「排泄のサポートをしなければいけないが、オムツの選び方がわからない」
「介護用おむつは種類がたくさんあるが、どう選んでいいかわからない」
あなたは今、こんな悩みを抱えてはいませんか?
介護用のおむつはたくさんの種類が販売されています。
要介護者に適したおむつを選ぶことができますか?
介護用のおむつの選び方は知っていますか?
種類はたくさんありますが、値段やタイプが違います、人によって合う合わないのタイプがあるので、事前におむつの種類や特性をよく理解しておきましょう。
今回は、在宅での介護で必要になるオムツに関わる情報をまとめました。
オムツの選び方からおすすめのオムツ、また、その使い方まで紹介しています。
この記事を読む事で少しでも、介護のオムツに関する悩みが解決したら幸いです。
目次
1.介護のオムツはこれ!おすすめをタイプ別に紹介!
オムツには大きく分けてテープタイプとパンツタイプの2種類があります。
介護が必要な度合いが大きい人はテープタイプ、少しのサポートで大丈夫な人はパンツタイプが適しています。
【テープタイプ】
・第一衛材 フリーネぴったりフィットらくらくテープタイプ
https://www.amazon.co.jp/dp/B01890C6WM?tag=mybest_presses_4442-22
・ADL区分:自立できる・車いす・ベッドで座れる・トイレ誘導
・性別:男女共用
・吸収可能量:排尿2回分(約300ml)
こちらの商品の特徴は、クロス止めできるテープを腰までしっかり伸ばせるので、オムツが体にフィットする点です。排尿3回分の500mlをしっかりキャッチしてくれる大容量なので、安心です。また、大量の排尿を吸収しますが、全面通気性でお肌をサラサラに保てて、肌トラブルにつながりにくいのもおすすめなポイントです。忙しく、おむつを一日何回も取り替えることができない人でも、介護が可能になります。また、要介護者への負担も減らすため、お互いにストレスの少ない介護を実現できます。
・白十字 応援介護テープ止めタイプ
https://www.amazon.co.jp/dp/B007IE3H6K?tag=mybest_presses_4442-22
・ADL区分:寝て過ごすことが多い
・性別:男女共用
・吸収可能量:排尿3回分(約450ml)
主に寝て過ごす人の介護の場合では、オムツの取り替えの手間が大きくなります。その悩みを解決したのがこの製品です。1つ目は3回分の排尿をキャッチできること。取り替え頻度が高いとその分介護者の負担が大きくなってしまうので、大容量は嬉しい機能ですね。もう1つは、大きなマジックテープに改良された点です。つけやすく外しやすくなった事で、取り替えにかかけう時間も減ったので介護者も要介護者も負担が少なくなりました。
・エリエール アテント背モレ・横モレも防ぐテープ式
https://www.amazon.co.jp/dp/B001E753QE?tag=mybest_presses_4442-22
・ADL区分:寝て過ごすことが多い人
・性別:男女共有
・吸収可能量:排尿5回分(約750ml)
商品名にもある通り「背モレ・横モレも防ぐテープ式」は背中と横からのモレを防ぐことによって衣類や布団への汚れを最小限に抑えます。要介護者だけでなく介護者までしっかり介護がなされています。それでいて、5回分の排尿をキャッチしていてくれるので、オムツ交換の頻度が下がります。また、吸収ポリマーには消臭効果がついているので、気になる臭いもしっかり消臭してくれます。臭いはストレスが発生しにくくなることによって、介護において減りがちなコミュニケーションも保たれやすくなります。
【パンツタイプ】
・花王 リリーフパンツタイプ安心のうす型
https://www.amazon.co.jp/dp/B0044DFTNW?tag=mybest_presses_4442-22
ADL区分:1人で歩ける
性別:男女兼用
吸収可能量:排尿3回分(450ml)
うす型であるのに、吸収力が抜群なので漏れる心配もなく安心して使えます。パンツタイプでは気になってしまう股下からの漏れに対応できる「股下フィット吸収」も特徴です。
メーカーは花王なので、得意な「抗菌消臭」の技術が生かされています。銀特有の抗菌成分が、臭いを防いでくれるので、介護者のストレスも軽減します。
・第一衛材 フリーネ軽快すっきりパンツ
https://www.amazon.co.jp/dp/B01CFZ6Z7Y?tag=mybest_presses_4442-22
・ADL区分:自立できる・車いす・ベッドで座れる・トイレ誘導
性別:男女兼用
吸収可能量:2回分(300ml)
こちらのパンツは高齢者の肌がかぶれやすいことを考慮してつくられているので、肌に優しく初心者でも安心して使えます。布のような肌触りなので、初心者でも違和感を覚えにくいです。内部に湿気が溜まりにくい構造になっているので、「すっきり」と使うことができます。肌のかぶれや不快感でおむつの利用を拒否されてしまっては大変なので、肌に心配がある人にはおすすめの製品です。
・ユニ・チャーム ライフリーうす型軽快パンツ
https://www.amazon.co.jp/dp/B0015MUYY4?tag=mybest_presses_4442-22
・ADL区分:1人で歩ける
・性別:男女共用
・吸収可能量:排尿2回分(約300ml)
パンツタイプのオムツは通常、日中に活動する前提で設計されているものがほとんどです。そのため、日中に活動するのには問題がありませんが、この製品では、背中までギャザーを備えているので、横になった状態でも背モレをしっかりキャッチしてくれます。これは、パンツ型では珍しい機能です。
