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遠方から親の介護を上手に行うための5つの準備と3つのポイント

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「遠方からの親の介護はどうすればいいのかなあ」

「親とは別々に暮らしながらなんとか介護ができないものか・・・」

あなたは今こんな悩みを抱えていませんか?

事実、約6割の人達が親と同居しながら介護をしていて、遠距離介護をしている人たちはほんの1割ほどであることが厚生労働省のデータからわかっています。

 

(出典:厚生労働省データ 平成28年度「国民生活基礎調査の概況」より)

データからも分かるように、親と同居して介護を行うというスタンスが日本では一般的です。

しかし、仕事、家庭の関係から遠方で介護をするしかない。という方も多いはず。

遠方からでも親の介護を上手にできたら理想的ですよね。

そこで今回は、遠方からなんとか親の介護がしたい。というあなたのために、遠方から親の介護をする時に必要な5つの準備、遠方からでも上手に親の介護をすることができる3つのポイントをご紹介しました。

この記事で紹介する準備、ポイントを参考に遠方からでも介護を上手にするコツを理解してください。

さらに、上記と合わして遠距離から親の介護をするためにかかる費用や遠方から介護をする時の注意点を解説しました。

ぜひ最後まで読んでください。

親と遠く離れていても準備、ポイントさえつかめば介護をすることができるというのを知ってほしい。という思いでこの記事をかきました。

少しでもこの記事がお役に立てれば幸いです。

では解説していきます。

1. 遠方で親の介護をするときの5つの準備

ではここから遠方で親の介護をする時に必要な5つの準備を解説していきます。

遠方で介護が始まる前にしっかりと準備をしておくようにしましょう。
(すでに遠方で介護を始めている方は3章からお読みください)

1-1. 親がどういう介護を望んでいるのかを話し合う

まずはじめに親がどういう介護を望んでいるのか話し合うようにしましょう。

遠方であるないに関係なく、介護をする上で一番重要なことがこの介護に関しての親とのコミュニケーションです。

親は在宅での介護、施設での介護どちらを望んでいるのか。

残りの人生をどのような形で生きたいのか。など、親の介護に関する考えをあらかじめ共有しておくことが大切です。

また介護以外でも親の趣味の話から、過去の話など親のことを今までよりも詳しく聞いておくことで遠方になり電話で話したときでも会話のネタにすることができます。

介護が始まる前にあらかじめコミュニケーションをとっておくことで思わぬ行き違いを防ぐことができます。

親と介護のこと、介護以外のことについてなるべく多くコミュニケーションをとるようにしましょう。

1-2. 親の経済的状況を把握する

親が認知症になったり、介護度があがり、寝たきりに近い状態になった場合、親の年金や資産を聞く機会はどんどん薄れていきます。

そのため、親の経済的状況は早めに把握しておくことが大切です。

介護が始まると、親の収入、貯金から介護費用を負担するのが一般的です。

また親の経済的状況によっては家族がどのくらい負担をする必要があるのか、介護サービスをどのくらい利用するのかなど考えられるパターンが変わってきます。

親とお金の話はしづらい、、という方は「友人の親が倒れた時に、入院費用が必要なのに、どこにどんなお金があるのかわからなく困ったらしい」や「確定申告を変わりに手続きをしてあげる」などの切り口から親に尋ねてみましょう。

月々の年金でどのくらいの収入があるのか、貯金額はいくらあるのか、ローンはあるのか、有価証券や不動産などの資産はあるのかなど、親の経済的状況について遠方での介護が始まる前にあらかじめ話し合いの準備をしておくことが大切です。

1-3. 介護サービスを検討する

遠方での介護となると親一人で生活することは難しくなるため、介護サービスは必須になります。

まずは在宅介護か、施設での介護のどちらを選択するのかを決めましょう。

遠方にいる子供としては施設での介護を選択したほうが安心ですが、施設での介護は在宅介護よりも月々の費用に負担がかかりますし、親の希望としても在宅生活を継続したいと思われる方が多いです

