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ケアプランとは?3つの種類やよくあるQ&A、具体例まで詳しく解説

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ケアプランってよく聞くけど、いまいちわからない。

そう思ってこのサイトに訪れたのではないでしょうか?

ケアプランとは、「介護サービスの計画書」です。

そして、介護サービスを利用するにはケアプランを作成しなければなりません。

ケアプランの基本的な知識からよくあるQ&A、具体的な例まで詳しく解説しています。

1.ケアプランとは?「介護サービスの計画書」

ケアプランとは、「介護サービスの計画書」です。

要介護認定を受けて、介護保険サービスの利用する際に必要となります。

ケアプランは、介護サービスを利用する方とそのご家族の状況や必要な事など要望に合わせて目標を立てます。

目標をもとに、どのような介護サービスをどのくらいの頻度で利用するか、具体的な介護の計画を立てるという特徴です。

自分で作成することもできますが、基本的には担当の介護支援専門員(ケアマネジャー)と話し合い作成します。

ケアプランの作成は、介護保険から全額給付されるため自己負担の費用が発生することはありません。

なので、初めてのケアプラン作成はケアマネジャーに依頼するとよいでしょう。

1-1.ケアマネージャーは介護の伴走者

介護において必要なサービスを受けるにはケアプランが必要となってきます。

そのケアプランを作成してくれるのがケアマネージャーになります。

ケアプランを作成することは利用者自身でも出来ますが、ケアマネージャーが行っている業務を全て自分でやらなければならず、とても負担が大きくなってしまいます。

ケアマネージャーは、介護支援専門員実務研修受講試験に合格しています。

試験の受験資格は、医療・介護に関連する国家資格等を有する、もしくは相談員としての業務経験があり、かつ指定業務を5年以上かつ900日以上経験することで得られ、合格率は10~20%です。

ケアマネージャーへの支払いは、全て介護保険から費用として負担してくれるので利用者自身の金銭的負担はありません。

そのため、ケアマネージャーと一緒にケアプランを作り、介護を進めていくといいでしょう。

また、ケアマネージャーの主な仕事として①ケアプラン作成②給付管理③事業者と利用者との調整の3つがあります。

知らないと損をする!?ケアマネージャーを選ぶ3つのポイントを解説!

1-2.ケアプラン3つの種類

1-2.1.「居宅サービス計画」→自宅に居ながら利用できるサービス

「居宅サービス計画」は、住み慣れた自宅でより快適で安心に生活が維持できるよう、本人やご家族の要望を踏まえ、介護サービスや地域のサービスを組み合わせた目標や頻度、期間、週間予定表などを記載した計画書です。

1-2-2.「施設サービス計画」→施設に入所・入院して受けるサービス

「施設サービス計画」は、老人ホームや介護老人保健施設など、介護保険施設に入所されている方やそのご家族の要望を踏まえ、「居宅サービス計画」同様に目標設定や支援内容を記載した計画書です。

1-2-3.「介護予防サービス計画」→要支援1~2と認定された人のための介護予防サービス

「介護予防サービス計画」は、要支援1.2の方が対象です。

要支援1.2の方は、介護予防のサービスを利用できます。

地域の地域包括支援センターが中心となり、ケアプランを作成します。

2.ケアプラン作成までの流れ

2-1.ケアマネージャーを探す

ケアマネージャーを探す際は、以下の3つのポイントに注意するとよいでしょう

・得意分野を把握する

・高いヒアリング能力を持っているか?

・フットワークが軽い

詳しくはこちら

知らないと損をする!?ケアマネージャーを選ぶ3つのポイントを解説!

