「カゾクを支える、カイゴを変える」
介護と親と向き合うサイト

認知症対応型通所介護とは?サービス内容やメリット・デメリットを解説

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

「認知症対応型通所介護って何?」

「認知症対応型通所介護って、普通の通所介護とは違うの?」

「認知症の施設を考えているけど、難しくてわからない」

そんな悩みを抱えていませんか?

介護を家族だけで完璧にこなすのは負担が大きいですよね。

それに加え、認知症患者の介護となると、負担はさらに大きくなるでしょう。

この記事では、認知症対応型通所介護の特徴やサービス内容、メリット・デメリットについて詳しく解説します。

ぜひ、介護の負担軽減にお役立てください。

1.認知症対応型通所介護(認知デイサービス)とは?

認知症対応型通所介護(認知デイサービス)とは、認知症の方が出来る限り自宅で自立した生活を継続できるよう、心身の機能を維持したり回復したりするためのサービスです。

自宅から施設までの送迎や、施設で食事や入浴など生活のサポートやレクリエーションを行います。

また、認知症になると家に引きこもることが多くなります。

そのため、職員やサービス利用者同士、地域住民との交流機会も提供します。

2.認知症対応型通所介をを利用できる対象

認知症対応型通所介護の利用できる対象は、医師から認知症と診断された要介護1以上の方です。

加えて、事業者と同一の市町村に居住している(住民票がある)必要があります。

要支援の方は、「介護予防認知症対応型通所介護」という名称になりますが、ほぼ要介護の方と同じサービスを利用できます。

3.認知症対応型通所介護施設の種類

認知用対応型通所介護施設は3種類に分けることができます。

単独型、併設型、共用型の3つです。

この章では、それぞれの施設について解説していきます。

3-1. 単独型 

単独型は、認知症通所介護施設を単独で運営している施設を指します。

民家などを改築して専用施設として利用しているところもあります。

3-2. 併設型

併設型は、他の福祉施設に併設する形で認知症通所介護施設を運営しているものを指します。

他の福祉施設とは、特別養護老人ホームや医療施設などです。

3-3. 共用型

共用型は、認知症対応型共同施設の一部を利用して実施されるサービスです。

具体的にはグループホームの食堂や居間を使う場合が多いです。

共用型では、利用者は福祉施設に入居している人たちと一緒にサービスを受けます。

4.認知症対応型通所介護のメリット・デメリット

4-1. メリット

4-1-1. 社会的孤立を防げる

認知症になると、家にいる時間が長くなります。

そのため、家族以外の人とコミュニケーションを取る機会は貴重なものとなります。

サービスを利用することで、社会的な孤立を防ぐことができるでしょう。

4-1-2. 身体機能の維持向上

施設には認知症への専門的な知識を持った職員がいます。

そのため、認知症の改善や予防に特化したサービスが受けられます。

レクリエーション一つを取っても、ひとりひとりに合わせたメニューで進められます。

4-1-3. 介護の負担削減

ただでさえ介護は重労働。

それに加えて被介護者が認知症だと、介護の負担は大きくなるばかりです。

施設を利用することで、介護の負担軽減に繋がるでしょう。

4-2. デメリット

4-2-1. 本人が嫌がることも

認知症の方が認知症対応型通所介護を嫌がることがあります。

レクリエーションを子供騙しだと思ったり、自分のことは自分でできると思ったりします。

強引にサービスを利用させることは自尊心を傷つけてしまうこともあるでしょう。

4-2-2. サービスを受けられる地域が限られる

認知症対応型通所介護施設は、居住地と同じ市区町村で探す必要があります。

そのため、サービスを受けられる地域は限られてしまうデメリットがあります。

5.一般の通所介護(デイサービス)との違い

5-1. 介護が手厚い

認知症対応型通所介護の定員は12名以下です。

介護職員一人当たりの利用者が少ないため、手厚い介護を受けられます。

認知症の方には、大人数で集まる場所や共同作業を苦手とする傾向があります。

そのため、少人数で手厚い介護が受けられるのは、認知症の方にとって良い環境と言えるでしょう。

5-2. 認知症に対する専門ケア

認知症対応型通所介護は一般の通所介護とは異なり、職員が認知症に関する専門的な知識を有しています。

管理者は、認知症対応型サービス事業管理者研修を修了する義務があります。

専門的なスタッフがいるため、レクリエーションや食事、入浴などはもちろん、施設に馴染む方法なども考えてくれるでしょう。

5-3. 地域密着サービス

認知症対応型通所介護は地域密着型のサービスです。

地域密着型のサービスとは、その施設がある地域に 住んでいる人が利用できるサービスです。

新しい環境が苦手な認知症の方も、住み慣れた地域や人々と繋がりを保ち続けやすい環境にあるでしょう。

6.認知症対応型通所介護施設はどう選べばいいの?

「思っていたサービスを受けられない」

「イメージと違う……」

そういった思いをしないためにも、納得感のある事業所を見つけたいもの。

まずはケアマネージャーに相談してみましょう。

ただし、全てをケアマネージャーに任せてしまうのは危険です。

本人や家族がどういったサービスがあると良いのかをよく話し合っておきましょう。

その際、譲れないことやどちらでも良いことなど、優先順位をつけると尚良いでしょう。

7.まとめ

まとめると、認知症対応型通所介護とは、認知症にかかっている方ができる限り自宅で自立した生活を継続できるように利用するサービスです。

医師によって認知症と診断され、要介護の認定を受けた方が対象となります。

認知症対応通所介護施設には、認知症の専門知識を持った職員がおり、利用人数も12人と少なめです。

認知症対応型通所介護を上手に活用して、介護の負担を軽減していきましょう。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

ご相談はこちらから