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介護の相談は誰にすれば良い?気軽に相談ができる相談先を紹介

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「だれに介護のことを相談すればいいの・・・・」

あなたは今、こんな悩みを抱えていませんか?

今まで体験したことのないことばかりで、介護に関して不安を抱えている人も多いはず。

介護のことを気軽に相談できる相手がいたら理想ですよね。

そこでこの記事では介護の相談を気軽にすることができる相談先を介護を初めて抱えた時と介護を抱えながら悩んだ時の2つのステージに分けてご紹介しました。

この記事を読み終わった後に、自分が抱えている、もしくは抱えようとしている介護のことについて5つの相談先などにすぐに相談してみてください。

介護を一人で抱え込まず、誰かにすぐに相談してほしい。という思いでこの記事をかきました。

ぜひこの記事を参考にしてみてください。

では解説してきます。

1. 介護の相談先を2つのステージごとに分けて紹介

では、ここから介護の相談先を以下の2つのステージに分けて紹介をしていきます。
・介護を初めて抱えた時
・介護を抱えながら悩んだ時

是非参考にしてみてください。

1-1. 介護を初めて抱えた時

ここからはまず、介護を初めて抱えたときの場合の相談先を3箇所紹介していきます。

1-1-1. 地域包括支援センターに相談をする

介護を初めて抱えて困ったときに、相談先として一番オススメなのが、地域包括支援センターです。

(地域によっては長寿サポートセンターとか、高齢者支援センターなど名称が異なる地域もあります。)

市区町村のHP上で検索するか、もしくは介護保険担当窓口(介護保険課など)で紹介してもらうことができます。

地域包括支援センターは社会福祉士、保健師、主任ケアマネージャー(介護支援専門員)などの資格をもつ職員が、専門性を活かして、高齢者本人やその家族の相談対応をしている、介護についての総合相談窓口のような場所です。

地域包括支援センターは、各市区町村に最低1つは設置されていて、無料で相談することができます。

具体的に相談できる内容は以下の通りです。

・生活で、困っていることや心配なこと
・介護保険やその他の保険・福祉のサービスの紹介、利用手続きの援助
・高齢者への虐待に関すること
・認知症などの病気で、判断能力がなくなった場合の、成年後見制度の利用手続きの援助
・高齢者を介護している家族への支援
・介護保険の認定結果が要支援1、2だった場合や、介護が必要となる可能性が高いと判断された場合の、介護予防などのサービス利用の支援など

地域包括支援センターに行けば、対面で相談をうけてくれますが、場所が遠かったり、家を空けることが出来ない場合などには、電話でも相談を行ってくれたり、自宅を訪問してきてくれることもあります。

また、地域包括支援センターでは、各自治体独自サービスなどの種類や利用の仕方を記した印刷物など、介護に関する情報を集めることができたり、介護保険の要介護認定の代行申請を無料で頼むこともできます。

介護の相談があったら迷わず、まずは地域包括支援センターに相談しましょう。

>>>関連記事 地域包括支援センターとは⁉4つの役割や利用方法、よくあるQ&Aを徹底解説

1-1-2. 病院の地域医療連携室に相談する

ある程度の規模以上の病院では、地域医療連携室があります。

地域医療連携室には医療ソーシャルワーカー(MSW)という相談援助の専門家がいて以下のような相談をすることができます。

・患者が治療や療養を安心して受けられるよう経済的な相談
・患者や家族の立場に立って医療職との交渉や調整
・また退院退所に向けて在宅生活への不安を取り除き、介護保険や障害の制度などの情報提供や手続きの支援
・在宅生活を支える保健師や地域の医師、地域包括支援センター、介護支援専門員(ケアマネジャー)などにつなげる支援

地域医療連携室がない場合でも、MSWを配置している病院もありますので、病院に確認してみましょう。

入院中や、継続的に通院をしている病院に地域医療連携室や医療ソーシャルワーカー(MSW)の配置があるかどうかを、まずは確認してみましょう。

1-1-3. 家族・親戚に相談する

介護はチームを作って皆で協力しながら行うものです。

自分一人ではなく、家族や親戚もチームの一員として、何らかの形で協力をしてもらうことが重要です。

そのためにはまず、家族・親戚に相談してみましょう。

家族によっては生活の状況や環境の違いや、要介護者に対する気持ちに温度差があり、前向きに介護にかかわろうとする人ばかりではないかと思います。

最初からいきなり介護を頼みたいんだけど・・・と連絡をすると家族や親戚は、それぞれの生活のこともあり、戸惑いがちです。

まずは親の最近の様子や介護が必要な状況など「親の現状」を話すところからはじめ、そのあと、次は自分自身がどこまで介護をできるかといった自分の生活を踏まえた「自分の現状」についても話をしていくようにしましょう。

