「カゾクを支える、カイゴを変える」
介護と親と向き合うサイト

高齢者は便秘になりやすい?便秘の原因と予防・改善策を詳しく紹介!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

「高齢者の便秘改善方法が知りたい」

「便秘を予防する方法はある?」

そういった悩みを抱えていませんか?

加齢による筋力低下などが原因で、便秘に悩む高齢者は少なくありません。

便秘は日常生活にもよく見られる症状です。

しかし、そのまま放置しておくと、手術が必要になってしまう可能性もあります。

この記事では、高齢者の便秘の原因や予防、改善について詳しく紹介します。

1.便秘とは?

便秘とは、排便がしばらく見られない状態をいいます。

腸の中に便がたまると、お腹が痛くなることもあります。

ただし、排便には個人差があるのも事実です。

介護の必要な高齢者の場合、排便が2日おきにあれば、腸が動いている証拠です。

一方で、3日以上排便が見られない場合には便秘と考えた方が良いでしょう。

2.便秘を放っておくと病気の原因に

健康な人でも、一時的な理由により便秘になることもあります。

一時的な理由とは、水分や栄養不足、運動不足、ストレスなどです。

しかし、便秘を放置すると、便が腸をふさいでしまったり、腸がねじれてしまうこともあります。

こういった症状が進行すると、手術が必要になる場合もあります。

早めに医師に相談しましょう。

2-1.便秘は病気のサイン?

便秘は、病気のサインとして現れることも。

うつ病のサインとして便秘が併発されたり、ガンのサインとして血便が見られたりすることもあります。

便秘は、介護が必要な高齢者のみならず、多くの人にとって身近な症状です。

少しでも違和感を感じたら、医師に相談することをおすすめします。

3.高齢者が便秘になりやすい理由

加齢により筋力が低下すると、排便する力が弱まって腸内の便が停滞しやすいです。

また、体内の水分が少なくなることで、腸内の便が硬くなり、便秘になりやすくなることも理由の一つです。

4.便秘の種類は2つ?

ここからは、高齢者によく見られる便秘を2種類紹介します。

便秘の種類を知ることで、便秘解消に繋げていきましょう。

4-1. 弛緩性便秘

弛緩性便秘とは、腸の動きが悪くなることで起こる便秘です。

弛緩性便秘では、便が腸内にたまります。

スムーズに排便するには十分な水分量が必要です。

しかし、腸内にたまった便の水分は体の中に吸収されます。

そのため便が腸内に停滞する時間が長いほど、便の水分が減っていき、さらに出にくくなってしまいます。

また、高齢者は食事量も少ない場合が多いです。

食事量が少ないことで、腸への刺激を弱めたり、便の水分量が少なくなってしまったりします。

4-2. 直腸性便秘

直腸性便秘とは、腸の出口に硬くなった便がたまり、自分の力では出せなくなってしまう状態の便秘です。

直腸性便秘は寝たきりの方に多いです。

なぜなら、排便に適した座位の姿勢が取れなかったり、排便に必要な腹筋や肛門周りの筋力が低下しているためです。

5.便秘を予防するには?

5-1. 食物繊維が豊富な食事

食物繊維が豊富な食事は排便を促します。

食物繊維が効果的である理由は、食物繊維は胃で消化されずに腸へ届くためです。

例えば、野菜やきのこ類が入った食事がおすすめです。

5-2. 水分補給

排便のためには、十分な水分補給が欠かせません。

喉が渇いていなくても、意識的に水分を摂りましょう。

なお、便秘予防で水分を摂るときは、コーヒーや紅茶は避けてください。

利尿作用のあるカフェインが含まれているためです。

尿として水分が排出されてしまうと、便に含まれる水分も不足してしまいます。

アルコールにも利尿作用があるため、過度な飲酒も控えましょう。

5-3. 適度な運動

適度な運動を日常生活に取り入れることで、身体機能の維持だけではなく腸も刺激されます。

筋力が維持されることで、排便時にお腹に力を入れやすくなるというメリットもあります。

とは言っても、毎日激しい運動をする必要はありません。

家事や散歩などの軽い運動を意識的に行うと良いでしょう。

5-4. 排便の習慣

便秘の予防には、排便の習慣をつけることも効果的です。

便意がなくてもトイレに行きましょう。

排便のリズムを作ることで、便秘が解消されやすくなります。

6.便秘を解消する方法

すでに便秘になってしまっている場合の解消法も紹介します。

6-1. マッサージ

便秘を解消する方法として、お腹に「の」の字を描くマッサージがあります。

手のひらで、時計回りに「の」の字を描くイメージで優しく腸を刺激しましょう。

6-2. 温熱法

お腹を温めることも、便秘解消に効果的です。

例えば、蒸しタオル等を使用してお腹や腰を温め、血液の循環を良くしましょう。

6-3. 排便体操

身体全体を使って、腸を刺激するポーズをとることも便秘解消には効果的です。

仰向けになり、両膝を胸に近づけます。

そのままの姿勢で、お尻が浮くようにゆっくり動かしましょう。

また、介護者が行う場合には、ひざを顔の方に押すイメージで動かすと良いです。

7.まとめ

高齢者は食事量や筋力低下など様々な要因で便秘のリスクが高いです。

この記事では、便秘の原因や予防策、便秘解消方法を紹介しました。

便秘解消のためには、日常生活の食事や運動、水分補給が欠かせません。

一度習慣にしてしまえば、日常生活に取り入れられることも多いです。

この記事で紹介した例を参考に、便秘予防に取り組んでください。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

ご相談はこちらから