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「看取りとは?」介護についての知識を10分で解説!

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看取りとは、近い将来、死が避けられないとされた人に対し、 身体的苦痛や精神的苦痛を緩和・軽減するとともに、 人生の最期まで尊厳ある生活を支援すること

看取りとは、臨死期をどのように過ごすかという1つの選択肢です。

「看取りについてよく知って後悔しない選択肢をしたい…」

あなたは今こんな悩みを抱えてはいませんか?

 

(2015年以前は厚生労働省「人口動態統計」による出生数及び死亡数(いずれも日本人) 2020年以降は国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(平成24年1月推計)」の出生中位・死亡中位仮定による推計結果)

上記の表のように、現在の日本では、高齢化が進み年々亡くなる方も増えています。
それに伴い人生の最期(臨死期)をどのように過ごし、人生の最期を迎えるか、迎えて欲しいかを考える方も必然的に多くなっています。

 

出典:終末期医療に関する調査(各年)

 

また上記の表のように終末期をどのように迎えたいか?というアンケートにおいて、「自宅で最後まで療養したい」という割合は1割です。このことから多くの方が、病院で最期を迎える、看取り介護を受けることになります。

しかし「看取り介護」やその周辺情報についてや、大切な考え方をよく知らずに要介護者の最期をきめてしまうのは果たしていいのでしょうか?

そこでこの記事では、看取りについての知識はもちろん看取りの周辺知識をわかりやすく解説しています。

人生の最後をどう迎えるか。この記事を読んで、一番大切な決断をする際に後悔しないために役立てていただけたら幸いです。

 

1.看取りとは

笑顔

ではここから看取りについて詳しく解説していきます。

 

1-1. 看取りとはなにか

「看取り」とは、病状の改善が見込まれない方が人生の最期に自分らしく尊厳ある生活をおくることができるよう延命治療のような医療行為は行わず、できるかぎり身体的苦痛や精神的苦痛を取り除き、慣れ親しんだ環境で、介護や看護を行うことです。

人生の最期の期間を出来る限り引き伸ばす「延命治療」に対し、「看取り」は精神的、身体的苦痛を取り除いて、自分らしく尊厳ある最期の生活を過ごすことを優先する方法です。

これまでは、高齢や病気などにより衰弱が著しい場合、医療機関で治療、療養することが一般的でしたが、近年では自宅や施設で看取りを行うケースが増加しています。

看取りはターミナルケアとよく混合されます。
ターミナルケアとの違いを次の章から解説していきます。

 

1-2. ターミナルケアとの違い

ターミナルケアとの違いは「医療中心の対応」なのか「介護や看護中心の対応」なのかという点です。

「看取りケア」は自宅や施設で看護、介護中心に行われるケアのことを指します。
一方でターミナルケアは医療現場で痛みを抑える緩和ケアを中心に行われます。
どちらも目的は同じで、最期を迎える人に対して、精神的・身体的な苦痛を軽減することも念頭におき、要介護者や患者の方が1番いい最期を自然に迎えられるようにすることが目的になります。

 

2. 看取りのメリットとデメリット

メリット、デメリット

それでは次に「看取り」のメリットとデメリットを解説していきます。

 

2-1.看取りのメリット

看取り介護のメリットは、患者、要介護者の方の意思を尊重し、本人にとって1番幸せな最期を迎えられるという点です。これまで歩んできた人生をどのように終わらせるか…終わってしまうということは悲しいことですが、自分の人生の最期を自分で選択し、最も落ち着く環境で自分らしい尊厳ある最期を迎えられることは幸せなことであるという考えが多くなってきています。

具体例として、看取りを選択した人の声をご紹介します。

「89歳になる母。看取りをするか延命治療をするかの選択をする前に、すでに家族で話し合い看取りを選択することをきめていたので迷うことなう母の選択を尊重。
人工呼吸器や鼻チューブによる栄養補給をする姿を見たくなかったですし、家族で母の最期を看取れて母も幸せだったと思います。」