介護に利用できる資金を把握し、担当のケアマネージャーとまずは相談するようにしましょう。

親が在宅介護、施設での介護どちらを望んでいるかを尊重することはとても大切です。

1-4. 家族・親戚と役割を分担しておく

遠方での介護始まる前に、家族・親戚と役割を分担しておくことも重要です。

介護が始まり、家族・親戚が協力してくれない、聞く耳をもたないという場合がよくあるからです。

家族・親戚とは具体的に以下のことをあらかじめ話し合っておくようにしましょう。

・誰が主として介護を担当するのか
・家族それぞれができることや思いを共有する
・介護の役割分担について話し合う
・介護費用の分担について話し合う

遠方に住んでいる長男が介護をする時は介護の費用を6割担当し、親の近くで面倒を見てくれている兄弟は他4割を担当するなど、遠方にいる場合は何かしらの面で他の家族・親戚に配慮することが大切です。

遠方から介護をする時は早めに親の近くで面倒をみる家族・親戚と上記の4点などを話し合っておくようにしましょう。

>>>関連記事「親の介護は誰の担当?親の介護をする前にしておきたい2つの準備

1-5. 何かがあった時に助けてくれる近隣の人とコミュニケーションをとる

遠方での介護をするとなると、親に何かがあったときに、家まで行って様子をみてくれたり、救急車を呼んでくれるなど家族・親戚以外に助けてくれる近隣の人はいるととても助かります。

そのため、普段から親と親しく、何かのときに助けてくれそうな近隣の人と良好な関係を気づいておくことが大切です。

介護が始まる前から、そういった方には親遠方から帰省したときなどにはお土産などをもっていくのもいいです。

以上が遠方で親の介護をするときの5つの準備になります。

・親の経済的状況を把握する
・親がどういう介護を望んでいるのかを話し合う
・在宅介護か施設かを決める
・家族・親戚と役割を分担しておく
・何かがあった時に助けてくれる近隣の人とコミュニケーションをとる

遠方からの介護が始まる前にしっかりと準備をしておくようにしましょう。

2. 遠方介護にかかる費用

ではここから遠方の介護にかかる費用を「親が在宅介護をする場合」と「親が施設に入居する場合」の2つを説明していきます。

2-1. 在宅介護をする場合

「公益財団法人 家計調査研究所」が実施した2016年度の家計経済調査によると親が在宅介護をする場合にかかる1ヶ月の費用は以下の通りです。

要介護1 3.3万円
要介護2 4.4万円
要介護3 6万円
要介護4 5.9万円
要介護5 7.4万円
全体平均 5万円

(参考:家計経済調査 「在宅介護のお金と負担」より)           

このなかでも介護保険サービス費用を利用した自己負担額の平均は1万6000円、おむつ代や医療費など介護サービス以外にかかる費用は平均3万4000円となっています。

在宅介護には全体平均として5万円ほど介護費用としてかかることがわかります。

また介護費用以外にも生活費などもかかってきます。それを考慮した1ヶ月の全体的な支出は以下の通りです。

在宅介護(要介護1の場合)
介護保険を利用した自己負担額(1割) 6,500円
介護サービス以外の介護利用料(おむつ代など) 6,000円
福祉用具レンタル費用(9割給付) 1,000円
生活費(食費・光熱費) 60,000円
その他費用 25,000円
合計 98,500円

2-2. 施設に入居する場合

では次に親が施設に入居した場合の費用を計算していきます。

親が施設に入居した時の介護費用を含めた生活費の事例は以下の通りです。

施設介護(要介護3の場合)
居住費 70,000円
介護サービス料 20,000円
生活費(食費・光熱費) 55,000円
その他費用(娯楽など) 10,000円
合計 155,000円

