特定施設入居者生活介護とは、一体どのような施設なのでしょうか？
特定施設入居者生活介護は、特定施設ともよばれています。
厚生労働省が定めた基準を満たした施設で、介護サービスや生活支援を介護保険適用で受けることができます。
この記事では、受けられるサービスや利用対象者、費用などを解説します。
目次
1．特定施設入居者生活介護とは
特定施設入居者生活介護とは、厚生労働省が定めた基準を満たした施設で受けられる介護サービスや生活支援等の介護保険サービスです。
一般的には、特定施設とよばれています。
ケアマネジャーが作成したケアプランに基づき、介護サービスや生活支援、機能訓練などを受けることができます。
2．対象となる4つの施設
2-1．介護付有料老人ホーム
介護付き有料老人ホームとは、行政から「特定施設入居者生活介護」として認可を受けた施設です。
24時間介護スタッフが常駐し、掃除や洗濯など身の回りの世話や、食事や入浴などの介助サービスが受けられ、リハビリやレクリエーションが充実しているのが特徴です。
可能な限り自立して、自分らしい生活を目指す高齢者には人気となっています。
2-2．ケアハウス（介護型）
ケアハウス（介護型）は、要介護１〜５の人が対象者となり認知症の方を受けいれてくれる施設も多いです。
サービス内容として、基本的に職員の方が２４時間体制で介護を行ってくれます。
介護を行ってもらう上で、基本サービスの他にオプションとなる介護サービスが施設によって決められています。
オプションのサービスを利用すればするほど費用もかかりますので、オプションとなるサービスを利用する際は、施設の方やケアマネジャーの方とよく話あってきめましょう。
2-3．養護老人ホーム
養護老人ホームとは、常時介護を必要とし、在宅での生活が困難な高齢者に対して、生活全般の介護を提供する施設です。
老人ホームの中でも一番と言っていいほど人気です。
理由としては、費用が安く、公共機関が運営している安心から、入居待ちの待機者が多数いる施設があります。
2-4．一部のサービス付高齢者向け住宅
サ高住は安否確認、生活相談サービスを提供する高齢者向けの賃貸住宅です。
サ高住は要介護者が多い有料老人ホームや特養老人ホームとは異なり、「要介護度が低い比較的健康な高齢者でも入居することができる施設」になります。
サ高住は、「介護型」と「一般型」の2種類があります。
「介護型」では、介護保険の「特定施設入居者生活介護」の指定を受けており、24時間の介護サービスや食事を提供します。
3．特定施設入居者生活介護で受けられるサービス
3-1．介護サービス
要介護度によって異なりますが、食事や入浴などの介助や機能訓練を行い、自立支援に向けた介護が提供されます。
また、看取り対応が可能な施設も多く、人生の最期を過ごすことの可能です。
3-2．生活支援
食事の提供や清掃、洗濯など基本的な生活支援のほか、買い物や行政との手続きなど代行サービスも行います。
3-3．レクリエーション・イベント
ゲームや運動、カラオケ、手芸などのレクリエーションのほか、講師を招いた本格的な教室が開催されたり施設での生活を楽しめるよう様々なものが用意されています。
また、お花見や夏祭りなど季節ごとのイベントや小旅行が開催される施設もあります。
3-4．リハビリテーション
理学療法士や作業療法士などのリハビリ専門家により、身体機能や認知機能の低下を遅らせ日常生活における自立を促します。
認知機能の低下を防ぐトレーニングは、レクリエーションの中に組み込まれることもあります。
4．特定施設入居者生活介護の対象者
特定施設入居者生活介護には、要介護1～5の方が利用できます。
また、要支援1・2の方は、介護予防特定施設入居者介護の利用が可能です。
介護予防特定施設入居者介護では、介護状態になることを防ぐための生活支援や機能訓練が行われます。
5．まとめ
いかがでしたでしょうか？
特定施設入居者生活介護は、厚生労働省が定めた基準を満たした施設で受けられる介護サービスや生活支援等の介護保険サービスです。
1人で生活することが難しい方や在宅での介護費用が高額になってきた方などに大変おすすめです。
利用をご希望の際は、ケアマネージャーに相談してみましょう。
その他の老人ホームのお探しの方はこちらの記事をご覧ください。
