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高齢者の閉じこもりとは?原因や改善策、フレイルとの関係について解説

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外出自粛で閉じこもり気味になってしまって。。。

母が一週間に一度も外出していない。。。

閉じこもりしてしまう原因が知りたい。

このような悩みを抱えているのではありませんか?

新型コロナウイルス感染症が猛威を振るうなか、外出自粛により閉じこもり気味になっているのではありませんか?

高齢者は、重症化のリスクが高いですが、過度な自粛は返って、認知症やうつ病などさまざまな病気を引き起こしてしまうかもしれません。

この記事では、閉じこもりの原因や改善策、フレイルとの関係について解説します。

1.閉じこもりの危険性

閉じこもりとは、1日のほとんどを家の中あるいはその周辺(庭先程度)で過ごし、日常の生活行動範囲がきわめて縮小した状態です。

閉じこもりは、さまざまな要介護のハイリスク状態とも密接な関係を持っています。

認知症やうつ病、低栄養などと極めて密接な関連を持っています。

2.高齢者の閉じこもり原因

意識的な外出自粛以外の閉じこもり原因を見ていきましょう。

2-1.体力面で不安がある

閉じこもってしまう一番の原因は、体力面での不安です。

体力が低下したり、疾患があったりして自由に外出することが難しくなります。

ふらっと散歩に行くことも、高齢者にとってはとても重労働だったりします。

しかし、外出をしないと、身体機能は低下するばかりです。

家族が声掛けを行い、定期的に外出をするきっかけを作ってあげましょう。

2-2.外出するきっかけや用事がない

外出するきっかけや用事がないことも要因です。

意識的に予定を作らなければ、一週間家に閉じこもっていたなんてことも少なくありません。

デイサービスを定期的に利用したり、趣味を見つけることが大切です。

2-3.老人性うつを疑う

老人性うつとは、正式な名前ではありませんが、65歳以上の高齢者がかかるうつ病を総称して呼ばれています。

老人性うつは、認知症の初期段階の症状と大変似ており診断が難しいです。

うつ病は、気分が落ち込む、注意力が散漫になる、物事への興味や幸福を感じない、やる気が出ない、食欲が落ちる、眠れないなどの症状が出ます。

そのため、閉じこもりがちになることも少なくありません。

https://carers-navi.com/utsu-2

3.外出自粛でフレイルリスクが高まる高齢者

新型コロナウイルス感染症による外出自粛で、運動不足や社会との関わりが減少するとフレイルリスクが高まります。

フレイルとは、『加齢とともに、心身の活力(例えば筋力や認知機能等)が低下し、生活機能障害、要介護状態、そして死亡などの危険性が高くなった状態』のことです。(参照:厚生労働省発表、『後期高齢者の低栄養防止等の推進について』)

https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12601000-Seisakutoukatsukan-Sanjikanshitsu_Shakaihoshoutantou/0000099466.pdf

実際、脳梗塞や転倒などにより、健康な状態から要介護状態になることもあります。

ただ、高齢者のほとんどは、フレイルの時期を経て、徐々に要介護状態に陥るとされています。

ここで大切なのは、フレイルの状態は、対処の方法によっては健康な状態に戻ることができる、つまり可逆的な状態であるということです。

4.フレイルの予防法

新型コロナウイルス感染症による外出自粛は大切ですが、過度な自粛はかえって健康を害してしまいます。

感染予防とともにフレイルの予防にも取り組みましょう。

4-1.運動をする

身体的な衰えは、活動の意欲を削いでしまうことにもつながります。

日常的な運動を取り入れて、筋力の低下が起こらないようにしましょう。

スポーツや筋トレなど激しい運動をすると言うよりも、自分のできる範囲で運動を行い、適切な栄養を摂取すれば、筋力の低下は防げます。

毎日1回は散歩をする。地域のゲートボール団体などに入る。庭の盆栽のお手入れをするなど、自分の好きな分野で体を動かすように意識してもらいましょう。

https://carers-navi.com/exercise

4-2.栄養をとる

低栄養もフレイルの原因です。

高齢になると、誰でも食が細くなりますよね。

そうすると、少量の食事で満腹になってしまったりして、十分な栄養が取れていないことがあります。

特に、一人で暮らしていると、食事の品目も減り、食材も減り、食欲もわかないということが起きがちです。

そこでオススメなのが、誰かと一緒に食事をとることです。

月に1回は家族や親戚と食事をとることや地域の仲間と食事をすることで、食欲もわき、栄養もとれるようになります。

特に体を作ると言う意味で、少量でもバランスのいい食事を摂ること、特にタンパク質やカルシウムを多く含む食品(肉や乳製品など)を積極的に摂るようにしましょう。

4-3.社会とつながる

退職や家族との死別など、高齢になると、周りとの関係性が希薄になりがちです。

このような社会との繋がりがないことで、精神的に不安定になりやすいです。

また、外に行く気力や機会がないことで、身体的フレイルも進行しやすいです。

そこで、地域の人と新たな関係を作ったり、家族や親戚の人とも定期的に会うようにすることなどが有効です。

コロナ禍では、なかなか関係を築くことは難しいですが、オンラインサービスも充実しつつあります。

家族が協力をして、社会とのつながりを作りましょう。

5.まとめ

いかがでしたでしょうか?

閉じこもりは、さまざまな要介護のハイリスク状態とも密接な関係を持っています。

認知症やうつ病、低栄養などと極めて密接に関連します。

外出自粛は大切ですが、過度な閉じこもりは健康を害してしまいます。

密にならないように運動をしたり、オンラインでもよいので社会とのつながりを作りましょう。

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