老人クラブに入りたい!
老人クラブはどのような活動を行っている?
どんな人が老人クラブに入れる?
このような疑問を抱えているのではないでしょうか?
老人クラブは、地域を基盤とする高齢者の自主的な組織です。
会員は基本的には60歳以上の方を対象として、全国で活動しています。
クラブでは、会員の話し合いによって、それぞれの地域ごとに多種多様な活動を行っています。
この記事では、老人クラブの目的や生まれた背景、活動内容について解説します。
1.老人クラブとは
老人クラブは、地域を基盤とする高齢者の自主的な組織です。
会員は基本的には60歳以上の方を対象として、クラブの規模は、おおむね30名から100名を標準としています。
厚生労働省報告によると、令和3年3月末現在、89498クラブ/4712182人が所属していま
す。
また、高齢者の生きがいや健康づくりの推進に向け、国、地方自治体から支援を受けています。
1-1.活動の目的
①仲間づくりを通して、生きがいと健康づくり、生活を豊かにする楽しい活動を行う。
②その知識や経験を生かして、地域の諸団体と共同し、地域を豊かにする社会活動に取り組む。
③明るい長寿社会づくり、保健福祉の向上に努めることを目的とする。
2.老人クラブが生まれた背景
老人クラブの起源は、長寿を祝う平安時代の「尚歯会」と言われています。
さらには、仏教伝来とともに日本に伝わったとされる相互扶助組織「講」にまでさかのぼることができます。
その後、明治26年博多高砂会(福岡県福岡市)、明治40年楽寿老人会(京都府亀岡市)、大正14年上田地区老人会(熊本県小国町)が設立され、現在の老人クラブの基礎が築かれました。
3.老人クラブの活動内容
クラブでは、会員の話し合いによって、それぞれの地域ごとに多種多様な活動を行っています。
活動を分類すると「生活を豊かにする楽しい活動」と「地域を豊かにする社会活動」に大別されますが、それぞれ関わりをもちながら総合的に取り組まれています。
そして、活動がどちらか一方に偏らないように、バランスのとれた取り組みを目指しています。
3-1.生活を豊かにする楽しい活動
〇健康づくり・介護予防
シニアスポーツ、健康学習、ウォーキングなど
〇趣味、文化、レクリエーション
子供見守りパトロール、趣味・文化などのサークル活動、旅行など
3-2.地域を豊かにする社会活動
〇友愛、ボランティア
福祉施設等への訪問、地域のボランティア活動など
〇安心、安全まちづくり
生活課題の調査・点検、地域見守りパトロールなど
〇世代交流、伝承
昔遊び、民芸、手工芸の伝承など
〇環境、生産、リサイクルとして
農作物や花の栽培、公園や公共施設の環境整備、リサイクルなど
4.老人クラブの加入方法
老人クラブは、入会を希望する高齢者で、60歳以上の方を対象としています。
ただし、準会員や協力会員制度を取り入れ、60歳未満の方の参加を受け入れているクラブもあります。
老人クラブに加入する方法は、市区町村の老人クラブ連合会、または、お住まいの自治体の高齢福祉課にお問い合わせください。
5.まとめ
いかがでしたでしょうか?
老人クラブは、地域を基盤とする高齢者の自主的な組織です。
クラブでは、会員の話し合いによって、それぞれの地域ごとに多種多様な活動を行っています。
全国には、89498クラブもあるため、きっとあなたに合ったクラブが見つかるでしょう。