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在宅介護と施設介護を徹底比較!在宅介護の3つのメリットを解説

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「在宅介護のメリットってなんだろう…」

あんたはこんな疑問を抱いてはいませんか?

介護をするとなった時に決めなくてはいけないことが、在宅で介護をするのか、それとも施設に預けて介護をするのかという点です。

事実、在宅介護をしている人数は2012年で320万人以上、施設介護の形をとっている人数は98万人以上というデータがでています。

データからもわかるように日本では在宅介護を選択する方が施設介護をする方よりも非常に多いです。

https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/zaitaku/dl/zaitakuiryou_all.pdf

(厚生労働省 在宅医療・介護の推進について)

そこでこの記事では、前半部分で在宅介護についてのメリットとデメリットを詳しく解説しました。

また後半では、施設介護のメリット・デメリットを解説して、在宅介護との比較をしました。

この記事は、在宅介護のメリットを知れるだけでなく、あなたが今在宅介護、施設介護どちらの形態を取るべきなのかの決断を後押しする内容になっています。ぜひ最後まで読んでみてください。

では解説していきます。

 

メリット デメリット
在宅介護 ・要介護者が家族と一緒に生活した場所なので安心できる。

・介護費用が抑えられる。

・各種サービスが必要に応じたサービスを利用できる。

・家族の負担が大きい

緊急時の対応がスムーズにいかない

施設介護 ・プロの介護がうけられる

・入居者同士の交流がうまれる

・家族の介護負担が軽減される

・費用が高額

・施設の規則があるため、行動が制限される

・人間関係の問題が出てくる場合がある

上記の表は在宅介護と施設介護のメリットデメリットをまとめたものになります。

この表の内容を詳しく解説していきます。

では最初に在宅介護のメリットデメリットについて解説していきます。

まずは在宅介護にはどんなメリットがあるのか、理解してみてください。

1 在宅介護の3つのメリット

 

在宅介護のメリットは3つです。

1-1.要介護者が家族と一緒に生活した場所なので安心できる。

 

1つ目のメリットが「要介護者が家族と一緒に生活した場所なので安心できる」ことです。

このメリットは介護される側の精神面から非常に大きなポイントとなります。

介護が必要な状態の中、新しい人やモノが多く存在する施設という環境に入るのは、 大きな不安が生まれます。

介護施設の職員の方や、同じ介護をうけている方との人間関係がうまくいかずトラブルを起こしてしまうということも実際にあるからです。

それだけ、慣れ親しんだ場所で介護をすることは、安心できるかできないかが大きく影響してきます。
要介護者の精神的負担の面から大きなメリットの1つとなります。

 

1-2.介護費用が抑えられる

2つ目のメリットが「介護費用が抑えられる」ことです。

介護をする上でどうしても気になってしまうのが、「どれくらい費用がかかるのか?」という点です。

この点から考えると、在宅介護の方がかかる費用をかなり抑えることができます。

施設介護を選択すると、施設を利用するにあたって管理費や家賃、施設内で受けるサービスといった費用がかかってきます。この費用が在宅介護ではかからないため、費用を抑えることができます。

また、施設介護といっても民間施設と公的施設で料金の差がでてきますが、平均の目安となる数字を紹介しておきます。

在宅介護でかかる費用は、月5〜10万円程度といわれています。

多く費用がかかっても15万円を超えることはほとんどありません。

これに対し、施設介護でかかる費用は平均して月15〜30万円と言われています。

また公的運営施設ではなく民事運営施設に入る場合、初期費用として数十万〜という費用が必要になります。

施設の立地によって利用料も変化します。これは家賃の変化をイメージしていただけたら分かりやすいと思います。

もちろん在宅介護でも費用はかかってしまいますが、施設介護に比べると半額以下で介護をおこなっていくことが可能です。

 

1-3.各種サービス、必要に応じたサービスを利用できる

 

3つ目のメリットが「各種サービス、必要に応じたサービスを利用できる」ことです。

介護サービスには訪問介護、リハビリテーション、看護というような自宅に来てもらいサービスを受けるものもあれば、通所介護(デイサービス)、通所リハビリテーション(デイケア)といった通って受けるサービスも存在します。

