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介護施設の人員配置基準とは?施設別の基準や注意点を解説!

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介護施設の人員配置基準とは?

施設によって基準が違う?

人員配置基準が緩和されるのは本当?

このような疑問を抱えているのではないでしょうか?

介護施設の人員配置基準とは、適切な介護を行うために、介護施設が配置すべき職員の人数を定めたものです。

この記事では、施設別の基準や注意点、人員配置基準の見直しについても解説します。

1.介護施設の人員配置基準とは?

介護施設の人員配置基準とは、適切な介護を行うために、介護施設が配置すべき職員の人数を定めたものです。

多くの施設では、介護職員の人員配置基準は入居者3人に対して1人の介護職員を配置する「3:1」の比率になっています。

この人員配置基準に違反した場合は、事業の一時停止や新規受け入れの禁止、指定の取り消しなどの処罰が課されます。

2.介護施設の種類によって人員配置基準は異なる?

施設の種類によって、必要な人員配置は異なります。

介護施設の種類別の人員配置をいくつかピックアップしてご紹介します。

2-1.介護付き有料老人ホーム

介護付き有料老人ホームの人員配置の決まりは以下の通りです。

職種 人員配置
施設長(管理者) 1人(専従)
介護職員 看護職員と併せて要介護者3人に対して1人以上(常勤換算)
看護職員 入居者30人迄は、1人以上(常勤換算)入居者50人増すごとに1人追加
生活相談員 1人以上(常勤換算)
入居相談員 配置基準なし
機能訓練指導員 1人以上(常勤換算)
介護支援専門員(ケアマネジャー) 1人以上(常勤換算)
事務員 配置基準なし

2-2.特別養護老人ホーム

特別養護老人ホームの人員配置の決まりは以下の通りです。

職種 人員配置
施設長(管理者) 1(原則専従)
医師 必要な数
介護職員 3:1以上
(原則専従。ただし、入所者の処遇に支障がない

限り、機能訓練指導員、介護支援専門員、併設

短期入所生活介護事業における同職との兼務

可能。

従来型・ユニット型を併設する場合の介護・看

護職員については、専従。)

看護職員
生活相談員 100:1以上
機能訓練指導員 1以上(当該特養の他の職務との兼務可。)
介護支援専門員(ケアマネジャー) 1以上(原則専従)
栄養士 1以上
ユニットリーダー 1以上

(参考:厚生労働省介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム

2-3.介護老人保健施設(老健)

介護老人保健施設(老健)の人員配置の決まりは以下の通りです。

職種 人員配置
医師 常勤で入居者100人に対して1人以上
看護師、介護職員 看護・介護職員合わして「入居者3人に対して1人以上」看護職員人数は、

看護・介護職員総数の7分の2程度を、

介護職員人数は7分の5程度を基準とする

理学療法士、作業療法士、言語聴覚士 入所者100人に対して1人以上
介護支援專門員 1人以上
栄養士 入所者100人以上の場合は1人以上
支援相談員 1人以上
薬剤師 施設の実情に応じた適当数

(参考:厚生労働省 介護老人保健施設の人員、施設及び設備並びに運営に関する基準より)

2-4.デイサービス

デイサービスの人員配置の決まりは以下の通りです。

職種 利用定員が10名以下のデイサービス 利用定員が10名以上のデイサービス
管理者 1(常勤) 1(常勤)
介護職員 1以上(介護職員又は看護職員どちらか) 1以上(利用者数によって変動
看護職員 1以上(介護職員又は看護職員どちらか) 1以上

(参考:厚生労働省通所介護

3.人員配置基準の注意点

3-1.常勤である必要はない

介護職員や看護師は、常勤職員ではない場合があります。

人員配置基準では、常勤介護職員は1人以上配置すればよいことになっています。

そのため、食事や入浴時の忙しい時間帯は、非常勤の職員が介護をする施設が多いです。

入居前に勤務体系は確認しておきましょう。

3-2.人員配置基準は、日勤に適用されるルール

人員配置基準は、日勤の時間のみに適用されるルールです。

そのため、夜間は人員配置基準よりも少ない人数で運営しています。

夜間の職員が極端に少なくないかは、入居前の見学で確認しておく必要があります。

3-3.上乗せ介護費が発生する場合も

手厚い介護を行うため、人員配置を「2.5:1」以上にしている施設も増えてきました。

職員が増えることで、手厚い介護ができ、利用者の満足度も高まります。

しかし、その場合上乗せ介護費が発生する場合があります。

上乗せする金額は、決まりがなく施設によって異なります。

4.人員配置基準の見直しが起こる?

現在、介護施設の人員配置基準を段階的に「4:1」に見直すことが検討されています。

背景には、人材不足があります。

高齢化が進む中、2040年には69万人の介護職員不足と予測されています。

ただし、単に人員配置基準を緩和すると、サービスの質の低下が懸念されます。

そこで、注目を集めているのが介護のDX化です。

DXに取り組むことで、業務の効率化が見込めます。

業務の効率化に成功すれば、人員配置基の緩和だけでなく、慢性的な残業や長時間労働の改善、賃上げなどが期待できます。

参考:第8期介護保険事業計画に基づく介護職員の必要数について

5.まとめ

いかがでしたでしょうか?

人員配置基準は、法律によって定められています。

違反した場合は、事業の一時停止や新規受け入れの禁止などの処罰が下されます。

施設に入居する際は、人員配置基準を配置したうえで、見学時にしっかりと守られているか確認しましょう。

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