在宅介護と比べてみても分かるように、施設介護の方が費用に負担がかかることがわかります。

上記はあくまで一例ですが、在宅介護の方が施設介護よりも費用面での負担は少ないというのは一般的です。

詳しくは担当のケアマネージャー、家族・親戚、親としっかりと相談することが大切です。

3. 遠方で親の介護を上手に行うために取り入れたい3つの方法

ではここから在宅介護にせよ、施設介護にせよ遠方にいながら介護を成功させるために取り入れたい3つの方法を解説していきます。

この3つの方法を利用して、遠方からでも上手に介護をおこなえるようになりましょう。

では解説していきます。

3-1. 周囲との連携を固め、協力をする

1章でも解説したように、自分は遠方に住むとなると親の身近にいる人に大きく介護をお願いしなくてはいけません。

そのため、親の担当のケアマネージャーや施設の事業者、自分の家族・親戚と連携を固め協力することが大切です。

担当ケアマネージャー、施設の事業者ともコミュニケーションを取ることを意識し、親になにか変わった様子はないかを確認しましょう。

在宅介護をする場合でも、施設での介護でも、親の交友関係を子供である自分があらかじめ理解しておくことも大切です。

周囲との連携を固め、協力し、遠方の親の様子を逐一確認することが大切です。

3-2. 毎日10分、親と電話をする

親の周囲の人から様子を聞いていても、遠方にいるとなると、親の様子は本当にわからないものです。

そのため、毎日10分間いいので、親と電話をすることが大切です。

今日の夜ご飯の話や今日の出来事などを聞いたり、自分の今日あった出来事を話してもいいでしょう。

親にとっては孫の存在になる自分の子供と電話をさせるのも1案です。

毎日は少し気が重いという方は3日に1回、一週間に1回でも良いので電話で直接親とはなしてみてください。

定期的に電話をすれば親の少しの異変に気づくことができます。

また、在宅介護で介護職やケアマネージャーとしか会話がない親にとっても元気の源になります。

少しでも良いので電話をし、会話をすることが大切です。

3-3. 見守りサービスを利用する

「バランスの取れた食事はとれているか」「トラブルなどに巻き込まれていないか」など遠方にいるとどうしても親の状態を把握しずらいものです。また親との関係がいまいちよくない。。という親子も中にはいます。

そんな親子にオススメしたいのが見守りサービスを利用することです。

見守りサービスには定期的に専門のスタッフが安否確認のために親のもとを訪れる「訪問型」からカメラを設置して親の24時間を記録し、緊急時の呼びかけに反応する「カメラ型」などがあります。

見守りサービスを利用することで遠方にいながらも親の状況を把握することができます。

見守りサービスを利用することで親の状況を毎日把握することができるサービスであるのでぜひ取り入れたいサービスです。

4. 遠方で親を介護する時は心の離れに注意する

前述で説明している通り、遠方での親の介護でいちばん大切なことは「コミュニケーション」です。

遠方での介護だからこそ、会話、親との意思疎通が重要になります。

遠方でよくあるのが、親がもう自分のことは見捨てられたと思い、子供にもう連絡をとらなくようになることや、心配させまいとして体調の具合が悪くても報告しないことです。

つまり、遠方での介護は「心離れ」がよく起こります。

そのため、早いうちから親と何でも話せるような関係性を築いておくことが大切になります。

また、親の介護に対する思い、考えを早いうちから子供であるあなたが理解しておくことが重要です。

5. まとめ

いかがだったでしょうか。

遠方から親の介護をするときには以下の5つの準備をしましょう。

①親の経済的状況を把握する
②親がどういう介護を望んでいるのかを話し合う
③在宅介護か施設かを決める
④家族・親戚と役割を分担しておく
⑤何かがあったときに助けてくれる近隣の人とコミュニケーションをとる

そして遠方からも上手に介護ができるように3つのポイントをおさえておきましょう。

①周囲との連携を固め、協力をする
②毎日10分、親と電話をする
③見守りサービスを利用する

最後に、介護の考え、思いについて親子間で共有するようにして、遠方からでも上手に介護ができることを祈っています。

この記事が少しでも参考になれば幸いです。

>>>関連記事「介護の準備はこれで安心!今から備えておきたい3つの準備

 

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