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介護食は介護を楽にする魔法のサービス!制度・価格まで解説

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「親が自分で食事の用意ができなくなったとき、毎日のご飯の用意はどうしよう、、、」
「毎日食材を用意するのは大変そう、、、」

あなたは今、こんな悩みを抱えていませんか?

自分の親が食事の準備を自分でできなくなった時に、毎日の食事をどのように用意するか考えていますか?

そういった状況は突然はじまるかもしれません。

いざという時に、混乱してしまわないように、事前に制度や仕組みを調べて知っておくことが大切です。

この記事では、これから親の支援や介護をすることになるかもしれない人が、高齢者向け配食サービスをどのように選んでいけばいいのかをポイントに分けて解説しています。

この機会に、サービス内容や、選択のポイントをよく理解しておくことで、実際の場面に遭遇しても焦らず、行動することができると思います。

最後まで読んでいただけたら幸いです。

1. 高齢者向け配食サービスは在宅介護を楽にする魔法のサービス

高齢者向け配食サービスとは、高齢者に必要な食事を自宅まで宅配してくれるサービスのことです。

親が自分で食事の用意をすることができなくなれば毎日三回の食事を用意しないといけません。

買い出しから料理、使用した皿の片付けまでをすれば、かなりの時間がかかってしまいます。

介護に専業で、ずっと付きっきりで介護ができれば可能ですが、働きながらであったり、家庭を持ちながらであるとなかなかそうはできません。

大きな負荷を伴うものとなってしまうことになります。

配食サービスであれば、食事に必要な食材の買い出し、調理、そして後片付けまで全てをこなしてくれます。

例えば、配食サービスは、すぐ近くで見守れない時や、時間を作れない時でも、料理を届けてくれます。
食材を用意する必要もないので、買い出しの時間や、食材を保管中に腐らせてしまうこともないのです。

栄養面でも業者によっては、栄養士が毎日の食事を管理していたり、天然素材のものしか使わずに調理をしているものもあります。

また糖尿病食や腎臓病食などの治療食に対応しているところもあります。

高齢者向け配食サービスはまさに魔法のようなサービスなのです。

2. 高齢者向け配食サービスのメリット・デメリット

ではここから高齢者向け配食サービスのメリット・デメリットを解説していきます。

メリット デメリット
・料理を作る時間を減らすことができる。
・栄養価に優れたものを選べる。
・地域によっては市町村区の補助を利用できる。
・一般的に自炊するよりも費用がかかる。
・食事に関わる会話が減る

2-1. 高齢者向け配食サービスのメリット

❐料理を作る時間を減らすことができる
食材の買い出し、食べやすい食事、栄養はどうするのか、などを調べる時間を含めれば、毎日、食事を3回用意するにはかなりの時間がかかります。

しかし、配食サービスを利用する事で、買い出しから料理、後片付けまでの時間を節約することができます。

仕事をしながら介護をしている忙しい人は配食サービスを利用することで食事を作る手間をはぶくことができます。

❐栄養価に優れたものを選べる
高齢者にとって、低栄養となることは、介護状態になるリスク因子の中でも、最も大きな因子の一つとなっています。

サービス事業者によって異なりますが、配食サービスは栄養士が毎日の食事を管理していたり、天然素材のものしか使わずに調理をしているものもあります。素人が考える栄養価よりも的確な栄養価をとってもらうことができます。

また、カロリーや塩分の管理もしてもらえるので、高血圧や高血糖が心配な人でも安心して利用できるようになっています。

❐地域によっては市区町村の補助を利用することができる
親が住んでいる地域によっては、市区町村による配食サービスの補助がある場合があります。

2-2. 高齢者向け配食サービスのデメリット

❐費用が自炊するよりもかかる
一般的に自分で食材を買って準備をするよりも値段がかかってしまいます。

それは、原材料費に加え、買い物から片付けまでのサービス代が含まれるからです。

ただし、市区町村の補助がある場合には、その限りではありません。

❐食事に関わる会話が減る
高齢者向けの配食サービスは、ただ配達するだけではなく、必ず手渡しを行うことで安否確認の目的をもってサービスを提供されているものが多くなっています。

そのため配達員との簡単なコミュニケーションをとることはできます。

ただ、家庭の中でで料理を作れば、その料理を通じて、ここの味付けはどう?ここのスーパーの食材を利用したんだよなどの会話が家族の間で生まれるものですが、配食サービスでは、そういった会話が生まれにくいというデメリットはあります。

高齢者にとっては、配食サービスよりも手料理の方がいいという方も多いでしょう。

高齢者に寂しい思い、孤独感を感じさせないような配慮が必要です。。

配食サービスは非常に便利なサービスですが、高齢者との関わりを考え、手料理とうまくバランスを取ることが大切です。

3. 高齢者向け配食サービスは家族が忙しい人におすすめのサービス!

