「カゾクを支える、カイゴを変える」
介護と親と向き合うサイト

更年期障害とは?原因や症状、代表的な治療方法を解説

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

更年期障害についてこのような悩みはありませんか?

「そもそも更年期障害とは?

「更年期障害の原因や症状は?」

「更年期障害の代表的な症状は?」

更年期になるとさまざまな症状がカラダやココロに現れますが、その中でも注意が必要なのが重度な症状が見られる更年期障害です。

本記事では、更年期障害について原因や症状、代表的な治療方法について詳しく解説していきます。

更年期障害とは?

一般的に女性は40代前半〜50代後半にかけて閉経すると言われており、閉経の前後5年間の合計10年間のことを「更年期」といいます。そして、更年期の中で引き起こる肩コリ・頭痛・イライラ・動悸・便秘などの病気を伴わない「更年期症状」の中でも、その症状が重度で日常生活にまで悪影響を及ぼす可能性もある症状のことを「更年期障害」といいます。

女性であればどなたにも「更年期症状」は現れますが、その症状が重いのかそうでないのか個人で判断することは非常に難しいため、「更年期障害」の症状が現れているのにも関わらずガマンしてしまうケースがとても多くなっています。

ですので、少しでも「更年期障害かも?」と感じるのであれば、まずはネットなどで公開されているセルフチェックをすることもいいですが、かかりつけ医に相談してみることが大切です。

医療機関では、医師からの問診だけではなく、血液検査によって女性ホルモンの値やコレステロール値・血糖値・肝機能・甲状腺機能などから更年期障害かどうかを調べることができます。

更年期障害の原因

更年期障害の原因は、閉経したあとに卵巣のはたらきが衰えることによって生じる女性ホルモンである「エストロゲン(卵巣ホルモン)」の分泌が減ってしまうことです。

「エストロゲン(卵巣ホルモン)」には、カラダのさまざまな機能を調節する役割があるため、その「エストロゲン(卵巣ホルモン)」の分泌が減ってしまうとカラダの機能に異常がみられるようになってしまいます。

また、更年期障害は「エストロゲン(卵巣ホルモン)」の減少だけではなく、日常生活で感じる仕事や家庭などのストレスなどの「社会的な要因」や、性格などの「心理的な要因」、加齢に伴って異変が生じる「心身的な要因」など、さまざまな要因が複雑に関与し合って更年期障害が引き起こされるため、更年期障害の発生には個人差がとても大きいという特徴もあるのです。

更年期障害の症状

先ほどもお伝えした通り、更年期障害の症状はさまざまですが、主な症状は下記の4つとなります。

・血管運動神経系の症状

・運動器官系の症状

・精神神経系の症状

・消化器系の症状

それぞれの症状について詳しく解説していきます。

1.血管運動神経系の症状

血管運動神経系には下記のような症状があります。

・ホットフラッシュ

・動悸

・ほてり

・寝汗

・発汗

・むくみ

2.運動器官系の症状

運動器官系には下記のような症状があります。

・肩こり

・腰痛

・背中の痛み

・関節痛

・痺れ

・手指の痛み

3.精神神経系の症状

精神神経系には下記のような症状があります。

・頭痛

・めまい

・不眠

・不安感

・イライラ感

・うつ

4.消化器系の症状

消化器系には下記のような症状があります。

・吐き気

・下痢

・便秘

・胃もたれ

・胸やけ

更年期障害の治療方法

更年期障害の代表的な治療方法は下記の3つです。

・ホルモン補充療法(HRT)

・プラセンタ

・漢方薬

それぞれの治療方法について詳しく解説していきます。

1.ホルモン補充療法(HRT)

ホルモン補充療法(HRT)とは、更年期障害の最大の原因であるエストロゲンを補充する治療方法です。

ホルモン補充療法をおこなっている病院でのみ受けることができます。

2.プラセンタ

プラセンタとは、ヒトの胎盤から抽出された有効成分エキスであり、タンパク質やアミノ酸、核酸、ビタミンなどが豊富に含まれている「プラセンタエキス」を用いた治療方法です。

プラセンタは更年期障害の治療薬として厚生労働省の認可を受けているため、45歳〜59歳の女性の更年期障害の治療をおこなう場合は保険適用となります。

3.漢方薬

さまざまな生薬が使用されている漢方を用いて治療をおこなうことで、心身的なバランスの乱れを改善する効果が期待できます。

漢方薬の種類はさまざまですが、更年期障害の治療に使用される漢方薬は当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)・加味逍遙散(かみしょうようさん)・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)の3種類が中心になります。

これらの3つの漢方薬は「婦人科三大処方」と呼ばれており、更年期障害のさまざまな症状に効果があるのです。

更年期症状にはさまざまな症状があります

更年期障害について原因や症状、代表的な治療方法について詳しく解説していきました。

更年期障害にはさまざまな症状があり、症状が現れる原因も複雑であるため、更年期障害かどうかを自分で判断するのではなく、まずはかかりつけ医に相談するようにしましょう。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

ご相談はこちらから