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孤独死とは?知っておきたい現状と見守りサービスの活用法を紹介

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孤独死の現状ってどうなっているのだろう。

親が一人暮らしをしていて孤独死が心配。

このまま独身だと孤独死が怖い。

近年では、高齢化により一人暮らしをする高齢者が増えています。

その結果、東京23区の孤独死者数は約10年間で2倍に増加しています。

孤独死とは、誰にも看取られずに1人で自宅で亡くなることです。

この孤独死の現状や原因、対策について見ていきましょう。

1.孤独死の現状

孤独死とは、誰にも看取られずに1人で自宅で亡くなることです。

法的な定義は存在せず、警察では「変死」、行政では「孤立死」という扱いになります。

東京都福祉保健局 東京都監察医務院が行った調査によると、東京23区の孤独死者数は2003年時点で1,451人だったのに対し、2015年には3,127人に倍増しています。

高齢者の孤独死の原因について見ていきましょう。

2.高齢者の孤独死の原因は独居老人

一人で日常の生活を送っている高齢者のことを独居老人といいます。

近年、一人で日常の生活を送っている高齢者が増加していることがわかっています。

平成27年国勢調査によると、65歳以上人口のうち、単独世帯(一人暮らし)の人口は平成22年の479万1千人から562万6千人まで増加し、高齢者の一人暮らしが増えていることが分かります。

男女別にみると、男性が179万7千人、女性が383万人で、女性が男性の2倍以上となっています。

また、65歳以上人口に占める割合は、男性が12.5%、女性が20.1%となっており、65歳以上の男性の8人に1人、65歳以上の女性の5人に1人が一人暮らしとなっています。

https://www.stat.go.jp/data/kokusei/2015/kekka.html

この数字は、孤独死の増加と大きく関係しているでしょう。

例えば、病気で動けないなどの異常事態に陥ったとき、頼れる人がおらず手遅れとなってしまうケースが挙げられます。

また、独居老人は孤独死だけではなく、認知症のリスクや火事など事故の恐れもあり、大きな社会問題となっています。

3.地域の見守りについて知ろう

郵便局のみまもりサービス

少し前までは、親しい近所づきあいが当たり前で、一人暮らしをしていても孤独死をすることは少なかったです。

しかし、最近では地域のつながりが減少しているのが現状です。

このような現状に対して、2012年の介護保険法改正では、「見守り」を含む生活支援を行うことが、自治体の責務として規定されました。

そのため、各地域では様々な方法で高齢者の見守りを行っています。

また、地域密着型サービスという制度もあります。

地域密着型サービスとは、要介護の高齢者ができる限り長く住み慣れた地域で生活を続けられるように、2006年4月の介護保険制度改正により創設されたサービスです。

地域ごとの特性を活かし、その地域に添ったサービスを提供するため、市町村指定の事業者が提供しています。

夜間対応型訪問介護や地域密着型通所介護など9つのサービスがあります。

https://carers-navi.com/area

4.見守りサービスを活用しよう

セコムホームセキュリティー

孤独死を避けるためにも、見守りサービスを活用しましょう。

見守りサービスとは、高齢の両親の健康状態を見守ることができるものです。

ご両親が一人暮らしをしていると、「栄養管理ができているのか」「病気や怪我をしていないか」「何らかのトラブルに巻き込まれていないか」など、毎日確認ができないことに対して、不安が尽きないものです。

見守りサービスを使うと、遠方に住んでいても、高齢者の状況を確認できる強い味方になります。

健康状態を数日置きに把握するタイプなど、状況に合わせて様々なサービスを選ぶことができます。

また、その方法も訪問者とのコミュニケーションにより把握するタイプや、カメラで監視するもの、メールでの簡単なアンケートに答えるメール型などがあります。

利用者の精神状態や希望に合わせて選ぶことができるので、利用者の負担やストレスを大きく減らすことができます。

4-1.見守りサービスのメリット・デメリット

メリット デメリット
どこからでも状況確認ができる 費用がかかる
トラブルに対処しやすい コミュニケーションが減る
他人とコミュニケーションができる(訪問型) 見張られているという精神的負担

4-2.見守りサービスを選ぶときのポイント

〇価格

費用に関してはピンからキリまでありますが、月々のランニングコストがかかるので、使い続けることができるのかを考える必要があります。

サービス内容を重視してしまい、品質の高いサービスを選んでも継続的に使い続けられないと、意味がありません。

〇サービス

大きく分けて5種類のサービスがあるので、どのタイプのサービスが一番適しているのかを考える必要があります。

頻度の少ないところだと、週1程度から数時間おきに確認できるものがあります。

また、確認ができるだけのものや、異常が発生した時にガードマンが駆けつけてくれるものまであります。

どのサービスが一番適しているのかを上記で述べているので、吟味して選ぶようにしましょう。

https://carers-navi.com/mimamori-service

5.最後に

孤独死とは、誰にも看取られずに1人で自宅で亡くなることです。

もし、あなたの近所に独居老人がいたら以下のようなことを意識してあげてください。

・最近元気がなくなっている

・新聞がたまったまま

・雨戸が数日間閉まっている

・数日姿を見かけない

・会話がかみ合わなくなってきた

このような変化が見られた場合には、地域包括支援センタ―の相談窓口にお問い合わせください。

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