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一人っ子の介護はどうする?一人っ子の介護に必要な3つのポイント

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「親の介護をする人がいない・・・・」

「自分が親の面倒をみなくてはいけないのか・・・」

一人っ子であるあなたは今こんな悩みを抱えていませんか?

事実、明治安田生活福祉研究所の「相続と介護の状況」によると、実に42%の男性、女性で言えば70%の一人っ子が母親の介護を主に担当していたということが分かっています。


(出典:明治安田生活福祉研究所 相続と介護の状況

親が倒れた時に、一人っ子である自分はどう行動すれば良いのか、早いうちから知っておきたいですよね。

そこで今回は、まず、親が介護状態になったときに考えられる4パターンを解説していきます。

自分の親の介護が必要になった時にどのような想定になりそうかあらかじめ想定してみてください。

そして後半では一人っ子が上手に介護するために必要な3つのポイントや、一人っ子の介護によくありがちな注意点を解説していきます。

ぜひ最後までご覧になってください。

一人っ子の親の介護はどうすればいいのか不安だと思います。

そんな不安をこの記事で少しでも和らげていて欲しい。という思いでこの記事を書きました。

是非参考にしてみてください。

*親の介護なんてできない、したくないと思っている子も少なくありません。
昔、親に虐待された、親の言うことをずっと聞いてきて親とは仲が悪いという子もいます。
そういう場合は、親を一人にするなどして放置するのではなく必ず地域包括支援センターや行政に相談、つなぐようにしてください。万が一のことが親にあり、放置したままだと、あなた自身が保護責任者遺棄に問われることもあります。必ず地域包括支援センター、行政に相談するようにしましょう。

>>>関連記事 介護の相談は誰にすれば良い?気軽に相談ができる相談先を紹介

1.  一人っ子の介護はどうする?考えられる4パターンを紹介

ではここから一人っ子の子供が親が介護状態となった時に考えられる4パターンを解説していきます。

1-1. 自分一人で親の介護を担当する

少し古いデータになりますが、内閣府が行った「親の介護を子が自らすべきか」という世論調査によると、48.6%、約半数の人たちが「子供が親の介護をすることが当たり前のことだ」と答えています。
(出典:内閣府 高齢者介護に関する世論調査 (平成15年7月))

世間的にみても、親の介護は子供が担当するのが一般的であるという見解がみえます。

また2015年に調査された、明治安田生活福祉研究所の「相続と介護の状況」によると、実に42%の男性、女性で言えば70%の一人っ子が母親の介護を主に担当していたということが分かっています。

(出典:明治安田生活福祉研究所 相続と介護の状況

親との同居、別居に関わらず、自分が主介護者となり、中心となって親の介護を行う場合があります。

しかし、3章の注意点でも説明しますが、そういった場合においては、自分ひとりで親の介護の全てを担当してしまうのは危険です。

介護によってのしかかる大きな負担により、心と身体の余裕がなくなり、介護をする自分と介護される側の親の両方が倒れてしまう「共倒れ」、また要介護者への「虐待」にもつながる恐れがあるからです。(詳しくは3章で説明します)

自分が親の介護の主介護者となった場合にも、「親の介護は誰の担当?親の介護をする前にしておきたい2つの準備」でも解説したように、介護サービスや周りの人々の協力を仰ぐようにしましょう。

1-2. 片方の親に任せる

「自分の親の配偶者(自分の片親)に介護を任せる」というのも良くあるパターンです。

公益財団法人生命保険文化センターの「誰が介護をしている?」という調査によると25.2%、4分の1の方が「配偶者が介護をしている」と答えています。

(出典:生命文化保険センター 「誰が介護をしている?」<厚生労働省「国民生活基礎調査の概況」/平成28年> より)

自分の父親が倒れ、父親を母親が介護をするといったケースも多いようです。

こうした老いた親が老いた配偶者を介護する「老老介護」が日本では増加しています。

老老介護は片方の親がまだ元気であるとはいえ、高齢による体力的な低下は否めません。

子供が介護をするケースよりも、共倒れや、もしくは介護者が介護疲れで先に倒れてしまう可能性が高くなります。

そのため、親に親の介護を任せる場合においても、定期的に様子を観察したり、状況を確認して、無理のない介護を行うことが出来るよう、配慮することが必要です。

介護サービスを利用したり、子供であるあなたや親戚が親の介護を補助することも大切です。

1-3. 配偶者(自分の配偶者)・親戚を頼る

3つ目に考えられるパターンは自分の夫・妻など、配偶者や親戚を頼るパターンです。

よくあるのが、自分は仕事をしているから妻に義理の親の介護を頼む。

親とは遠距離に住んでいるから親の近くに住んでいる親戚に介護を頼むといったケースです。

しかし、その場合には、十分な話し合いと理解を得る努力が必要となります。

親戚に介護をお願いしていたものの親のお金の管理を巡って、揉め事に発展したりすることもあります。

また配偶者は配偶者で自身の親の介護を抱える場合も多く、「なんで義理の親の面倒まで見なくてはいけないの」という気持ちが生まれ、揉めたりすることや、最悪の場合、介護離婚に繋がることもありえます。