要介護者の方の状態に合わせて、必要なサービスを選択することができるので自由度が高い介護が可能です。

例えば、午前中は仕事があるため介護ができないという場合でもデイサービスを半日利用することで、プロに任せているためなんの不安もなく仕事に専念できます。また、家族で日帰りで出かけたいときや、出かけなければいけない用事の時でもデイサービス等を利用し1日時間を作ることができます。

また自分が苦手、力が足りなくてできない介護だけを任せるサービスも存在します。

例を1つあげると、「訪問入浴介護」というサービスがあります。介護者の方が、「支えたり力の面で不安、滑ってこけてしまうのが不安、入浴を任せて他のことに時間をあてたい」というような考えを持っている時、非常に便利なサービスになります。

こういった選択肢の中から、かけられる費用と必要なサービスを選択することが可能です。

上記でも述べましたが、ピンポイントの介護を任せることで自分の時間を作り出すことも可能です。

なのでうまくサービスを利用して、自由度の高い介護を実現させることで介護の質もあげられます。

以上が在宅介護のメリットです。

 

2.在宅介護の2つのデメリット

在宅介護のデメリットは以下の2つが挙げられます。

 

2-1.家族の負担が大きい

在宅介護は介護を行う家族の負担が大きくなります。

新しい仕事をはじめるというイメージをもっていただけるとわかりやすいと思います。

在宅介護は要介護者の状態によって入浴や食事のサポート、介護サービス利用の際の移動サポートや、介護サービスで何を使って行くかケアマネージャーとの打ち合わせ等多くのやることが発生してきます。

また、要介護者の言葉や態度、今までと違う現実を1番実感しショックを受けたり悲しい、辛い、疲れたという感情が湧き上がってしまうこともあります。

こういったことから身体的な負担と精神的な負担がかかってしまいますので、

1人に介護を任せるのではなく、家族全員でのサポートが必須になります。

 

2-2.緊急時の対応がスムーズにいかない

要介護者の容態が急変したというような場合、家族は介護素人の場合がほとんどなのでその対応が難しくなるというデメリットがあります。

そのため、在宅介護を行う場合は緊急時でも対応してくれる病院や施設を、必ずリストアップしておくことが大切です。

非常時にどうするか?対応、対策をあらかじめ用意しておくことが大切です。

以上が在宅介護のデメリットになります。

それでは次に施設介護のメリットとデメリットを簡単に解説していきます。

施設介護のメリットデメリットも理解して、より正しい選択をできるようにしましょう。

まずは施設介護のメリットです。

 

3. 施設介護のメリット

施設介護のメリットは以下の3点です。

3-1プロの介護がうけられる

基本的に24時間体制のサポートをプロの方がしてくれます。

もちろん何か緊急時には施設に行く必要がありますが、基本プロの方に介護を安心して任せることができます。

介護をしたことがない人が介護をするより、介護を仕事としている経験者の方が手際もよく失敗もほとんどありません。

施設の方は多くの方を介護してきているため、介護事例が溜まっています。このことからも要介護者に適した介護をしてくれる可能性が高くなります。

3-2入居者同士の交流がうまれる

入居者同士の交流があることで新しい人間関係がひろがります。

介護施設には多くの方が入居しています。

基本的に施設では交流する時間や、施設内の人と運動をしたり遊びをしたりする機会が設けられています。

また入居者だけでなく介護者の方も多くいて会話をする機会もあります。

要介護者の状態によっては交流できないという場合もありますが、基本的に施設内新しい人間関係が広がりやすいです。

これによって施設内での孤独感が軽減されます。

3-3家族の介護負担が軽減される

施設に預けることで家族の介護負担がかなり軽減されます。

具体的に在宅介護で行うような、入浴や食事、排泄、通所サービスや行く場所への送り迎え、サービス利用するにあたっての話し合いの回数などを殆どなくすことが可能になります。

もちろん負担がゼロになることはありませんが、在宅介護にかかる負担とはかなりの差ができます。

以上が施設介護のメリット3つです。

それでは次にデメリット3つを解説していきます。

 

4. 施設介護のデメリット3つ

親 病気 仕事

以下が施設介護のデメリット3つになります。

 

4-1.費用が高額

 

