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高齢者の難聴とは?3つの原因と5つの予防法を解説!

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最近、耳の聞こえが悪い、、、

老人性難聴ってどんな症状?

難聴にならないためにはどうすればいい?

このような疑問を抱えているのではないでしょうか?

老人性難聴とは、老化により、耳が聞こえづらくなった状態です。

難聴は一度なってしまうと、なかなか回復することが難しいです。

難聴にならないためにも、難聴についての知識を深めましょう。

1.老人性難聴とは

老人性難聴とは、老化により、耳が聞こえづらくなった状態です。

耳の老化は、40代ごろから始まり、60代から休息に進むと言われています。

場合によっては、40代で補聴器が必要になる場合も少なくありません。

さらに、最近のデータでは、難聴が認知症に影響を与えることもわかりました。

1-1.加齢性難聴との違い

加齢性難聴とは、加齢によって起こる難聴で、年をとると誰にでも起こる可能性があります。

老人性難聴ととても似ていますが、厳密には異なります。

難聴は、音の機械的振動が伝わらない「伝音難聴」と音を感じる神経が障害される「感音難聴」の2つに分けられます。

このうち神経の機能が加齢により低下し、感音難聴になるのが老人性難聴です。

2.老人性難聴の症状

2-1.高い音が聞こえにくくなる

電話の呼び出し音や電子レンジの音、子どもの声などが、はっきり聞こえなくなります。

2-2.会話が難しくなる

早い会話を聞き取れないことが多々あります。

そのため、ゆっくりとした会話を心がけましょう。

2-3.周囲の雑音から聞きたい音が選べない

神経の機能が低下してしまっているため、聞きたい音が選べなくなってしまいます。

3.老人性難聴の原因

老人性難聴の原因は、加齢によって音を感じる神経の機能が低下することです。

ここでは、もう少し詳しく解説します。

老人性難聴の原因には、大きく3つの器官への障害が考えられます。

3-1.有毛細胞の減少

1つ目は、耳の中の蝸牛という器官にある感覚細胞の障害です。

蝸牛の中には、有毛細胞という音を感じ取る細胞がたくさんあります。

加齢によって、この細胞が減少することで音の聞き取りが難しくなります。

3-2.蝸牛周囲の血管障害

2つ目は、蝸牛周囲の血管障害です。

蝸牛周囲には、たくさんの毛細血管が集まっています。

この血管に動脈硬化などの障害が起こることによって、十分な栄養が送れず有毛細胞の機能が低下します。

3-3.耳から脳までの神経障害

蝸牛や周辺の血管に異常がない場合でも、耳から脳へ音の信号を伝達するまでの神経に障害があれば、難聴となってしまう場合もあります。

4.難聴は認知症の原因に??

2017年7月の国際アルツハイマー病会議で、難聴は生活習慣病などとともに認知症の原因に挙げられました。

難聴が認知症の原因になる理由には、以下の2つが関係しています。

①会話が困難になり、会話が消極的になる

②会話が減り、脳の働きが衰えて認知機能が低下

また、難聴になることで転倒リスクが上昇すると言われています。

難聴により、外の環境をうまく認識できなくなることが原因で、難聴でない人と比べると3倍近く転倒する確率が上がることがアメリカの研究でわかっています。

5.難聴の予防法

主な予防法として次の5つが挙げられます。

5-1.大きな音でテレビやラジオを聞かない

大きな音に慣れてしまうと小さな音が聞こえづらくなります。

聞こえづらいからといって大きな音で聞くことは避けましょう。

今までの音量で聞こえづらくなったときは、耳鼻咽喉科で聞こえの検査を受けてみましょう。

5-2.塩分やコレステロールを控えた食事

難聴予防には、耳の血流障害を防ぐことが効果的です。

血流障害は、高血圧や高コレステロールで起こりやすくなります。

栄養バランスに気を付けている食事を摂りましょう。

5-3.ヘッドフォンを使う

イヤホンを使うと音を聞き取る有毛細胞が壊れてしまいます。

そのため、耳への負担の少ないヘッドフォンを使用しましょう。

5-4.静かな場所で耳を休ませる時間を作る

日々の生活をしていると、知らぬ間に耳に大きな負担がかかっています。

定期的に静かな自然などで耳を休ませる時間を作りましょう。

5-5.耳鼻咽喉科で定期的に聞こえの検査

難聴は早期発見が大切になります。

定期的に聞こえの検査をして早期治療を行いましょう。

6.難聴の方への介護で気を付けること

6-1.少し大きめで低めの声でハッキリ話す

加齢性難聴は、「高い音が聞こえづらくなる」、「小さい音は聞こえづらく大きい音はうるさく聞こえる」という特徴があります。

そのため、会話をする際は少し大きめで低めの声でハッキリ話すことを意識しましょう。

6-2.ゆっくりと、聞き取りやすい言葉で、簡潔に話す

ゆっくりと、聞き取りやすい言葉で話しかけましょう。

口を大きく動かすことで言葉がより伝わりやすくなります。

6-3.補聴器を利用する

補聴器を利用することで、難聴で認知症を発症するリスクを下げることができます。

また、会話もスムーズになります。

慣れるまでは耳に違和感があり、煩わしく思うこともありますが、健康に過ごすためにも利用することをオススメします。

7.まとめ

いかがでしたでしょうか?

老人性難聴とは、老化により、耳が聞こえづらくなった状態です。

難聴は、40代を過ぎれば誰にでも起こりうります。

そのため、日ごろから難聴にならないよう生活する必要があります。

イヤホンの使用頻度やテレビの音量には注意しましょう。

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