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アニマルセラピーとは?効果や具体的なセラピー内容、注意点を解説

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最近では、アニマルセラピーを取り入れる老人ホームが増えています。

そもそも、アニマルセラピーとは、動物と触れ合い、ストレス緩和やリラックスなどを促進するために行う動物介在療法です。

アニマルセラピーには、認知症を抑制したり、心身の健康を促進したりする効果が期待されています。

今回の記事では、注目の集まっているアニマルセラピーの効果や具体的なセラピー内容、受ける際の注意点について解説します。

1.アニマルセラピーとは

アニマルセラピーとは、動物と触れ合い、ストレス緩和やリラックスなどを促進するために行う動物介在療法です。

アニマルセラピーは、大きく以下の2つに分類できます

①動物介在活動(Animal Assisted Activity)

生活の質を高めることを目的として行う活動です。

日本で行われている大半のアニマルセラピーはこちらに分類できます。

老人ホームでは、レクリエーションの一環として取り入れられています。

②動物介在療法(Animal Assisted Therapy)

医療従事者が、動物を介在させて行う療法です。

介護では、認知症ケアや緩和ケアなどで活用が期待されています。

しかし、日本ではあまり普及していません。

近年では、アニマルセラピーの効果が広まり、日本でも取り入れる施設が増えています。

次の章では、アニマルセラピーの効果を見ていきましょう。

2.アニマルセラピーの効果

2-1.ストレスを緩和させる

動物と触れ合うと、幸せホルモンであるオキシトシンが分泌されます。

オキシトシンには、幸せな気分になる・不安や恐怖心の軽減・ストレス緩和など様々な効果があります。

2-2.心身の健康を促進する

散歩をしたり、世話をしたりすることで運動をするきっかけになります。

中には、リハビリの補助として、アニマルセラピーが活用される場合もあります。

また、動物を通して入居者同士のコミュニケーションも活性化させることが見込めます。

2-3.認知症の抑制

ある論文では、認知症への効果を社会性、活動性、精神性の3点で評価しています。

〇社会性

周囲の人や動物への関心を高め生活への潤いを増す。

〇活動性

動物につられて行動を起こすことにより、活動量が増え日常生活の自立度やQOLの低下を予防する。

〇精神性

精神ストレスの緩和やうつ状態の改善になる。

参考:http://www.kawasaki-m.ac.jp/soc/mw/journal/jp/2008-j17-2/10_futoyu.pdf

3.アニマルセラピーの実施方法

アニマルセラピーでは、専門的な訓練を受けたセラピードックが主流です。

大きく「触れ合い」と「お世話」の2つに分かれていることが多いです。

具体的なセラピーの実施方法を紹介します。

<触れ合い>

〇室内で触れたり抱いたりする

〇遊んでいる様子を眺める

〇ボールなどで遊ぶ

<お世話>

〇一緒に散歩をする

〇おやつやエサを与える

4.アニマルセラピーの注意点

4-1.感染症に注意する

感染症に注意が必要です。

免疫力の低下しやすい高齢者は、動物からの感染症に移りやすいです。

動物やその周辺(トイレ、小屋など)を清潔にしたり、口移しで餌を与えたりしないようにしましょう。

また、セラピー中は、動物がご高齢者の口をなめないように注意深く観察してください。

4-2.アレルギーに注意する

動物アレルギーを持っている方がいる場合は注意をしましょう。

また、これまで動物と触れ合うことがなく、セラピーを通してアレルギーを持っていることに気づくケースもあります。

4-3.無理に勧めない

過去にトラウマがあったりして、動物が苦手な方もいらっしゃいます。

そのような場合には、ご本人の気持ちを尊重して無理に勧めないようにしましょう。

4-4.万が一の事故に気をつける

認知症が進行しており、ご高齢者が動物に暴力を振るってしまったり、動物がご高齢者に噛みついてしまったりと、万が一の事故が起こる可能性があります。

事前にセラピストとリスクの把握をして、できる限りの対策をしておきましょう。

5.まとめ

いかがでしたでしょうか?

アニマルセラピーとは、動物と触れ合い、ストレス緩和やリラックスなどを促進するために行う動物介在療法です。

アニマルセラピーには、ストレス緩和や健康の促進、認知症の抑制など様々な効果が期待されています。

老人ホームだけでなく、その他の介護サービスでも利用できる場合もあるため、ぜひ検討してみてください。

 

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