「お父さん、今何歳?え、もうそんな歳・・・」
あなたは今こんなことを考えませんでしたか?
親が高齢であると親の生活やこれからのこと、子である自分は何をすれば良いのか、不安になりますよね。
事実、親が高齢であるとこれから様々なことが考えられます。
・親が病気で倒れたら?
・親に介護が必要になったら?
・親がなくなってしまったら?
いつ親が倒れるかはわからないものです。
そのため、親の緊急事態に備えて早いうちから準備をしておくことが大切です。
そこでこの記事では、高齢の親に将来訪れる可能性のある3つの出来事と親の緊急事態に備えて今のうちにしておきたい3つの準備を解説しました。
この記事を読むことで、ご高齢の親を持つあなたは緊急事態に備えた準備をすぐにすることができます。
親に万が一からがあってからでは遅いです。
準備をしておけばよかった・・・。
そんな後悔をして欲しく無い。という思いでこの記事を書きました。
ぜひ最後までご覧になってください。
では解説していきます。
目次
1. 高齢の親に将来訪れる可能性のある3つの出来事
ではここから高齢の親に将来訪れる可能性のある3つの出来事をご説明していきます。
・病気で倒れる
・介護が必要になる
・突然亡くなってしまう
この章を見て、いざという緊急事態が起きても慌てないように対応してください。
では解説していきます。
1-1. 病気で倒れる
「親が病気で倒れた!」
家族・親戚などから親が倒れたという連絡は前触れもなく突然やって来ます。
深夜寝ているときに病院から連絡が来たり、仕事中に兄弟から「お父さんが倒れた」と連絡があるかもしれません。
突然のことにパニックになるかもしれませんが、まずは気持ちを落ち着かせ、冷静になりましょう。
緊急な状態であれば救急車を呼ぶように指示するようにしましょう。あなたが代わりに救急車を呼んでもいいでしょう。
*救急車を呼ぶべきか迷う時は地域によって定められている「救急相談窓口」に相談してみましょう。
親の地域にあらかじめ「救急相談窓口」が存在してるのかを「地域名 救急相談窓口」と検索をして、確かめておくようにしましょう。
また、各都道府県の「医療情報ネット」を確認すれば、夜間・休日に開いている地域の病院などの情報を得ることができます。
親の搬送先の病院になるべく早く駆けつけることが大切です。
仕事中であれば、その仕事を上司や同僚、後輩にお願いしてすぐに病院に駆けつけることが望ましいですが、仕事が慌ただしく、仕事場をなかなか離れる事ができない場合や遠距離の場合は、対応を自分の家族・親戚にお願いするようにしましょう。
また日ごろから、近隣の人で親の元に駆けつけてくれる人を作っておけば、その方にお願いすることもできます。
高齢の親である場合はいつ倒れたという連絡があっても不思議ではありません。
緊急時にも慌てないように、対応するようにしましょう。
1-2. 介護が必要な状態になる
親が病気になり、完治しなかったり、後遺症が残った場合などは介護が必要になります。
また高齢の親の場合は、最初は年老いたことによる物忘れかなと感じていたことが、診療してもらったところ、いつの間にか認知症になっていたというケースもあります。
医者から介護が必要と言われた時や介護がいざ始まるという時は各地域にある介護の相談窓口、地域包括支援センターに相談にいき、要介護認定を受けるようにしましょう。
そして介護のスケジュール、どのような介護体制で親の介護をするのか、介護の専門家であるケアマネージャー、地域包括支援センター、家族・親戚と相談することが大切です。
>>>関連記事「親の介護は誰の担当?親の介護をする前にしておきたい2つの準備」
>>>関連記事 「介護の相談は誰にすれば良い?気軽に相談ができる相談先を紹介」
*要介護認定とは・・65歳以上の高齢者もしくは40歳から64歳で指定する疾患のある方に対し、市町村から「介護が必要な状態」と認める認定のこと。
一般的に要介護、要支援認定された方を要介護者、要支援者といいます。
各市町村が審査をする「要介護認定」によってその人の介護が必要な段階を7つに分けられます。
>>>関連記事「要介護とは介護が必要と認定された状態!要介護7つの段階を徹底解説」
1-3. 突然亡くなってしまう
起きたら親の反応がない。
別の治療で病院に入院していたらそのまま症状が悪化し、親が亡くなってしまう。
高齢の親をお持ちの方はこのような事例も少なくありません。
親が亡くなってしまった時は、一旦気持ちを落ち着けましょう。
そして、一般的な以下の9つのステップを参考に、行動するようにしてください。