在宅介護のメリットの部分で軽く触れましたが、保険を使用したとしても、多くの費用が必要になります。

在宅介護に比べて数倍の費用がかかってきます。

おおよその目安ですが、在宅介護にかかる自己負担金が月5〜10万円程度に対し、介護施設を利用するにあたって管理費や家賃、施設内で受けるサービスといった費用が追加されます。

そのため施設介護にかかる費用は月に15万〜30万程度はかかると言われています。また民間運営施設に入居する際には、入居一時金というものが発生します、この金額は施設や都道府県によって変わってきますが数十万〜数千万円とこの金額は大きいものになります。こういったことから施設介護は費用が多くかかってきてしまいます。

4-2.施設の規則があるため、行動が制限される

 

在宅介護のように体の調子に合わせて自由に出かけたりすることができなくなります。

在宅介護では、体の調子にあわせてサービスを選択肢し利用することが可能です。一方施設介護では、入居する施設ごとに必ず決まりごとがあるので、それに則って行動が制限されます。

なので「一緒に出かけたい」と考えたとしても、規則や手続きによっては出かけられないというケースがでてきます。なので施設を決める際は、こういった規則を知っておくことが大切になります。

 

4-3.人間関係の問題が出てくる場合がある

 

メリットに入居者同士の交流がうまれるという点をあげましたが、それが逆に人間関係という点でデメリットになってしまうこともあります。

人間関係の構築が苦手な方や、人見知り、人が多いところが苦手という方は、逆に孤独感を感じてしまう可能性があります。

また、この人間関係からくるストレスでモノを壊してしまったり、他の入居者に暴力をふるってしまうなどの問題を起こすと、最悪施設を出て行かなければいけない場合もでてきます。

施設介護を利用する際は、要介護者の性格の深い理解や、施設選びにおいても注意が必要になります。

 

以上が在宅介護と施設介護のメリットデメリットです。

参考になりましたでしょうか?

 

それでは次にどんな人に在宅介護がオススメかを説明していきます。

 

4.家族と過ごしたい、お金を節約したいという人は在宅介護がオススメ

 

在宅介護にはどうしても”時間”が必要になってきます。

逆に介護する時間を作れない場合は、在宅介護は難しいものとなります。

目を離したすきに階段で転倒してしまった、3時間家をあけたら冷蔵庫の中がぐちゃぐちゃ、1人で外にでてしまい行方不明になる等といったリスクが高くなってしまいます。

つきっきりは難しくても、ある程度気を配れる場所にいるのが大切です。また、話せる要介護者の方とコミュニケーションをとってあげることで寂しさを和らげてあげることが可能になるからです。

家族のなかで専業主婦の方や、午前午後どちらかのみのパートをしているというような方がいる場合は在宅介護で使える介護サービスを利用することでカバーすることができます。

午前中または午後は仕事でいないけど、介護をしなくてはいけないという時にはデイサービスなどの、通いのサービスを利用することをオススメします。

デイサービスは使いたい、任せたい日時を決めて利用できるので、仕事やパートなどがルーティンとして決まっていたとしても安心です。

また、家にきてもらって介護サービスをうけられる訪問介護、自分が辛い部分をピンポイントで任せられる訪問入浴介護などを利用することで身体的、精神的負担を減らしつつも、要介護者との時間を大切にすることができます。

5.在宅介護をする上で、意識することと知っておきたい役に立つ情報

5-1. 在宅介護には休息が大切です

在宅介護をする上で意識してほしいことは、「適度に休息をとる」ということです。

在宅介護で苦労することの3つとして、「精神的な負担」「時間的な負担(拘束されるため)」「肉体的な負担」の3つがあげられます。

精神的な負担と時間的な負担についてですが、休みがとれない、自分の時間がとれずやりたいことができない、言ったことをすぐに忘れてしまうなど会話や対応が辛い、自分の時間がなくなるといったことから負担を感じてしまいます。

身体的な負担については、自分より重い体重を支えたりしなくてはいけないケースや自分が腰を壊してしまい病院通いになってしまうというケースもあります。

こういった負担によって、介護する側が介護鬱になってしまったり、体を壊して病院に行かなくてはいけないということも実際にあります。

介護をするあなたが倒れてしまっては本末転倒です。

この負担を少しでも緩和する、息抜きをするためにも必ず休息をとるようにしてください。

ケアマネージャーや家族と相談して、自分の時間をつくり自分のペースで介護を行えるように、利用する介護サービスを検討していってください。

 

