今までの介護を自宅で行っていたが、最近になって仕事が忙しくなってきたり、日常に介護しなければいけない場面が増えてきたことで、自宅介護に限界を感じていませんか?
自宅介護に限界を感じた場合に、被介護者を老人ホームにあずける選択肢があります。
しかし、老人ホームに対してあまり良くないイメージを持っている人も多いと思います。
そんななかで、高級老人ホームでは被介護者が趣味を楽しむことができるうえに、厳重なセキュリティーと駐在医師がいるため安心して預けることができる環境が用意されています。
被介護者が大切な存在だからこそ、高級老人ホームで1ランク上の生活を選択肢に入れてみてはいかがでしょうか?
目次
1.高級老人ホームとは〜上質な空間で熱い介護を〜
高級老人ホームでは、一般の有料老人ホームと比較して入居費用・月額使用料が高い代わりに上質な空間で手厚いサービスをうけられます。
2.高級老人ホームの6つの特徴
高級老人ホームの特徴をまとめました。
2-1.別荘のような立地
高級老人ホームは高級住宅街に立地している所もあれば、部屋から山や海が見えるなど別荘地のような場所に立地している施設もあります。
「ここに住んでみたい」という憧れが入居の決め手になります。
2-2.本格的な趣味プログラム
スイミングプールやカラオケ、フィットネスなど体力維持ができるものから、英会話や、陶芸、ガーデニングなど新しく始められるものなど多彩なプログラムがあります。
最近では、外部から有名人を招いたショーを行うなどエンタメ要素を取り入れたところもあります。
2-3.豪華な建物
建物内部は毎日入れる温泉や大理石の床、こだわりの家具など高級ホテルを連想させるつくりになっており、外には緑を多く取り入れ入居者に安らぎを与えてくれます。
2-4.こだわりの食事
高級レストランのシェフが選ぶ食材や食器を使うなど、こだわりのメニューが楽しめます。
また、その日の気分に合わせて和洋中のメニューから選べるなど食事に飽きることはありません。
さらには、食事の栄養バランスはもちろんのこと、食べやすいように工夫された料理を楽しめます。
2-5.医療体制
近隣の医療機関と連携して医師や看護師から定期的な診断を受けることができたり、24時間館内に駐在しているところもあります。
2-6.スタッフの教育
高級老人ホームで働くスタッフは、「基本マナー」「入居者への待遇」「言葉遣い」「心のこもった『おもてなし』」の研修を学んでいます。
そのため、入居者やその家族が気持ちよく安心して過ごせる環境が整っています。
3.高級老人ホームを選ぶ6つのポイント
3-1.費用を払い続けられるか
高級老人ホームを探すときは、初期費用としての入居金の別に、月額使用料が継続的にかかるため、払い続けられる費用をあらかじめ算出しておきましょう。
3-2.趣味を楽しめるか
老人ホームに入居することは、そこで長期的に生活することになります。
そのため、自分の持っている趣味が継続できるかどうか、また、新しく興味が持てそうなプログラムがあるかを確認しておきましょう。
3-3.家族と楽しく過ごせるか
高級老人ホームでは家族との面会だけでなく、宿泊や食事を一緒にできます。
また、施設によってはイベントに家族が参加できるところもあるそうです。
3-4.生活のしやすさ
普段の生活同様に外出をすることができるため、施設の近くにどのようなお店があるのか事前に確認しましょう。
3-5.スタッフの質
スタッフが頼れる存在かどうかは、長期的に生活する上で重要なポイントです。入居者に対する振る舞い方や有資格者の数、スタッフの研修を確認することでいつでも頼れるスタッフがいるか判断できます。
3-6.入居者の雰囲気
他の入居者がイキイキとしていて、スタッフと良い関係性が築けている施設ではストレスを強いられる生活は免れるはずです。
不要なトラブルを避けるためにも入居者の雰囲気を見て合うかどうか確認してください。
4.入居にあたり注意しておきたい3つのこと
4-1.サービスとオプションに注意
月々支払う金額の中にどこまでがサービスに含まれており、どこからがオプション料金なのか確認しましょう。
4-2入居時には自立が条件の場合も
入居後は食事や入浴などの介護サービスを受けられますが、入居時には自立(介護や支援が必要ない状態)していることが条件になる施設もあります。
4-3.高度な介護や医療が必要時に退去命令が出ることも
入居後に高度な介護や医療が必要になった場合、老人ホームか退去を求められることがあります。
5.高級老人ホームの費用
一般的な有料老人ホームの費用は入居一時金が120万円、月額使用料が15万〜30万円程度になっています。
5-1.高級老人ホームの費用
入居一時金 1000万〜5000万円程度
月額使用料 30万〜50万円程度
月額使用料の中には管理費に加えサービス料金が含まれています。料金プランによっては、入居一時金を抑える代わりに月額使用料に月額家賃が含まれる場合もあります。
5-2.利用料の支払い方法は3種類
・一時金タイプ
今後の家賃、食費、管理費などを一括で払うタイプです。
支払い後は月額使用料のみになり、経済的な計画が立てやすいです。
・一部前払いタイプ
今後かかる家賃の費用の一部を前払いし、入居後に管理費や食費を月々支払うタイプです。
この方法では、一時金を抑えつつ分割払いが可能なため、入居時に預貯金に不安があった場合でも安心して入居できます。
・月払いタイプ
全ての費用を月々払うタイプです
6.注目されている高級老人ホームの例
サクラビア成城
写真元https://www.sacravia.co.jp/
宮殿のような外装、内装が印象的です。食事は約30種類の和洋中メニューから選べます。共用のスペースにはシアター室、ゲームルーム、図書館館、美容室などがあります。24時間駐在の医師や看護師がいます。
グランクレール
フィットネスルーム、大浴場、ビリヤード室などの施設がある。順天堂大学と共同で健康寿命を伸ばす取り組みが行われており、半年毎に体力測定をすることで健康管理に力をいれている。写真はグランクレール藤岡シニアレジデンスにあるシアタールーム。
7.親を老人ホームに入れるときの悩みのタネ
7-1 老人ホームへの入居は罪ではない
介護を他人に頼ることは、大切です。介護疲れが限界を超えてしまうと、愛情が憎しみに変わってしまうケースもあります。
そもそも、介護保険制度があるのも、介護は社会全体で助け合うべきだという考えから生まれたものです。
なので、罪の意識を感じる必要はありません。
7-2 罪悪感との向き合い方
まずは、被介助者にあった施設を話し合って見つけることです。
趣味が満喫できる場所や家族に会いやすい環境、スタッフの雰囲気がいい場所など、被介助者がより良い環境で生活できるように考えましょう。
また、離れて暮らすからとはいえ家族にもできることがあります。
施設に不満がないか聞いたり、入居後の精神的負担はないかとコミュニケーションを取ることで、いつも気にかけている気持ちを伝えましょう。
そうすると自然と家族の絆も深まります。
まとめ
高級老人ホームには様々な特徴がありました。
費用が多い代わりに、住居者が日々の暮らしを楽しめるような工夫がされています。
それぞれの施設で受けられるサービスや、施設内の雰囲気、用意されているプログラムが違うため、被介護者とうまくコミュニケーションを取りながら決めると良いでしょう。
高級老人ホームに入居してもらうことで、家族間のコミュニケーションが促進され、ストレスがかからない関係性が築かれるといいですね!