2-2.ケアマネージャーによる状況の把握

ケアプラン作成のため、ケアマネージャーが利用者とその家族と面談を行います。

面談では、利用者の状況や要望などをヒアリングします。

また、自宅の環境を確認するため、自宅で面談が多いです。

2-3.利用するサービスの検討

ケアマネージャーは、面談での情報をもとにケアプランの原案を作成します。

2-4.ケアプランの原案を確認

ケアプランは利用者やそのご家族の同意が必要なため、ケアマネージャーの立てたプランの最終調整を行います。

修正点があれば提案し、なければ完成となります。

2-5.サービスを受ける各事業所と契約する

ケアプラン完成後、サービスを受ける各事業所に連絡し契約を結びましょう。

2-6.サービスの開始

事業所との契約が完了次第サービスが開始されます。

2-7.定期的なケアプランの見直し

ケアマネージャーはサービスが開始しても、定期的に利用者の状態を確認するために連絡を取ります。

その際、ケアプランに不満を感じていたり、容態が悪化していたら、その旨を伝えましょう。

ケアプランは随時見直し変更が可能なので対応してもらえます。

3.注意点

3-1.本人・家族の要望や状況を明確にする

ケアプランを作成する前に必ず、本人と家族の要望や現状を把握しておきましょう

特に大切なことは、本人がどのように生活を送りたいかです。

明確にしておくとよい項目

・どのような生活を送りたいか

・できること/できないこと

・誰が介護をするか

・家族の状況

・経済状況

・不安な点

3-2.定期的にケアプランを見直す

ケアプランは何度も見直すものです。

そのため、ケアマネージャーとは月に1回以上面談を行います。

ケアプランに不満を感じたり、状態が悪化した場合には見直しが必要です。

特に要介護区分が変わった時には受けられるサービスが変わるため、変更が必須です。

不満を感じた時は面談を待たずに連絡して対応してもらいましょう。

3-3.ケアマネージャーに任せきりにしない

ケアプランの作成をケアマネージャーに任せきりにしてはいけません。

各自でも情報の収集を行い、要望や懸念点などをしっかりと伝えましょう

具体的に要望を伝えることで、より快適な生活を送ることができます。

4.よくあるQ&A

4-1.ケアプランは自分で作れますか?

ケアプランは本人やそのご家族が作成することも可能です。

自分たちで作成したい場合は地域包括支援センターや全国マイケアプラン・ネットワークで作成の援助が受けられます。

自分たちで作成することでサービス選択の自由度が上がるメリットはありますが、専門知識や事業所との調整が必要になるため、初めてケアプランが必要になった時はケアマネージャーに依頼するとよいです。

4-2.ケアプランの作成にお金はかかる?

ケアプランを含めたケアマネジメントサービスは、介護保険の対象となり、自己負担は一切ありません

4-3.要介護3の場合どんなプランになるの?

.在宅介護の事例

 介護保険は、要介護度によって月々の利用できるサービスの限度額が定められています。

例)84歳の坂本美津子さん(仮名)の場合

坂本さんは現在、要介護3認定を受けた86歳で、5年前に夫の徳次郎さん(仮名)を亡くし、一人暮らしです。一人暮らしで、唯一の一人娘である、43歳で会社勤めの加奈子さん(仮名)も、なかなか美津子さんを訪ねてくることができません。

そこで、美津子さんは、週末の午後のみ加奈子さんに、お手伝いにきてもらう代わりに、平日の日中は、デイサービスを依頼することにしました。以下の図の緑色に塗りつぶされいる時間は、美津子さんがデイサービスを利用される時間帯です。

デイサービスでは、排泄や入浴の一部の介助をはじめとしたお手伝いをしてもらうことで、美津子さんは以前よりも、生活しやすくなります。週末は、午前中の2時間のみ、食品や生活用品などの重いもののお買い物や部屋の掃除や洗濯を依頼しています。そうすることで、午後に訪ねてくる、加奈子さんと2人の時間を大切に過ごすことができます。

5.まとめ

いかがでしたでしょうか。

ケアプランとは、「介護サービスの計画書」で、作成することで介護サービスを受けられます。

ケアプランを作成する際は、ケアマネージャーや地域包括支援センターにその旨を伝えましょう。

同じ要介護度でも、ケアプランは人それぞれ違うものです。

作成する前に必ず、本人と家族の要望や現状を把握しておきましょう。

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