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高齢者が詐欺に遭いやすい3つの理由とは?被害から守る方法を解説!

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高齢者を狙った詐欺は年々増加しており、コロナ禍では便乗した詐欺も摘発されています。

高齢者は、認知機能が低下していることが多く、詐欺に狙われやすいです。

どうすれば詐欺の被害から守ることができるのでしょうか?

この記事では、詐欺被害の現状や高齢者が詐欺に遭いやすい3つの理由、高齢者を詐欺の被害から守る方法を解説します。

1.高齢者の詐欺被害現状

高齢者の詐欺被害は、30年で5倍以上に増加しています。

最近では、オレオレ詐欺や還付金詐欺などの特殊詐欺の被害が多いです。

2020年の特殊詐欺の認知件数合計13,550件、合計被害額は285億を超えています。

そして、被害の8割は65歳以上の高齢者が占めています。

https://www.npa.go.jp/bureau/safetylife/sos47/circumstances/

2.高齢者が被害に遭いやすい詐欺とは?

2-1.特殊詐欺の10類型

高齢者が被害に遭いやすい詐欺の1つが特殊詐欺です。

令和2年1月1日から、警視庁によって特殊詐欺の手口が10種類に分類されました。

①オレオレ詐欺

親族等を名乗り、「鞄を置き忘れた。小切手が入っていた。お金が必要だ」などと言って、現金をだまし取る(脅し取る)手口です。

②預貯金詐欺

警察官、銀行協会職員等を名乗り、「あなたの口座が犯罪に利用されています。キャッシュカードの交換手続きが必要です」と言ったり、役所の職員等を名乗り、「医療費などの過払い金があります。こちらで手続きをするのでカードを取りに行きます」などと言って、暗証番号を聞き出しキャッシュカード等をだまし取る(脅し取る)手口です。

③架空料金請求詐欺

有料サイトや消費料金等について、「未払いの料金があります。今日中に払わなければ裁判になります」などとメールやハガキ(封書)で知らせ、金銭等をだまし取る(脅し取る)手口です。

④還付金詐欺

医療費、税金、保険料等について、「還付金があるので手続きしてください」などと言って、被害者にATMを操作させ、被害者の口座から犯人の口座に送金させる手口です。

⑤融資保証金詐欺

実際には融資しないのに、簡単に融資が受けられると信じ込ませ、融資を申し込んできた人に対し、「保証金が必要です」などと言って金銭等をだまし取る(脅し取る)手口です。

⑥金融商品詐欺

価値が全くない未公開株や高価な物品等について嘘の情報を教えて、購入すればもうかると信じ込ませ、その購入代金として金銭等をだまし取る(脅し取る)手口です。

⑦ギャンブル詐欺

「パチンコ打ち子募集」等と雑誌に掲載したり、メールを送りつけ、会員登録等を申し込んできた人に、登録料や情報料として支払わせて金銭等をだまし取る(脅し取る)手口です。

⑧交際あっせん詐欺

「女性紹介」等と雑誌に掲載したり、メールを送りつけ、女性の紹介を申し込んできた人に、会員登録料金や保証金として金銭等をだまし取る(脅し取る)手口です。

⑨その他の特殊詐欺

上記の類型に該当しない特殊詐欺のことをいいます。

⑩キャッシュカード詐欺盗(窃盗)

警察官や銀行協会、大手百貨店等の職員を名乗り、「キャッシュカードが不正に利用されているので使えないようにする」などと言って、隙を見てキャッシュカード等をすり替えて盗み取る手口です。

引用:https://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kurashi/tokushu/furikome/furikome.html

2-2.訪問販売

2つ目に被害に遭いやすいのが訪問販売です。

貴金属の買い取りや不必要なリフォームなどの被害が多く見られます。

一人暮らしの孤独感につけこんだり、判断力の低下を利用して多くの詐欺が行われています。

3.高齢者が詐欺に遭いやすい3つの理由

高齢者が詐欺の被害に遭いやすいのはなぜでしょうか? 

3-1.一人暮らしの孤独感

一人暮らしをしている高齢者は増加しており、65歳以上の男性の8人に1人、65歳以上の女性の5人に1人が一人暮らしとなっています。

一人暮らしをしていると、社会との繋がりも薄れ孤独感が高まります。

そのような高齢者の心理状況を利用して詐欺が行われます。

また、一人で暮らしていると、周りから注意を受けることも少なく、気づかぬうちに被害に遭っていることも少なくありません。

3-2.認知機能や判断力の低下

認知症を発症している場合、認知機能や判断力の低下しているため、騙されやすくなります。

また、認知症でなくても加齢によって判断力は鈍くなるため、その自覚が大切です。

3-3.高齢者の過信

内閣府の行った特殊詐欺に関する世論調査では、高齢者の約半数が「だまされない自信がある」と回答しています。

しかし、特殊詐欺の被害者のうち8割は高齢者です。

過信は被害防止や予防の意識を低め、このような楽観的な考えが被害に遭いやすい要因の1つになっています。

参照:https://www.nikkei-r.co.jp/column/id=6989

4.高齢者を詐欺の被害から守る方法

4-1.定期的に連絡を取る

親が一人暮らしをしている場合には、定期的に連絡を取ることが大切です。

親の周囲の人から様子を聞いても、親の様子は本当にわからないものです。

そのため、毎日10分間でいいので、親と電話をすることが大切です。

孤独感の解消や普段との変化に気づきやすくなります。

親にとっては孫の存在になる自分の子どもと電話をさせるのも1案です。

毎日は少し気が重いという方は3日に1回、一週間に1回でも良いので電話で直接親と話してみましょう。

4-2.留守番電話に設定する

留守番電話にすると、相手を確認してから出ることができます。

また、振り込め詐欺防止装置を取り入れてもよいでしょう。

怪しい番号には警告のメッセージが表示されるなどの機能があります。

4-3.成年後見制度を利用する

成年後見制度とは、認知症により判断能力が低下した人や、知的障害により適切な財産保護ができない方をサポートする制度です。

第三者や親類がその財産を管理することにより、不当な契約から財産を守る目的で用いられます。

4-4.ATMの利用限度額は低めに設定する

万が一のために、ATMの利用限度額を必要最低限にすることで、被害を最小限にすることができます。

5.万が一、詐欺に遭ってしまったら

詐欺にあったことに気づいたら、すぐに警察に連絡して指示に従いましょう。

振り込め詐欺の場合は、振り込め詐欺救済法によって被害金が返ってくる場合があります。

また、訪問販売等の場合は、クーリングオフ制度を利用して契約を解除できます。

警視庁振り込め詐欺ホットライン 03-5253-2424

消費者生活センター 118

法テラス 0570-078374

6.まとめ

いかがでしたでしょうか?

高齢者の詐欺被害は、周りのサポートによって防ぐことができます。

詐欺にあわないようにコミュニケーションをしっかり取ることが大切です。」。

また、万が一詐欺にあってしまった場合は、ためらわず警察へ被害届を出しましょう。

 

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