口腔リハビリテーションについてこのようなお悩みはありませんか?
「口腔リハビリテーションとは?」
「口腔リハビリテーションの効果や必要にある人の特徴は?」
「口腔リハビリテーションのやり方は?」
身近に要介護者がいる場合に口腔リハビリテーションという言葉を耳にしたことがある方は多いと思いますが、その内容や方法について詳しく理解していない方がたくさんいます。
というのも、口腔リハビリテーションにはさまざまな効果や方法があるため、一言で口腔リハビリテーションといってもたくさんの認識がされているからです。
そこで、本記事では、口腔リハビリテーションについて概要・効果・必要になるケース・やり方の4つの項目について詳しく解説していきます。
目次
口腔リハビリテーションとは?
口腔リハビリテーションとは、病気・障害・老化などのさまざまな要因によって引き起こされる口の動きや機能に対して、これ以上症状を悪化させないように維持することや症状を回復することを目的としておこなわれるリハビリテーションの総称です。
口の動きや機能が低下してしまうと、食事や会話を楽しむことができなくなってしまうだけではなく、食欲の低下や口内環境の悪化による免疫力の低下、さらにはコミュニケーション能力の低下にもつながってしまいます。
このように、口腔リハビリテーションにはさまざまな効果があるため、介護の一環としても注目を集めているのです。
口腔リハビリテーションが必要な方
口腔リハビリテーションが必要になるのは下記の3つのケースです。
・食事の過程に問題がある方
・コミュニケーションに問題がある方
・口の動きに異常がある方
それぞれの必要な方について詳しく解説していきます。
1.食事の過程に問題がある方
食事をするときに、食べ物を認識してから胃の中に食べ物が入るまでの一連の流れのどこかに異常が見られる場合は口腔リハビリテーションが必要です。
この食事の一連の流れのことを「摂食嚥下(せっしょくえんげ)」といい、摂食嚥下のいずれかの工程に異常が見られることを「摂食嚥下障害」といいます。
口腔リハビリテーションをすることで摂食嚥下の異常をなくす効果が期待できますが、摂食嚥下障害と診断されている場合は口腔リハビリテーションをおこなう前に医師や歯科医師の診断・評価が必要になるため注意しましょう。
2.コミュニケーションに問題がある方
日ごろのコミュニケーションの中で、言葉を正しく発音できていなかったり、そもそも言葉の発声ができていない場合には口腔リハビリテーションが必要です。
口腔リハビリテーションをすることで、コミュニケーションに必要となる舌の動きや口周りの筋肉の動きをスムーズにする効果が期待できるため、再び円滑なコミュニケーションを取ることができるようになります。
3.口の動きに異常がある方
日ごろから下記の症状が見られる場合は、口周りの筋肉などに異常がある場合があるので口腔リハビリテーションが必要になります。
・口が開いている時間が長い
・食べ物が口からこぼれてしまう
・感情に合わせて顔に表情が出にくい
・指しゃぶりをしてしまう
このような症状が見られる場合は、舌や口周りの筋肉に異常がある可能性が高く、そのまま放置してしまうと歯並びや発音、摂食嚥下などに悪い影響を与えてしまう可能性があるので早期に口腔リハビリテーションをおこなうことを検討しましょう。
口腔リハビリテーションの代表的なやり方
口腔リハビリテーションの代表的なやり方は、「マッサージ」と「お口の体操」です。
マッサージでは、唾液腺や耳下腺などの口周りのマッサージをおこなうことで口周りの筋肉の動きを正常にすることが期待できます。
お口の体操では、舌の出し入れや頬を膨らませたりすることで摂食嚥下障害を予防する効果が期待できるのです。
このように、口腔リハビリテーションにはさまざまな方法があるため、まずは症状に合わせた口腔リハビリテーションの方法を医師・歯科医師に相談してみましょう。
口腔リハビリテーションの役割を理解しましょう
本記事では、口腔リハビリテーションについて概要・効果・必要になるケース・やり方の4つの項目について詳しく解説していきました。
口腔リハビリテーションをすることで、口内環境や摂食、免疫力などに対して高い効果を発揮することはもちろん、要介護者と長くコミュニケーションを取ることにも効果を発揮しますので、口腔リハビリテーションを取り入れることで長く会話を楽しんだりすることもできます。
もちろん、口腔リハビリテーションをするには医師・歯科医師に相談することも大切ですが、中には簡単にできる方法もあるため、自宅で口腔リハビリテーションをおこなうこともできるのです。
ぜひ本記事を参考にして口腔リハビリテーションについて知ってみてください。