「くも膜下出血って何?」
「くも膜下出血の介護は大変?」
「くも膜下出血を予防するには?」
こうした疑問を抱えていませんか?
くも膜下出血は、急に激しい痛みや吐き気をを伴って発症し、発症後の死亡率は50%です。
大切な人をくも膜下出血で亡くさないためにも、くも膜下出血についての知識や予防策について知っておきましょう。
この記事では、くも膜下出血の原因や兆候、症状、くも膜下出血を予防する方法を紹介します。
目次
1.くも膜下出血とは?
くも膜下出血とは、脳を包むくも膜の内側の血管で起こる出血をいい、脳出血の一つです。
血管に動脈瘤と呼ばれるコブができ、そのコブが破裂することで出血します。
コブは脳の血管の分岐点に出来やすく、破裂による出血が起こると脳全体を圧迫します。
くも膜下出血は、日本では女性に多い傾向にあり、その発症率は男性の2倍とされています。
https://www.jsts.gr.jp/guideline/182_184.pdf
2.くも膜下出血の直接的な原因とリスク要因
くも膜下のリスクが高まる要因で、最も一般的なのは高血圧です。
血圧が高いと、動脈瘤にかかる圧力も高い状態が続くため、破裂の危険性が高まると考えられています。
また、高血圧だけではなく家族の病歴も、くも膜下出血のリスクが高まる要因の一つです。
ご両親やご兄弟にくも膜下出血を含む脳卒中の方がいる場合には、そうでない方と比べてくも膜下出血のリスクが2倍高くなります。
3.くも膜下出血の症状と診断
くも膜下出血の症状は、非常に激しい頭痛と吐き気、嘔吐があります。
また、激しい出血の場合には意識がなくなって倒れることもあります。
また、診断は基本的にはCTで行われます。
しかし、発症から時間が経っているとCT上では診断できないこともしばしばあります。
そうした場合には、脳脊髄液の中に流れる血液の有無によって「脳脊髄液」を調べます。
4.治療方法は2種類
4-1. クリッピング術
クリッピング術は、脳動脈瘤の根元をクリップで止める手術です。
脳動脈瘤の再破裂を阻止する役割があります。
術後、クリップはその場においたままになりますが、特に問題はありません。
4-2. 動脈瘤内塞栓術
血管内塞栓術は、動脈瘤の中にプラチナ素材の針金をコイル状に丸めて詰める手術です。
動脈瘤に血液が流れないようにする効果があります。
足の付け根の動脈からカテーテルを入れ、コイルを脳の血管に詰めます。
5.くも膜下出血の入院費は介護費用に加えて50万円程度
介護に関する費用として、介護をしている人のうち約4割が300万円以上を支出していると回答しています。
くも膜下出血を発症したとなると、介護費用に加えて治療費や入院費が必要です。
くも膜下出血の入院費は、推定の自己負担額(3割)で50万円程度かかります。
https://smartdock.jp/contents/editor-column/ec003/
6.くも膜下出血の兆候
くも膜下出血は、脳梗塞のようにしびれや麻痺などの前兆がない場合がほとんどです。
ただし、少量の出血によりまぶたが下がることもあります。
そのような場合は脳神経の麻痺があるため、早急な専門医の受診をおすすめします。
また、血圧が激しく上がったり下がったりする場合にも注意が必要です。
軽い頭痛やめまい、吐き気を感じることがありますが、その強さも様々です。
また、上記の前兆症状は数日で治ることもあり、その後突然大きな発作を起こすこともあります。
7.くも膜下出血を予防するには?
7-1. 食生活への配慮
くも膜下出血の予防に効果的なのは、こまめな水分補給とバランスの取れた食事、適正なエネルギーの摂取などです。
また、くも膜下出血をはじめとする脳血管疾患のリスクを上げる食べ物にも注意しましょう。
アルコールは控えめにし、食事中の塩分や糖分の取りすぎにも気をつける必要があります。
7-2. 病院での検査や治療
くも膜下出血を直接予防する方法が病院における検査です。
人間ドックのコースに組み込まれている脳ドックで検査をすることが一般的です。
破裂する可能性のある動脈瘤を発見できれば、くも膜下出血を未然に防げます。
8.治療後の介護
くも膜下出血により後遺症が残ることもしばしばあります。
回復期のリハビリテーションのための入院期間は最大で180日以内です。
そのため、退院後の介護について考える必要があることに注意が必要です。
40歳以上で「要介護認定」を受ければ介護保険を利用して介護サービスを使えます。
ご本人に合った介護サービスを見つけるためにも早めに検討を始めることをおすすめします。
要介護認定の申請については下記のサイトをご覧ください。
https://kaigo.homes.co.jp/manual/insurance/how_to_get/
9.まとめ
まとめると、くも膜下出血とは、くも膜下腔と呼ばれる場所にある血管が切れることをいいます。
くも膜下出血を発症した場合の入院費用は、介護費用に加えて50万円程度が必要です。
くも膜下出血を予防するために、飲酒や糖分・塩分の摂取は控えめにし、血圧を測る習慣をつけておきましょう。
また、定期的な検査と受診もくも膜下出血の予防に繋がります。
くも膜下出血で入院した場合、回復期リハビリテーション病棟に入院できる期間は最大で180日のため、その後の介護について早めに検討することをお勧めします。