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エビデンスはありません!

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首相が代わるからでも、オリンピックが終わったからでも、新型コロナが終焉しないからでもないのだが、最近気分が落ち込んでいる。もちろん、直接の原因になるような嫌なことがあった、ということはあるが、元気な時にはそんなことはすぐに忘れてしまうものだ。人間の記憶機能が素晴らしいのは、どんどん忘れてしまえることであって、全ての記憶を保持していたらじきに頭が変になってしまうだろう、というようなことを昔、読んだ記憶があるが、どこでだったかは、まったく記憶にない。

緊急事態宣言が発出されているということで、七月八月は2週間に1日の割合でしか出勤しなかったのが、結局サーバのせいでそうもいかなくなったとはいえ、良くなかったような気はしている。七月に雨が多くて、毎日の散歩をすっかり止めてしまったことも大きい。身体だけでなく精神的にも身体活動は重要だが、最近の平均歩数は1日500歩前後しかなく、思ったほど体重は増えていないが、つけが頭に回ってきたということかもしれない。

七月と八月にはワクチンも注射したが、これは予想外に軽く済んだ。周りのだれもが、9度台の発熱と頭痛があったというものだから、特に2回目のときは覚悟していたのだが、むしろ1回目のときの腕から肩の痛みのほうが後をひいた。注射した腕を下にして眠ることができないほどだった。でも、2回目のときにはそれもなかった。ただ、肩こりがひどくて、それはいつものことなのだが、それがいつも以上にひどい気がして、1週間くらい続いたのが気になったものの、それもいつのまにか収まった。

だからもうすっかり回復したと思うのだけれど、唯一気掛かりなのが、気分の落ち込みである。いろいろな要因が重なっただけだとは思うのだが、人間というのは、どんなところにも因果関係を疑う生き物であるから、どうしても気になってしまうのだった。

たぶん、疫学者の先生に聞けば、明快に「そうしたエビデンスはありません!」と断言してくれることだろう。

「総理、オリンピックが増加の原因では?」
「そうしたエビデンスはありません!(キッパリ)」

エビデンスを疫学的な根拠ととらえる限り、イマココで起こっているすべての事象にエビデンスは存在しない(データが収集されて解析されなければならないし、それでもただちにわかるのは、関連がみられるということだけで、それを因果関係とはいえない。つまりエビデンスはない)のだから。

というわけで、めでたしめでたしなのだったが、エビデンスがあろうがなかろうが、気分が改善しないという事実には変わりないのだった。

https://note.com/carenavi/n/nc0775cca2fb1

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