5-2. 介護保険や周辺知識を解説

 

それでは次にここまでの話で在宅介護を選択しようとしている方に、

知っておいてほしい役立つ情報をご紹介していきます。

 

それは、「在宅サービスの介護保険について」です。

 

介護保険では、要介護状態に応じて支給限度額が決められています。

上限額の範囲内でサービスを利用する場合は、利用者負担は1割(一定以上所得者は2割)です。

しかし上限を超えてサービスを利用した場合は、超えた分の費用が全額負担となりますのでサービスを

利用する際はその費用と支給金額をよく見て決めましょう。

以下在宅サービスの支給限度額表

 

要介護状態の区分 1ヶ月の支給限度額
要支援1 50,030円
要支援2 104,730円
要介護1 166,920円
要介護2 196,160円
要介護3 269,310円
要介護4 308,060円
要介護5 360,650円

上記の表を見て、要介護者の介護度と照らし合わせることで

月に支給される保険金の限度額を知ることが可能です。

 

在宅サービスを利用する場合は、上記の内容は知った上でサービスを選んでいきましょう。

では最後に在宅介護で利用できるオススメの介護サービスを紹介していきます。

 

6.在宅介護で利用する介護サービス

6-1.訪問介護

ホームヘルプサービスとも言われます。内容としては、ホームヘルパーが自宅を訪問し、食事、入浴、排せつ、衣服の着脱などの身体介護や掃除、洗濯、買い物などの生活援助を行ってくれます。

なお、生活援助でホームヘルパーが行えるサービスの範囲は法律で決まっており、同居する家族のための洗濯や調理など直接本人の援助に該当しない行為などできないことがあるので認識しておきましょう。

このサービスは、要介護1~5の人が利用できます。要支援1・2の人の「訪問介護」は2017年4月から、市区町村が取り組む「介護予防・日常生活支援総合事業(総合事業)」で行われています。

6-2.訪問入浴介護

この記事内で一度触れましたが、改めてご紹介します。

訪問入浴介護は事業者が浴槽を利用者の自宅に持参して入浴の介助を行ってくれます。通常は看護師や介護士3人で訪問してくれます。また、部分浴や体をふくだけの清拭もこのサービスに含まれます。

このサービスは、要介護1~5及び要支援1・2の人が利用できます。

6-3.夜間対応型訪問介護

夜の介護が不安という方も多いのではないでしょうか?

そんな方にオススメなのが、この「夜間対応型訪問介護」というサービスです。

夜間(午後10時~翌朝6時を必ず含む時間)に、決まった時間にヘルパーが訪問する「定期巡回」、体調の不安など利用者の通報に応じる「オペレーションサービス」、通報を受け緊急時に都度訪問する「随時訪問」という3つのサービスを一括して提供してくれます。

利用者には通報に使用するケアコール端末が配布されます。

なお、オプションにより日中も通報による対応も可能ですが、通常の訪問介護やデイサービスと組み合わせることで24時間体制の在宅介護が可能になります。

このサービスは、要介護1~5の人が利用できます。

他にも使えるサービスはたくさんありますので、要介護者の状態、家族の負担などを考えた上で利用するサービスを決定するのが理想です。この記事を参考にしケアマネージャーと相談しつつ、利用するサービスを決めていってください。

 

7.まとめ

いかがだったでしょうか。

在宅介護と施設介護どちらにもメリットデメリットが存在します。

 

メリット デメリット
在宅介護 ・要介護者が家族と一緒に生活した場所なので安心できる。

・介護費用が抑えられる。

・各種サービス(デイサービス、ヘルパーなど)必要に応じたサービスを利用できる。

・家族の負担が大きい

緊急時の対応がスムーズにいかない

施設介護 ・プロの介護がうけられる

・入居者同士の交流がうまれる

家族の介護負担が軽減される

・費用が高額

・施設の規則があるため、行動が制限される

・人間関係の問題が出てくる場合がある

 

要介護者と介護者どちらもが納得できる後悔のない決断をするために、ぜひ参考にしてみてください。

この記事が少しでも参考になれば幸いです。

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