あなたは今「デイケアを利用したいけど料金がわからない」という理由で、デイケアのサービス利用を戸惑ってはいませんか?
上記の表をみていただければわかるように、年々デイケア(通所リハビリテーション)を利用する人は増えています。このことから介護をおこなっていく上でデイケアを利用する人は多くいることがわかると思います。この記事をみているあなたも、デイケアを利用しようと考えているうちの1人なのではないでしょうか。
この記事ではデイケアの料金やお得に利用する方法などについて書きました。是非この記事を参考にし、デイケアを利用して介護の質を高めていきましょう。
1.デイケアの料金一覧
デイケアの料金を紹介する前に、簡単にデイケアについて説明しておきます。デイケア(通所リハビリテーション)とは
利用者が可能な限り自宅で自立した日常生活を送ることができるよう、利用者が通所リハビリテーションの施設(老人保健施設、病院、診療所など)に通い、食事や入浴などの日常生活上の支援や、生活機能向上のための機能訓練や口腔機能向上サービスなどを日帰りで提供するサービスです。
デイケアとデイサービスを混同して覚えてしまっている場合もあるので、上記内容は押さえておきましょう。
デイケアとデイサービスの違いについては下記の記事で詳しく解説していますので、詳しく知りたい方はぜひお読みください。
http://carers-navi.com/daycareservice
それでは次に料金を表にまとめたので見ていきましょう。
要支援1、2の認定を受けた方の料金表※ 1単位=10円の場合
サービス費用設定 |
1ヶ月の利用者負担(1割) |
|
共通的サービス |
要支援1 |
2,053円 |
〃 |
要支援2 |
3,999円 |
選択的サービス |
運動器機能向上 |
225円 |
〃 |
栄養改善 |
200円 |
〃 |
口腔機能改善 |
150円 |
要介護1~5の認定を受けた方の料金表
通常規模の事業所の場合(6時間以上7時間未満)
※通常規模とは1ヵ月の平均利用延べ人数750人以内を指します。
サービス費用設定 |
利用1回の利用者負担(1割) |
要介護1 |
710円 |
要介護2 |
884円 |
要介護3 |
974円 |
要介護4 |
1,129円 |
要介護5 |
1,281円 |
※ 1単位=10円の場合
上記がデイケアを受ける上での料金の目安となります。ただし通所リハビリテーションは事業所の規模や加算の状況、所要時間によって費用が設定されているので施設によって若干の料金変化はあります。送迎に係る費用も、上記に含まれていますが、日常生活費(食費・おむつ代など)などは、別途実費負担する必要があります。
デイケアを利用する際は上記の表を目安に利用を考えていきましょう。それでは次にデイケアを利用する上で少しでも節約する方法を解説していきます。
2.少しでもデイケアサービスの負担を軽くする方法
・利用回数をしっかり考える
サービスを利用する上で、要介護者の方の状態に合わせた利用をすることが大切なことを理解しておきましょう。その上でケアマネジャーや施設の方と話し合って利用回数を決めることになりますが、必ず考えなければいけないのが介護保険との兼ね合いです。介護保険には、月の負担額の上限が決められています。「いくらサービスを利用しても1割の負担額でいい」というわけではありません。そこで介護保険によって負担される上限額を知っておくことが大切になります。デイケアを利用するということは在宅介護を選択していらっしゃると思いますので、在宅サービスの支給限度額を表でご紹介します。
要介護状態の区分 | 1ヶ月の支給限度額 |
要支援1 | 50,030円 |
要支援2 | 104,730円 |
要介護1 | 166,920円 |
要介護2 | 196,160円 |
要介護3 | 269,310円 |
要介護4 | 308,060円 |
要介護5 | 360,650円 |
※ 1単位=10円の場合
上記表の金額内のサービスまでは、介護保険の適用となるため、1割から3割の自己負担額で利用することができます。支給限度額をこえた金額は、自己負担金となります。
それでは上記の表を参考にして具体例を考えていきましょう。
例えば要介護の介護度が要介護3の認定を受けているとします。月に30日デイケアのサービスを利用すると、9,240円×30日=277,200円となります。
(表にある925円を保険が利用される前の料金で算出)
要介護3の方の1ヶ月支給限度額は269,310円です。単純計算ですが、
1割負担の方であれば、277,200円の1割27,720円に277,200円−269,310円=7,890円を追加した35,610円が自己負担金となってしまいます。
これは単純なデイケアの通常サービスのみで算出しているので、他の介護サービスやデイケアでのオプション、また要介護者が認知症の方の場合さらに費用が多くなってしまいます。
サービス利用を決める際には、要介護者の身体状況、認知機能状況および本人の意向を確認することが最も重要ですが、利用料金の面については、デイケアの利用頻度やどんなオプションがあるのかといった情報をしっかりと確認しケアマネと相談しながらデイケアを利用していくことが、負担を減らすポイントになります。
3.デイケアで利用する機能によっては追加で負担金がかかることも
デイケアで利用する様々な機能により、追加で負担金がかかってきます。それぞれの機能の料金がいくらかかるのかとその効果を見極めたうえでケアマネと相談して利用するかどうかを決めていきましょう。
例えば、認知症の方で集中的リハビリを受けるとその分デイケア料金が高くなります。
認知症の方でリハビリをすれば生活機能が向上すると見込まれる場合には、追加で料金を負担することで、短期的、集中的にリハビリテーションをしてもらうことができます。
ではどれくらい高くなってしまうのかですが、
例えばですが、「認知症短期集中 リハビリテーション加算Ⅰ」という加算については1回の利用料が250円〜300円程度の費用となっています。このリハビリテーションを受けるかどうかは自由選択ですので、費用面を考えて受けないこともできることを理解しておきましょう。
また、デイケアには他にも多くの加算が存在します。
具体的な例を少しあげさせていただくと、「生活行為向上リハビリテーション実施加算」、「栄養改善加算」「入浴介助加算」というような加算が存在します。入浴介助加算のように、1回利用するたびに費用がかかってくるものもありますので、デイケアを利用する際に、どんなサービス内容を利用しているかを考えておきましょう。
気づかないうちに意外と費用がかかってしまい、介護保険の支給限度額を超えて支払う金額が多くなってしまうという場合があります。
・日常生活費(食費・おむつ代など)に気をつけましょう。
デイケアを利用する上で、毎回かかってくる費用が日常生活費です。この日常生活費は全て自己負担金になります。介護保険とも関係ない費用になるので、覚えておきましょう。日常生活費は主に食費やおむつを利用する方はおむつ代などがあげられます。
費用は施設ごとに変わってきますが、1日 500円~1000円程度が目安になります。
例えばですが、月に20日デイケアを利用するとします。1日デイケアを利用する上で日常生活日の食費が800円、おむつ代が100円かかる場合、月に払う自己負担額は18,000円となります。このように意外と費用がかかってしまうので、利用日数などをしっかり考えていきましょう。ただ先ほどのはあくまでも例ですので、日常生活費の料金を詳しく知るには、ケアマネもしくはご利用になるデイケアの施設で確認をとって確認しましょう。
4.まとめ
いかがだったでしょうか?今回の記事ではデイケアの利用料の目安と、利用料を抑える上での必要な保険知識などを紹介しました。1番大切なことは、要介護者の状態にあわせたサービスを利用することです。しかし費用に限度がある場合、こちらの記事を参考にケアマネジャーと話し合って、利用する施設やオプションを決定していってください。