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エンディングノートとは?書き方のコツやポイントを詳しく解説します

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家族の老後について考えた時、終活を検討する方も多いのではないでしょうか。

しかし実際始めてみると、何から手を付ければ良いのかわからないことも多いですよね。

そんな場合は、エンディングノートの執筆を検討してみてはいかがですか?

エンディングノートは、死に向かうためのものではありません。

人生の終わりについて考え、今後の人生を豊かにするものです。

この記事では、エンディングノートについてやメリット、入れるべきおすすめの項目を紹介します!

1.エンディングノートとは

エンディングノートとは、自分の人生の終わりについて考え、自分の希望やメッセージを書いたノートです。

自分の希望を伝えるだけでなく、これからの人生を前向きに生きることにも繋がります。

形式を気にすることなく、自分が残しておきたいもの、書きたいことを自由に綴ってみましょう。

2.エンディングノートのメリット

エンディングノートのメリットを4つ紹介します。

2-1. 終活の整理になる

終活をしようと思っても、何から手をつけていいかわかりませんよね。

エンディグノートという形で、自分の想いやこれからやりたいことなどを書き出してみてください。

何から始めれば良いかわからなかったものも、一つ一つ道筋が見えてくるはずです。

2-2. 家族の負担を減らせる

将来どんな家に住み、どのように暮らし、治療や介護はどうしたいかなどを家族と話し合っていますか?

自分の希望を書いてみることで、家族と話し合うきっかけにもなります。

また、いざという時に自分の意思が記されたものがあれば、家族が決定すべきことが少なくなり、精神的な負担を少しでも減らすことができるでしょう。

2-3. 家族や友人に想いを伝えられる

感謝の気持ちや、気にかけていることなど、心で思っていても普段は恥ずかしくて伝えられないこともありますよね。

エンディングノートという形であれば、普段なかなか伝えられないことを伝えやすいのではないでしょうか。

書くだけに留まらず、具体的に書き出した感謝の気持ちを言葉にすることができれば、今後の豊かな関係づくりにも役立つでしょう。

2-4. 将来について考え、現在の生活を見直すきっかけになる

エンディングノートの執筆は、今後の時間をより豊かに過ごすことにも繋がります。

将来のことを考えて希望や理想を書き出してみてください。

理想の姿を描くことで、現在の生活を見直すきっかけになるでしょう。

3.エンディングノートのデメリット

ここからはエンディングノートのデメリットを3点紹介します。

3-1. 法的拘束力がない

エンディングノートは遺書とは異なり、法的拘束力を持っていません。

3-1-1. 遺書との使い分けがおすすめ

遺書には法的拘束力があります。

お金や契約に関することなど、法的拘束力を持たせたいものは遺書に書いておきましょう。

3-2. 個人情報の取り扱いに注意

エンディングノートには、契約情報やパスワードなどの個人情報も記載します。

金庫に入れておくなどして、取り扱いには十分注意しましょう。

3-3. 遺族への負担となるケースも

自分の希望を書ける反面、希望が多すぎてしまうと遺族の負担になりうることも理解しておきましょう。

絶対にしたいこと、できればしたいことに分けて書くなどの工夫をしてみましょう。

4.エンディングノートで書く自分のこと

エンディングノートに入れる基本的な項目を紹介します。

ただし、エンディングノートは形式に決まりがありません。

これから紹介する項目を参考に、自分の書きやすいことから書いてみてくださいね。

4-1. 過去のこと

まずは自分の過去について振り返ってみましょう。

どんな人生を歩み、何を感じて生きてきましたか。

これまでの経験を後世への知恵として残しておきましょう。

また、自分について改めて書くことで新しい発見があるかもしれません。

「何から書けば良いのかわからない…」という場合は、以下の項目を参考にしてみてください。

4-1-1. 自分史

自分の人生をストーリー立てて書いてみましょう。

どんな環境で生まれ育ち、どんな学生時代を過ごしましたか?

