春先は体調を崩しやすい??
季節の変わり目は、体調を崩してしまいがちです。
特に春は、自律神経が乱れやすく注意しましょう。
高齢者の場合、些細な体調の変化が寝たきりに繋がってしまう可能性も。
この記事では、春に体調が悪くなってしまう原因や体調の管理方法について解説します。
目次
1.春で体調変化が起きてしまう原因
1-1.気温の変化
高齢者は、老化により体温調節をする機能が低下してしまっていることが多く、季節の変わり目は体調を崩しやすくなります。
若い世代でさえ体調を崩してしまうため、高齢者には大きな負担がかかっているのです。
1-2.自律神経の乱れ
身体機能が衰えている要介護の高齢者は、自律神経の働きも低下しています。
そのため、暖かかったり寒かったりといった不安定な気候についていけなくなってしまうことは少なくないです。
特に春先は自律神経が乱れやすいと言われており、意識してコントロールすることが大切です。
1-3.環境の変化によるストレス
環境の変化も1つの要因として考えられます。
ご本人の環境の変化は少ないことが多いですが、ご家族の環境の変化から影響を受けてしまうこともあります。
2.よく見られる春先の体調変化
食欲がなくなる
発熱
睡眠障害
便秘や下痢
倦怠感
無気力
むくみ
筋肉・関節痛
鼻炎
3.春先の鼻炎は花粉症だけではない
花粉症とは、花粉が粘膜などを刺激することにより起こるアレルギー反応です。
花粉には、春ではスギやヒノキ、秋ではブタクサなどがあげられます。
季節ごとの植物によって発症するため、季節性アレルギー鼻炎とも呼ばれます。
また、急な気温の変化によって起こる血管運動性鼻炎と呼ばれるものもあります。
鼻水の分泌は自律神経が調整しています。
高齢になり自律神経のバランスが乱れることで、サラサラした透明な鼻水や、くしゃみといった症状がみられます。
アレルギー性鼻炎と同様の治療や、自律神経を整える工夫が必要になります。
4.春先の体調管理方法
4-1.栄養バランスの良い食事をとる
出来るだけバランスの良い食事を心がけましょう。
主食、主菜、副菜を揃えることがポイントです。
主食は、ご飯やパン、麺類などを指し、体のエネルギー源になるもののことです。
主菜は、肉や魚、卵などの動物性タンパクや、大豆製品などの植物性タンパクを指し、筋肉や血液の材料になります。
副菜は、野菜や海藻、きのこ類など、ビタミンやミネラル、食物繊維が含まれるもののことです。胃や腸の調子を整えてくれるなど様々な効果があります。
4-2.睡眠の質を高める
自律神経を整えるためにも質の良い睡眠をとりましょう。
体内時計を調節するホルモンであるメラトニンは、朝日を浴びた14~15時間後に分泌されると言われています。
特に朝日を浴びながら運動するとよいです。
睡眠時間から逆算して、朝日をしっかりと浴びましょう。
また、暖かくなると、湯船に浸かることを避けがちです。
しかし、湯船に浸かることで、自律神経の乱れを調整する効果があります。
就寝の1時間ほど前にぬるめの湯に10分ほど浸かることをおすすめします。
4-3.定期的に体を動かす
定期的に体を動かしましょう。
運動不足は、筋力の低下により基礎代謝の減少や血流の低下をもたらします。
また、運動は身体機能を向上させる以外にも、認知予防などの介護予防につながります。
自分の体調と生活習慣に合った方法を取り入れましょう。
この記事を読んでいきなり激しい運動をすると、かえって心筋梗塞を引き起こす原因になってしまいます。
まずは、体調と生活習慣に合った方法を取り入れましょう。
5.まとめ:小さな変化に目を向けよう
春先の体調不良は、夏場の夏バテや冬場のヒートショックのように大きな変化は見られにくいです。
普段よりも慎重に体調観察を行い、異変に気づいたらすぐに対策しましょう。
高齢者の場合、些細な体調の変化から寝たきりの状態になってしまう場合も少なくありません。
春先は、小さな変化に注意深く目を向けましょう。