配偶者・親戚に頼りきりの状態とすることは、非常に負担をかけてしまうこととなり、結果としてお互いの関係性が悪くなってしまう可能性が高くなります。

そのため平日は自分が介護を担当する、土日は自分の配偶者・親戚に頼るなど、あくまで介護の一部を協力してもらうという姿勢が重要になってきます。

>>>関連記事 [必見]共働き夫婦が上手に介護をするための5つのポイントを解説

>>>関連記事 親の世話は誰がする?介護をする時に兄弟で話しておくべき5つのこと

1-4. 施設に預ける

兄弟がいれば、経済的な面からお世話まで兄弟の間で分担し、協力しながら介護をすることができますが、一人っ子の場合、経済的な面からお世話まで親の全てを自分でしなくてはいけません。

そんな経緯から、一人っ子の中には、親を施設に預けることを選択する方も多いです。

しかし、親としては出来る限り、住み慣れた自宅で過ごしたいという意向を持っている方も多く、また施設に対しては、「預けられた」という印象を持ってしまわれる場合もあります。

そのため、親の意見や気持ちをしっかりと聞き、親子で納得するまで話し合うことが必要です。

2. 一人っ子でも上手に介護をするための2つのポイント

ではここから、一人っ子でも上手に介護をするためのポイントを3つ解説していきます。

2-1. 介護サービスをうまく利用する

正直な所、自分ひとりだけで親の介護をすることは心身ともにとても負担がかかります。

そのため、介護サービスを上手に利用することが大切です。

介護サービスを利用することで、一人っ子でも介護を抱え込むことなく、負担が軽減します。

実際に要介護状態2の親の介護をしている一人っ子Aさんの介護スケジュールは以下のとおりです。

6:00 睡眠
7:00 朝食
8:00
9:00
デイサービス
リハビリ
10:00
11:00 訪問リハビリ 訪問リハビリ
12:00 昼食
13:00 入浴介助 入浴介助
14:00 掃除 買い物、調理
15:00
訪問看護
(月2回)
16:00
17:00
18:00 夕食
19:00
20:00
21:00
22:00 睡眠

デイケア、デイサービスなど介護サービスを利用し、自分に負担が多くかからないようなスケジュールとなっています。

費用面に関しても、親の貯金、介護保険を利用しているため、ほとんど経済面で負担はかかっていません。

在宅介護で全て一人で親の面倒をみるのは非常に負担がかかります。

介護サービス、施設などを組み合わせて利用することが大切です。

2-2. 周りとの協力関係を築く

一人っ子の場合、兄弟がいません。親戚、家族に相談することなく、一人で親の介護をしてしまいがちです。

しかし、介護はこの先5年、10年と続くかもしれない終わりが見えない長い道のりです。

そのため、早いうちから親戚、家族など周りの人達と協力関係を築いておくことが大切です。

例えば、土日などは、自分の配偶者である夫に相談し、一緒に親の介護を付き添ってもらったり、親戚に定期的に介護の話を聞いてもらい、ストレス解消をするのもいいでしょう。

たまには親の配偶者(自分の父・母)に介護を頼んで、自分は旅行にいったりしてリフレッシュすることも大事なことです。自分になにかあった時に、周りの人達が助けてくれるような協力体制を 早いうちから築いておくようにしましょう。

3. 自分一人で全て背負いこむことに注意する

今までにも説明したように、一人っ子が一人で親の介護をすることには注意が必要です。

親の介護をして、あなたが心身ともに限界が来て、「共倒れ」となるケースや1対1の介護による介護虐待などが引き起こされる可能性があります。

うちは親と仲がいいから大丈夫。と思っていても、介護の辛さ、ストレスから親との仲がよくても虐待に発展しまうことはよくあります。

他の人にあまり迷惑をかけたくない。という気持ちが強ければ強いほど注意が必要です。

一人で全てを抱え込まないためにも、自分の配偶者、親戚、家族、同僚、友人、地域包括支援センター、担当ケアマネージャーなどに積極的に相談し、協力してもらうことが大切です。

大丈夫。という気持ちも介護が始まれば次第に変化していきます。介護が始まった時にはもう誰も頼れない、という状況に陥らないためにも、早いうちから周りの人との関係をしっかり築き、介護を一人で背負い込まないようにしましょう。

どうしても介護のことで相談先がないという方は以下の記事を参考にしてみてください。

4. 親とどういう介護を送りたいか話し合うことが大切

兄弟がおらず、一人っ子の子供であればあるほど、親の介護サービスや施設への入居・入所が必要になります。

しかし、親を無理やり施設に入居・入所させたり、望んでいないのにもかかわらわず、介護サービスを利用するのは親のためにはなりません。

介護をされるのは親本人です。

そのため、親がどういう介護を望んでいるのかをしっかりと話し合うことが大切です。

あなたは親がどういう介護を望んでいるのか、どのような最後を迎えたいのかなど親のことをしっかりと理解していますか?

親と将来のことを話すのはちょっぴり恥ずかしいかもしれませんが、大切なことです。
一度、親と向き合ってみて、介護のことについて話し合っておくことが重要です。

5. まとめ

いかがだったでしょうか。

一人っ子の介護ほど、自分一人で親の介護の負担を抱えてしまいがちです。

まずは、2章で紹介した介護を上手に進める2つのポイントをしっかりと実践するようにしましょう。

介護サービスをうまく利用する
・地域のサービスをうまく利用する周りとの協力関係を築く

そして、介護に関する親の意見と自分の意見を共有し、お互いが納得のいく介護ができるようになることを祈っています。

この記事が少しでも参考になれば幸いです。

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