取り組みが行われています。

そして、現在では、全国的に介護マークが普及されるようになっています。

2.介護マークが生まれた背景

介護マークが誕生した背景には、介護する方が周囲から偏見や誤解を受けてしまうという悩みがあります。

例えば、男性介護者が利用者の女性用下着を購入するシーンや、トイレで、介護者が付き添うシーンなどが挙げられます。

このように、一見介護をしているかわかりにくい場合に介護者が困ってしまうことが多かったのです。

そこで、介護マークが考案されました。

3.介護マークの利用方法

介護マークは、首からかけられるようケースに入れて使用します。

また、背中に回しても見えるよう両面表示になっています。

首にかけたくない場合は、カードだけケースから取り出し携帯も可能です。

個人での利用については、静岡県に個別に許諾を得ること無く、介護時にご利用い

ただけます。

・データについてはこちらからダウンロードしてください。

介護マーク(JPG:205KB)チラシ(PDF:1,376KB)

・介護マークの配布・利用については留意事項をご覧ください。

介護マークの配布・利用における留意事項(PDF:85KB)

3-1.介護マークの活用シーン

・サービスエリアや駅などのトイレで、介護者が付き添う際、周囲から冷ややかな目でみられて困る。

・男性介護者が店頭で女性用の下着を購入する際、いつも困っている。

・病院に連れて行った際、2人で診察室に入っていくと、見た目は健康そうなのになぜ2人で診察室に入るのか、と呼びとめられる。

・駅で切符を買う時や、スーパーで買った物を袋詰めしている時など、目を離したわずかの間にどこかに行ってしまうことがある。

・車の乗降りを介助する際、パッシングされてしまった。

4.間違えやすい高齢者マークとの違い

高齢者マークは、高齢者のドライバーが車を運転する場合に、車に貼りつけるものです。

70歳以上の人が運転に影響を及ぼすおそれがある時には、車の前と後ろの両方にマークをつけるよう努めなければならないと、道路交通法に示されています。

高齢者マークを付けた車に幅寄せや割り込みをすると罰則があるため、マークを付けることで他の車が配慮しなければならなくなり、安全性がアップします。

5.介護マークの課題

介護マークの課題は、認知度の低さです。

茨城、栃木、新潟、長野、岐阜、愛知、島根、佐賀の9県は県全体で取組みを実施しており、累計で500以上の市区町村が作成・配布を行っています。

しかし、まだまだ認知度が足らず今後の課題となっています。

6.まとめ

いかがでしたでしょうか?

介護マークとは、介護する方が周囲から偏見や誤解を受けることがないよう考案されたマークです。

首にかけるだけで簡単に利用できてしまうので、一見介護をしているかわかりにくい場面でお困りの際にはぜひご利用ください。

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