このような声からも満足できる選択だったことが伺えますね。

2-2.看取りのデメリット

それでは次に看取りのデメリットを紹介します。
看取りのデメリットは、延命をしないということに対して家族内で意見が対立し、揉める可能性があることと、既に入所している場合、そもそも看取り介護を行っていない施設もあるという二つの点です。

延命治療をしないということは、ある程度が決まっている状態にあります。
そんな中、一緒に過ごす家族は、辛い気持ちになる場面も多々あります。本人にとっては「一番いい選択だ!」とわかっていても、「もっと生きて欲しい…」という感情が湧き上がり、急に延命治療をしたいという気持ちになる事例も多くあります。

例えばですが、家族全員で話し合い、看取りをすると決定したとします。ただ家族のうち母と娘が、看取りを行っていく中で「まだ生きていてほしい」「延命治療をしてほしい」と言い出した時は、また話し合いに戻ってしまったりという可能性もあります。

状況や気持ちは、本人、家族を含めて日を追うにつれ変化するものであり、そのたびに話し合いを十分に行うことはとても重要です。

ただそこの時点ですでに本人の意思を聞くことができなくなってしまっていた場合には、判断が難しくなることもあります。

このような結果にならないために、次の章でお話する「話し合う上で考えるべきポイント」を決めておきましょう。

 

また、看取りケア・介護はすべての施設で行われているわけではありません。なので、入居している施設が看取り介護を行っていない場合受けることができないというデメリットもあります。

では実際にどれくらいの施設が看取りケアを行っているのでしょうか?

みずほ情報総研が2013年に行った調査によると、過去1年間で看取り介護の実績がある施設はこのように発表されています。

介護老人福祉施設(特養) 約77%
介護老人保健施設(老健) 約64%
有料老人ホーム等の特定施設 約66%
グループホーム 30%

なので、看取り介護を希望する場合は入居している施設で看取りが行われているのかどうかも、確認しておきましょう。

 

3. 看取りか延命治療か…決断をする上で1番大切なこと

助け合い

これまでお話ししてきた内容と合わせて、看取りか延命治療か決断する上で1番大切なことをお話しします。

なによりも一番大切なことは「本人の意見、考えを尊重する」ことに尽きます。

人生は、誰のものでもなくご本人のものです。「延命治療をしてまだ生きて欲しい」と周りが思っていても、ご本人がそれを望まないのであればその意思を尊重してあげましょう。

また認知症や意識障害により、ご本人が判断、意思決定ができない場合があります。その時は介護者や家族、医師をまじえて1番いいと思う選択をするしかありません。ご本人が判断、意思決定ができなくなる前に、一度話し合うことが大切になります。

 

厚生労働省では、人生の最終段階を迎えた本人や家族等と医療・ケアチームが、最善の医療・ケアを作り上げるための合意形成のプロセスを示すものとして、「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」を平成30年3月に策定しました。

その話し合いを行ううえで考えるポイントが以下の5つになります。

 

1、医療従事者から適切な情報の提供と説明がなされ、それに基づいて本人が十分な話し合いを行い、本人による意思決定を基本としたうえで、人生の最終段階における医療・ケアを進めること。

2、本人の意思は常に変化しうるものであることを踏まえ、本人と の話し合いが繰り返し行われること。

3、本人が自らの意思を伝えられない状態になる可能性があることから、本人は特定の家族等を自らの意思を推定する者として前もって定めておくこと。

4、延命治療の中止等は、医療・ケアチームによっ て、医学的妥当性と適切性を基に慎重に判断すること。

5、可能な限り疼痛やその他の不快な症状を緩和し、本人・家族等の精神的・社会的な援助も含めた総合的な医療・ケアを行うこと。

 

この5つポイントに、判断を自分でできなくなる前に、1度要介護者と話しをしてみることをおすすめします。

 

4.まとめ

いかがだったでしょうか?
人生の終末期をどのように迎えるのか。看取り介護をするのか延命治療をするのかという決断は非常に大切です。
この記事を参考にし、ご本人に意思を尊重してどういう決断をするのかを考えてみてください。

もし質問、悩み、不安などあればコメントしていただければ介護の専門のスタッフが対応いたします。
お気軽にコメントください。この記事が少しでも参考になれば幸いです。

 

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