さらに、どんな仕事につき、どんなことを大切に生きてきたかを書いてみてください。

4-1-2. 心に残っている出来事

心に残っている出来事や、その時の気持ちを思い出してみてください。

大切な人と出会った時のことや、忘れられない思い出について書きましょう。

4-2. 現在の状況

次に現在の状況を書き出しましょう。

個人情報や契約情報を書いておくことで、万が一の時に家族も助かります。

また、印鑑や通帳の保管場所など、家族に伝えていないことがあれば書いておくようにしましょう。

4-2-1. 個人情報

名前や生年月日、本籍、住所、電話番号などの基本情報は一目見てわかるようにしておくと親切です。

メールアドレスやパスワードなども記載しておきましょう。

4-2-2. 契約情報

自分が入っている保険や住まいに関する契約を漏れなく書きましょう。

預貯金口座や印鑑、遺言書の保管場所なども万が一の時のために書いておくと家族が助かりますね。

4-2-3. 医療

アレルギーや持病はありますか?

普段飲んでいる薬の場所や種類も書いておいてください。

また、かかりつけの病院の名前や電話番号を書いておくと、いざという時に便利です。

4-2-4. 気がかりなこと

何か気がかりなことはありませんか?

例えば、自分が飼っているペットの世話の方法など、細かなことでも書いておくことと良いでしょう。

4-3. 未来に向けて

未来に目を向け、今のうちから考えておきましょう。

4-3-1. 住居

老後の住まいの場所は決めましたか?

場所だけでなく、将来の同居や別居の希望も書いておきましょう。

4-3-2. 介護・医療

介護や医療措置が必要になった時のことも考えてみてくださいね。

介護は自宅がいいでしょうか、施設が良いでしょうか。イメージがあればそちらも書いておきましょう。

また臓器提供や延命治療の意思表示をしておくことで、最後まで自分の意思で人生を送ることに繋がります。

4-3-3. 葬儀・お墓

葬儀のことも考えてみましょう。

規模や場所の希望はありますか?

遺影に使って欲しい写真はありますか?

埋葬方法や納骨場所も希望があれば書いておきましょう。

4-3-5. 資産・相続

資産や相続のことなども整理しておくと良いでしょう。

形見にしたいものがあればそちらも記入しておいてくださいね。

ただし、エンディングノートは法的な拘束力を持ちません。

法的拘束力を持たせたいものは遺書と書き分けるなどの工夫をしましょう。

5.エンディングノートで書く家族・友人のこと

大切な家族や友人についても書きましょう。

メッセージや写真などを残しておくことで感謝や思い出を残しておくこともできるでしょう。

具体的には以下の項目を参考にしてみてくださいね。

5-1. 個人情報

友人の名前や住所、連絡先を書いておくことで、万が一の時に知らせやすくなります。

5-2. メッセージ

友人や家族との思い出のエピソードや写真、感謝したいことを書いておくと、あなただけのエンディングノートができあがりますね。

6.エンディングノートを書く際のポイント

エンディングノートを書く際のポイントを3つご紹介します。

6-1. 誰かをイメージして書くことで具体性アップ

いざエンディングノートに取り掛かっても、書き出しに迷ったりしまう項目もあるでしょう。

そんな時は誰に向けたメッセージかイメージして書いてみてください。

誰かに向けたメッセージだと思えば、書きだしもイメージしやすいのではないでしょうか。

6-2. 家族が見やすいものを

最期の時が来たら、家族がエンディングノートをみることになります。

そのため、自分だけが見てわかるものではなく、家族が見やすいようにしておきましょう。

6-3. 保管場所に注意

エンディングノートには個人情報も書かれています。

簡単には見つからない場所に置いておくなど、保管には細心の注意が必要です。

7.エンディングノートはルールがなく自由

ここまで、エンディングノートの項目やポイントを紹介しました。

しかし、エンディングノートには正解やルールがありません。

自分について書くことで今後の人生をより豊かにしたり、普段伝えられない想いを綴ったりしてみましょう。

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