以上のメリット、デメリットを見ても、高齢者向け配食サービスは、高齢の親に手料理を作っているけど毎日時間を割くことは厳しい、という人におすすめのサービスです。

特に、朝食、夕食は作ることはできても、昼食の用意をすることができない場合に、昼食のみ利用することもでき、大変便利です。

もしも配食サービスを頼まず、1日3食を作る場合は目安として以下の時間がかかります。

・献立を考える時間 約0.5時間
・食材を買いに行く時間 約1時間
・料理をする時間 約1時間
・後片付けをする時間 約0.5時間

食事を毎食、家族がつくるとなると合計:約3時間がかかります。

これを毎日やるとすると、3時間×30日=90時間/月がかかってしまいます。

仕事をしている家族にとっては、大きな負担がかかってきます。

そのため、企業に勤めているなど、毎日が多忙な人は1日1食や、週に一度でも配食サービスを利用すれば、時間を節約することができます。

また糖尿病食、減塩食、腎臓病食など、治療食を作る必要がある場合には、必要な栄養価をグラム単位で調整する必要があります。

食材の量を計り、レシピ通りに作るのは労力がかかるのではないでしょうか。

その手間を考えたら、おすすめできるサービスと言えます。

4. 高齢者向け配食サービス費用の相場

高齢者向け配食サービスの相場は地域によってさまざまです。

例えば、東京都葛飾区のある業者では以下のような価格設定になっています。

昼食 346円
夕食(常温) 346円
糖尿病食 493円
腎臓病食 493円
透析食 575円
ムース食 400円

(参考:葛飾区高齢者用配食サービス事業者一覧

個人の病気や状態に合わせて選べるのは嬉しいポイントです。

食材や料金、住んでいるエリアで選ぶことができます。

平均価格は、東京都葛飾区の場合だと行政が扱っている全14業者で通常食(夕)は約426円でした。(参考:葛飾区高齢者用配食サービス事業者一覧

名古屋市(中区)の場合だと、平均価格は、全11業者で通常食(介護保険適用)は約575円でした。
(参考:中区いきいき支援センター

地域によって若干の違いはあるようですので、業者の決定前に自分の住んでいる地域について調べておく必要があります。

5. 高齢者向け配食サービスを選ぶ際は6つのポイント

ではここから高齢者向け配食サービスを選ぶときの6つのポイントを解説していきます。

①カロリー・糖質
②塩分
③栄養バランス
④美味しさ
⑤柔らかさ
⑥本人の意思の食べたいものを聞く

①カロリー・糖質
これらの成分は、血管や心臓の調子によっては医者から制限がかかる場合もあります。

個人ではなかなか計測が難しい部分ですが、ほとんどのサービス業者で食事ごとのカロリー、糖質量が公開されていますので、参考にしてみましょう。

②塩分
塩分も血糖や血圧を左右させるので、血圧に心配のある人は塩分量を気をつける必要があります。

③栄養バランス
人によって食材の好き嫌いはありますが、バランスよく栄養を取ることも大切です。日々の栄養価のバランスに心配のある人は、この項目を意識してみましょう。

④美味しさ
栄養価やバランスも大事ですが、美味しさも大事です。食事を食べる本人が嫌がってしまっては意味がありません。長期契約をしてしまってから、やはり嫌だとなったら代金が無駄になってしまう可能性があります。

業者によっては実施していない所もありますが、まずは短期間のお試しパックを使ってみましょう。

初期の段階で一つの業者に決めるのではなく、いくつかを試したうえで決定する事が大切です。

⑤柔らかさ
介護の必要度にもよりますが、通常の固さの食品では満足にたべられない場合も考えられます。

必要な介護レベルに応じて、柔らかさで段階分けしている業者もあります。

刻み食、軟菜食、ミキサー食などの食形態が必要な場合には、それに対応できる事業者を選ぶ必要があります。

固いものが食べられない可能性のある人には、どの程度の固さで満足に食べることができるのかを業者の決定前に考えておきましょう。

⑥本人の意思の食べたいものを聞く
栄養価やバランスも、もちろん大事ですが、本人の意思を尊重することも大切です。

できるだけ、本人が喜んで食べられる好きなメニューが出てくる事業者を選ぶことも必要です。

本人の今の気分で食べたくないものが出てきたり、嫌いなものがでてきたいるするとかえってストレスに繋がってしまう場合があります。

配食サービス事業者と契約をする前にメニューの内容を確認したり、お試し期間などを利用してこの味が合うかなど、本人の意見をできるだけ聞いてあげることが大切です。

6. まとめ

いかがだったでしょうか?

親の介護については、ついつい目を背けたくなってしまうものですが事前に準備をすることが大切です。

特に、食事に関しては誰にでも関わりのあることであり、生きる上での幸福にも直結するので、いざ必要となったときにすぐに対応できるように事前に調べておきましょう。

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