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【認知症は早期発見がカギ】早期発見のポイントを徹底解説

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母が認知症かもしれない。。。

認知症の早期発見のポイントは?

認知症のチェックリストが欲しい

このような悩みや疑問を抱えているのではないでしょうか?

認知症を早期発見できれば、改善の可能性や介護の準備をすることができます。

この機会に早期発見のポイントを学んでいきましょう。

この記事では、認知症の初期症状やチェックリスト、ご本人を傷つけないチェック方法などを解説します。

1.早期発見・治療のメリット

1-1.原因によっては、早期治療により改善する可能性も

認知症の原因が、水頭症や慢性硬膜下血腫、甲状腺機能、低下症などのホルモン異常などであれば、早期発見・治療によって改善が見込める場合もあります。

また、認知症の手前である軽度認知障害(MCI)も発見が早いほど、認知症に移行するのを阻止したり、移行スピードを遅らせられたりできます。

https://www.tokai.ac.jp/oisohosp/mame/Medical-Tips48.pdf

1-2.将来に向けた対策を立てられる

早期発見をきっかけに、今後の治療や介護について話し合う時間を持つことができます。

また検査の結果によらず、限りある人生をどのように生きたいか改めて考える機会にもなるでしょう。

介護の準備についてはこちらの記事をご覧ください。

2.認知症の初期症状

認知症の初期症状をいくつか紹介します。

2-1.記憶障害

記憶障害は、薬を飲み忘れたり、二重に飲んでしまう、ついさっき言われたことを忘れてしまう、今何しているかわからなくなる、質問を繰り返すなどです。

体験全体を忘れることから、話しのつじつまが合わなかったり、作り話をしてしまうこともあります。

また、ものを誰かに盗られたと思い込む、抗うつ状態を引き起こすことも少なくありません。

https://carers-navi.com/memory

2-2.実行機能障害

実行機能障害とは、物事を論理的に考えたり計画を立てて実行することができなくなってしまう症状です。

例えば、洗たくをした後に服を干すことを忘れてしまう、料理ができなくなってしまうなどです。

また、一連の行動が取れなくなるだけでなく、予期せぬ出来事に対応できなくなくこともあります。

2-3.見当識障害

見当識とは、時刻や日付、場所、周囲の状況などを判断する能力であり、その能力が低下するのが見当識障害といいます。

見当識障害の症状には、時間・場所・人物の3種類があり、時間→場所→人物の順番に進行していきます。

認知症の初期のころから現れ、ゆっくり進行します。

https://carers-navi.com/kenbun

3.具体的に見られる症状一覧

日常の暮らしの中で、認知症ではないかと思われる言動を、「家族の会」の会員の経験からまとめたものです。医学的な診断基準ではありませんが、暮らしの中での目安として参考にしてください。

いくつか思い当たることがあれば、一応専門家に相談してみることがよいでしょう。

  • もの忘れがひどい

□1 今切ったばかりなのに、電話の相手の名前を忘れる

□2 同じことを何度も言う・問う・する

□3 しまい忘れ置き忘れが増え、いつも探し物をしている

□4 財布・通帳・衣類などを盗まれたと人を疑う

  • 判断・理解力が衰える

□5 料理・片付け・計算・運転などのミスが多くなった

□6 新しいことが覚えられない

□7 話のつじつまが合わない

□8 テレビ番組の内容が理解できなくなった

  • 時間・場所がわからない

□9 約束の日時や場所を間違えるようになった

□10 慣れた道でも迷うことがある

  • 人柄が変わる

□11 些細なことで怒りっぽくなった

□12 周りへの気づかいがなくなり頑固になった

□13 自分の失敗を人のせいにする

□14 「このごろ様子がおかしい」と周囲から言われた

  • 不安感が強い

□15 ひとりになると怖がったり寂しがったりする

□16 外出時、持ち物を何度も確かめる

□17 「頭が変になった」と本人が訴える

  • 意欲がなくなる

□18 下着を替えず、身だしなみを構わなくなった

□19 趣味や好きなテレビ番組に興味を示さなくなった

□20 ふさぎ込んで何をするのも億劫がりいやがる

出典/公益社団法人認知症の人と家族の会作成

 

4.ご本人を傷つけないようにチェックする方法

家族の行動を見て、「認知症かな?」そう思ったときは、ご本人を傷つけずにチェックしてみましょう。

簡単な方法を2つご紹介します。

4-1. 会話の中で質問する

会話の中で簡単な質問をしてみましょう。

たとえば、今日食べたものや今日の日付、先ほどまで話していた会話の内容についてなどです。

記憶障害があると、これらの質問に答えられない場合があります。

問い詰めるように聞くのではなく、会話の中でそれとなく質問してみましょう。

4-2. 日常生活で変わった様子はないか観察する

記憶以外の認知機能が低下している場合は、以前出来たことが出来なくなっていることがあります。

たとえば、段取りよく料理していた人ができなくなったり、簡単な計算に時間がかかるようになったりするなどです。

気づきにくい場合もあるため、注意して観察してみましょう。

5.診断するときは何科に行けばいいの?

医師の診断を受けるには、一般的には神経内科、精神科、心療内科、脳外科、あるいは、「もの忘れ外来」という専門外来で診てもらえます。

認知症の原因は様々で、それによって専門医も変わります。

どの病院にいけばいいか迷ったら、まずはかかりつけ医に相談するのが良いでしょう

6.軽度認知障害の早期発見がカギ

軽度認知障害(MCI)とは、簡単に言えば認知症の手前の段階です。

軽度認知障害はMCI(Mild Cognitive Impairment)とも呼ばれています。

認知機能に問題が生じていますが精神疾患ではありません。

日常生活への影響はほとんどなく、物忘れが主な症状であることが多いです。

「日常生活に問題ないなら大丈夫か…。」と安心してはいけません。

放っておくと、そのまま認知症に移行する可能性が高いです。

正しく知って、軽度認知障害(MCI)と上手く付き合っていきましょう。

軽度認知障害(MCI)について詳しくはこちらをご覧ください。

7.まとめ

いかがでしょうか。

認知症初期や軽度認知障害の段階で早期発見ができれば、回復の可能性が残されています。

さらに、今後の治療や介護について余裕をもって話し合うことができます。

チェックシートを参考に少しでも認知症の疑いがあれば、かかりつけ医に相談してみましょう。

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