①医者からすぐに死亡診断書ををもらう。
②葬儀社を決めるなど、葬儀の準備をする。
③遺体の搬送をする。
④お通夜・お葬式の打ち合わせをする。
⑤死亡届を市町村役場に届け出をする。
⑥火葬許可書の手続きの申請をする
⑦お通夜
⑧葬儀・告別式
⑨火葬
高齢の親であればあるほど、突然この世を去ってしまう場合もあります。
そうなった時は慌てず以上の9つのステップを参考にしてください。
2. 高齢の親が持つ家族が早いうちにしておきたい3つのこと
1章でも説明したように高齢の親はいつ病気を発症するか、介護が必要になるか、この世を 去るのかわかりません。
そのため、高齢の親を持つ家族は今から紹介する3つの準備をできるだけ早くしておくようにしましょう。
2-1. 親の身の回りのものを整理しておく
1つ目の準備が「親の身の回りのもの」を早いうちから整理しておくことです。
例えば、親が認知症になったり、意識不明の重体など意思の疎通が効かない状態に陥ってしまうと親の周りの通帳、印鑑などがどこにあるのか子もわからなくなります。
そのため、高齢の親が元気な今のうちから親の身の回りのものを整理、確認しておくようにしましょう。
具体的に親に聞いておきたいことは以下の3つです。
・介護保険証、健康保険証はどこにあるのか
・親の通帳、印鑑はどこにあるのか
・親のお金周りのこと(資産、借金、ローンなど)
お金まわりのことを話すとなると、少し抵抗があるかと思います。
そんな時は「親友の親が病気で倒れて、お金が下ろせなくなり大変なことになったんだって」などの切り口から聞いてみるのがおすすめです。
お金の話をして、無理矢理聞こうとすると関係が悪化してしまうため、注意が必要です。
早いうちから親とのコミュニケーションを意識的にとり、自然な形で高齢の親の身の回りのことを確認しておくようにしましょう。
>>>関連記事「介護の準備はこれで安心!今から備えておきたい3つの準備」
2-2. 家族・親戚と親についてあらかじめ話し合いをする
高齢の親に緊急事態が発生した時に、自分の考えと家族・親戚との考えが全く噛み合わず、親の今後のこと、お金のこと、誰が面倒をみるかなどを巡り、揉めてしまうケースが多々あります。
そうならないためにも親のことについて家族・親戚と親がまだ元気な早いうちから話し合いをしておくことが大切です。
具体的には以下の内容のことを話し合っておくようにしましょう。
■介護や入院したときには誰が主として親の世話を担当するのか、分担はどうするのか
■親が自分でお金の管理ができなくなった時、誰が親のお金の管理をするか
■親の入院費用、介護費用の分担はどうするか
■高齢の親になにか合った時は誰がすぐに駆けつけるか
家族・親戚と連絡をとり、できるだけ早いうちから親のことについて話し合いをしておくようにしましょう。
>>>関連記事「親の世話は誰がする?介護をする時に兄弟で話しておくべき5つのこと」
2-3. 親本人の意見を聞き、話し合いをする
「高齢の親を持つ家族が早いうちにしておきたい3つのこと」の中でもとりわけ大事なのが「親本人の意見を聞いておくこと」です。
親以外の家族・親戚の間で、自分たちの都合の良いように親の方向性を決めてしまうことは望ましくありません。
介護が必要となった時、親本人はどのような介護を望むのか。
親本人は自分の人生の最後をどのような形で過ごし、どのように終えることを望んでいるのか。
親自身の考えを聞き、子は親の意向を尊重してあげることが重要です。
親もそのときの状況によって、最期の過ごし方、最期の迎え方は変わってきます。
そのときに、親が自分で自分の意思を表明できない状態であっても、ちゃんと親の意思を汲み取り、判断できる家族が、いることが最も理想的です。
親と子、面と向かって会話をしなくても質問に答えていくだけでお互いの意見を知ることができます。
親の意見をしっかりと尊重し、その上で自分の意見、事情を話し、双方が納得のいく形で高齢の親の世話を見ることが大切です。
3. まとめ
いかがだったでしょうか。
高齢の親にはこれから主に3つの出来事が起こりえます。
・高齢の親が病気で倒れる
・介護が必要な状態になる
・突然亡くなってしまう
子はまずは慌てず落ち着いて対処するようにしましょう。
そして2章で述べた「高齢の親を持つ家族が早いうちにしておきたい3つのこと」を参考に、早いうちから高齢の親のことについて考えておくようにしましょう。
・親の身の回りのものを整理しておく
・家族・親戚と親についてあらかじめ話し合いをする
・親本人の意見を聞き、話し合いをする
この記事が少しでも参考になれば幸いです。