背モレをキャッチしてくれることで、布団が汚れにくくなり介護者の負担を和らげます。
2.介護のオムツの選び方3つのポイント
2-1.6段階の日常生活動作のレベルを考えて選ぶ
介護用オムツの商品説明には、医療・介護現場で使われる『ADL』という指標が表示されています。介護用オムツを購入の際はこの指標を参考にして、どのタイプのオムツを使用するのかを考えると便利です。
「ADL」とは「Activities of Daily Living=日常生活動作」の略語です、日常生活動作とは、食事から排泄・入浴移動までの日常生活での動作がどこまで自分でできるかによって区別されています。
ADLは以下の6つの段階に別れています。
・一人で外出できる方
・一人で歩ける方
・介助があれば歩ける方
・立てる方
・座れる方
・寝て過ごすことが多い方
2-2 .利用者の使い心地を大切にする
利用者のことをしっかり考えることが大切です。
介護は、信頼関係があって成り立つものですので、要介護者と介護者で思いやりを持つことも大事になります。
そのため、要介護者の気持ちに応えることは、介護をうまくおこなっていく上で重要なのです。
例えば、通気性の良い素材を選ぶことで、長時間オムツをしていても不快に感じづらくなります。
要介護者の肌が弱い場合だと特に、製品によって「合う」「合わない」が出てくるので、肌や体調の変化に常に気を使い、もし肌に合わなかった場合は、素材を確認して他の製品を試すようにしましょう。
2-3.介護者の負担を軽減するもの
要介護者のことを思いやることも大事ですが、介護者である自分の負担を減らすことも大切です。
介護は長期に伸びる可能性があるので、そのことも考えなるべく負担を減らすようにしましょう。
特にオムツの取り替え頻度に関係する吸収可能量もチェックしておきましょう。
オムツは、排尿をしたらすぐに取り替えられる状態がベストですが、介護者にも家事や仕事など、日常生活があり、すぐには取り替えられない場合も多いです。
吸収可能量がなるべく多く、使用者の使い心地も良いバランスの良い製品が見つかるのが理想です。
どんな製品が肌に合うのかは試してみないとわからない場合も多いので、最初の期間で色々な製品を試してみると良いでしょう。
3.介護のオムツの付け方5ステップ
【テープタイプ】
ステップ1
尻パッドを立体ギャザーの内側に収まるようにいれます。
ステップ2
体を横向きにして、オムツの中心を背骨の位置に合わせるように置きます。このとき、オムツのテープが体につかないように折っておきます。
ステップ3
体をゆっくりと仰向け戻し、尿取りパッドを引き上げます。
尿取りパッドの立体ギャザーを両手で軽く持ち、足の付け根に沿うように引きあげるのがポイントです。
ステップ4
テープ式のモレ防止の立体ギャザーが足の付け根に沿うように引き上げます。
POINT:オムツのギャザーをしっかりと立たせ、ソケイ部に沿わせるようにする。
ステップ5
おむつのシワを伸ばしながら、左右に広げます。
尿とりパッドを上から軽く押さえ、ズレないようにしながら、しっかりと止めるのがポイントです。
まず下側のテープを左右順番に止め、次に上側のテープも左右順番に止め、体に合わせます。
テープを止めた位置が、左右対称になるように確認してください。
POINT:おむつのテープはしっかりとクロス止めをします。クロスで止めることで、身体へのフィット性が格段にアップします。
【パンツタイプ】
・介護者が履かせる場合
ステップ1
ご本人にはベッドなどに座っていただきます。
パンツの前後を確認してから、片足ずつ通します。麻痺がある方の場合は、麻痺がある足を先に通しましょう。
ステップ2
ご本人が立てる場合は、手すりやベッドなどにつかまり立ちしていただきます。
介護者が背中側に回り、パンツをウエストまで引き上げましょう。
POINT:パンツタイプのおむつは、長時間座っていると自然に下がってくる場合もあるので、ウエスト位置までしっかり引き上げましょう。
・自身で履く場合
ステップ1
ベッドなどに座り、パンツの前後を確認します。
パンツに片足ずつ通し、太もものあたりまで引き上げます。
ステップ2
お尻を左右交互に浮かせて、パンツを少しずつ引き上げます。ウエストまで持って行きましょう。
4.紙オムツ給付及びオムツ代助成制度とは
オムツは毎日利用するため、1枚1枚は安いが、塵も積もれば山となります。毎日利用するだけに月1万~3万程度の出費になることも。
そんな方にぜひ利用して頂きたいのが、紙オムツ給付及びオムツ代助成制度です。
紙オムツ給付及びオムツ代助成制度とは、在宅介護をしている方に自治体から現物給付として紙オムツそのものやおむつ代が支給される制度です。
条件は、自治体によって異なりますので利用の際は自治体の窓口で確認しましょう。
この制度の負担限度額は自治体によって異なりますが、一般的には5,000円~1万円の範囲内になります。
5.まとめ
いかがでしたか?
身近な人間とはいえ、排泄のお世話までするのは気持ち的にもなかなか大変なところもあると思います。
介護者の負担を減らすためにも、要介護者のストレスを軽減させるためにも、適切なオムツを選ぶことが必要になります。
介護のオムツについて、どのように選べばいいのか、どんなオムツにしたら良いのかが分かっている状態になっていたら嬉しいです。
要介護者の状態とによって適切なおむつを理解し、気持ちの良い介護を目指しましょう。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。