介護医療院はどんな施設?
費用はいくらくらい?
どんな人が入居できるの?
このような疑問を抱えているのではないでしょうか?
介護医療院とは、長期的な医療サービスと介護を両方必要とする高齢者を対象とする介護施設です。
介護療養型医療施設の廃止が決定され、介護医療院の重要性がより増しています。
この記事では、介護医療院の特徴や費用、サービス内容について解説します。
目次
1.介護医療院とは
介護医療院とは、長期的な医療サービスと介護を両方必要とする高齢者を対象とする介護施設です。
2017年に介護療養型医療施設の廃止が決定され、主な転換先として新しくできました。
日常的な医学管理だけでなく、看取りやターミナルケアを行える特徴があります。
また、介護療養型医療施設の廃止までは約2年です(2023年度末に廃止予定)
2.介護医療院はどんな人が入居する?
介護医療院は、要介護1~5までの要介護認定を受けている方が対象となっています。
また、重篤な身体疾患を有する方や身体合併症を有する認知症高齢者の方などに長期療養等を行うことが目的であるため、要介護度の高い方が優先して入居できる場合が多いと考えられています。
医療的ケアが必要で、特別養護老人ホームなどの施設で入居を断られた方などが入居するケースが多いです
3.介護医療院のサービス内容
3-1.医療サービス
医療サービスでは、健康管理や痰の吸引、胃ろう、酸素吸入、経鼻栄養といった医療ケアが中心になります。
そのため、施設では、医師や看護師が常駐しています。
3-2.介護サービス
要介護度によって異なりますが、食事や入浴などの介助や機能訓練など基本的な介護サービスが提供されます。
また、看取り対応が可能な施設も多く、人生の最期を過ごすことが可能です。
3-3.生活支援
食事の提供や清掃、洗濯など基本的な生活支援のほか、行政との手続きなど代行サービスも行う場合があります。
3-4.レクリエーション・イベント
介護療養型医療施設と異なり、介護医療院は「生活の場所」を意識した施設です。
そのため、ゲームや運動、カラオケ、手芸などのレクリエーションのほか、講師を招いた本格的な教室が開催されたり、施設での生活を楽しめるよう様々なものが用意されている施設もあります。
4.介護医療院の費用
介護医療院の費用は、介護保険が適応されます。
以下のサービス費以外に居住費や食費などがかかります。
トータルの費用は施設によって異なるため、入居前にお問い合わせしましょう。
介護医療院サービス費の参考例(円/1日)
介護度 | 従来型個室 | 多床室 | ユニット型 |
要介護1 | 714 | 825 | 842 |
要介護2 | 824 | 934 | 951 |
要介護3 | 1,060 | 1,171 | 1,188 |
要介護4 | 1,161 | 1,271 | 1,288 |
要介護5 | 1,251 | 1,362 | 1,379 |
※施設の体制などにより、上記単価はかわってきます。
5.介護医療院と老人保健施設の違い
老人保健施設とは、原則的には、入院していた高齢者が「退院となったが、まだ家庭に戻るのは難しい」という場合に入所し、在宅復帰を目指すことを目的とした施設です。
つまり、病院から退院後、在宅復帰するための、病院と在宅との中間にある施設です。
そのため、長期間の療養を行う介護医療院と目的が異なります。
6.介護医療院と介護療養型医療施設の違い
介護療養型医療施設(以下、療養病床)とは急性期の治療を終えたものの寝たきりや医療依存度が高いなどの理由で在宅介護が難しい人に対して、介護保険制度の施設介護サービス計画に基づき、入居者の世話を行う施設のことをいいます。
療養病床では、レクリエーションなどは行われず、病院のような役割があります。
一方で、介護医療院は「生活の場所」を意識した施設のため、少し役割が異なっています。
7.まとめ
いかがでしたでしょうか?
介護医療院とは、長期的な医療サービスと介護を両方必要とする高齢者を対象とする介護施設です。
要介護1~5までの要介護認定を受けている方が対象となっており、介護サービスだけでなく、医療サービスを受けられる特徴があります。
また、看取り対応が可能な施設も多く、人生の最期を過ごすことが可能です。
ぜひこの機会に検討してみてください。