そうすることで、「ではここは自分がするよ」「月に何回かなら大丈夫」などの提案をもらえるようになるかもしれません。

物理面、経済面、精神面などのうち、何らかの形でみんなから協力を得ることができるよう相談をしてみましょう。

家族・親戚は他で紹介する相談先よりも身近な存在です。

なにかあればすぐに相談することが大切です。

>>>関連記事 「親の介護は誰の担当?親の介護をする前にしておきたい2つの準備

1-2. 介護を抱えながら悩んだ時

この章から介護が実際に始まってからの相談先を紹介していきます。

1-2-1. ケアマネージャーやサービス事業所に相談する

介護を抱えたときには、ヘルパーに来てもらっていたり、デイサービスに通ったりなど、何らかのサービスを利用していることも多いかと思います。

そういったときには、担当のケアマネージャーがついていますが、そのケアマネージャーは介護に関する専門家であり、いろいろな相談にのってくれますのでぜひ気軽に相談をしてみましょう。

ケアマネージャーは、介護認定の手続きやサービス事業所とのやりとりをするだけでなく、要介護者本人やご家族が困っていたり、不安に思うことについての相談にものってくれます。

また、ケアマネージャーだけでなく、普段の様子をよく知っているサービス事業所のスタッフに相談し、介護の専門家としての意見をもらうことも可能です。

ケアマネージャーやサービス事業所のスタッフは、普段、忙しそうにしているため気兼ねをしてしまいがちですが、そういった相談を受けることはかえって、ご利用者の様子などを深く知ることができることにつながりますので、喜んで相談に乗ってくれるはずです。

ぜひ気軽に相談してみましょう。

1-2-2. 介護に関する相談会やコミュニティに参加する

NPOや市区町村、地域包括支援センター、地域住民が主催している介護者のための相談会、コミュニティ、サロンに参加することで、同じ介護者同士が集まり、介護について話し合ったり、相談をすることができます。

介護のことを友人や同僚に話しづらい、という方も多いのではないでしょうか。

ときには、自分と同じ経験をしている人、経験をしてきた人や第三者に聞いてもらったりしましょう。

いろいろな新しい気付きを得たり、ストレス発散にもつながり、重要なことです。

相談会やコミュニティには以下のようなものがあります。

・介護に関する相談会
・介護者交流会
・認知症カフェ
・介護に関する勉強会など

例えば、介護者交流会としてNPO法人アラジンが提供している、「娘サロン」は日頃から親の介護を担当している「娘」たちが集まって交流するというもの。

他にも日頃から親の介護を担当している「息子」たちが集まる、息子サロンなどもあります。

また、市区町村や地域包括支援センター、地域住民主催での交流会、出張相談会などがあります。

これらの情報については地域包括支援センターにチラシが置いてあるだけなど、ホームページで確認できないものもたくさんありますので、直接、市区町村や地域包括支援センターに問い合わせをしてみましょう。

画像は大分県宇佐市の「もの忘れ相談会」「介護相談会」のお知らせページ
(出典:宇佐市公式ホームページ

こういった、相談会やコミュニティなどに参加し、日頃の介護のことをお互いで相談しあってみるのも大切なことです。

2. 介護は自分ひとりで抱え込まないことが一番大事

1章で、介護の相談先を紹介しましたが、どれも共通してお伝えしたいのが、「介護は一人で抱え込まないことが一番大事」であるということです。

介護を一人で抱え込んでしまって、介護者であるあなたが介護を頑張りすぎて、倒れてしまう「共倒れ」が良くおこっているからです。

介護を抱えたときの物理的、経済的、精神的負担をひとりで担おうとしてしまうと潰れてしまいます。

そのため、なにかあれば、1章で紹介した、地域包括支援センターを始めとする相談先にまずは相談し、「一人で抱え込まない介護をするという視点をもって、皆の協力を得ていろいろな負担を分散できる方法を相談するようにしましょう。

時には、他の人の力を借りて、休息をとることも大切です。

日中は仕事に全力疾走、帰宅後や週末は介護・・・。となると介護者であるあなたの体はもちません。

例えば、土日は妹に介護をお願いして、自分はゆっくり体を休める。

月に一回はショートステイなどの介護サービスを利用して、自分はリフレッシュに旅行に行く。など、休息をとったり、気分転換をすることも大切です。

遊びも趣味も捨て、献身的に介護に専念するのはこの先10年、20年と続くかもしれない介護において、体も心ももちません。

一人で抱え込むのではなく、他の人にも協力してもらうためにも、まずは相談をしてみましょう。

3. まとめ

いかがだったでしょうか。

介護に関して相談がある時は、以下の5つの相談先を利用しましょう。

・地域包括支援センターに相談する
・病院の地域医療連携室に相談する
・家族・親戚に相談する
・ケアマネージャーやサービス事業所のスタッフに相談する
・介護に関する相談室やコミュニティに参加する

介護を初めて抱えた時、介護を抱えて悩んだ時のステージによって相談する先も変わってきます。

一人で介護の悩みを抱え込むのではなく、必ず誰かに相談するようにしましょう。

この記事が少しでも参考になれば幸いです。

 

 

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