目次
1.レクリエーションとは?
レクリエーションとは、自由時間に行われる創造的活動です。
老人ホームでは、入居者が集まるレクリエーションが様々に企画されています。
レクリエーションがあることで、日々の生活に変化を与えられます。
自分一人で打ち込むものから、入居者同士で協力し合うものまで、様々な種類があります。
2.レクリエーションの目的
そもそも、なぜ高齢者がレクリエーションを行う必要があるのでしょうか?
年齢を重ねるにつれ、誰しも身体機能が低下し、動くことも億劫になってしまいます。
それを楽しく解消するのが、レクリエーションです。
また、レクリエーションは認知症の予防や症状の進行を遅らせる効果があると言われています。
これは、レクリエーションを通して、認知機能や思考力の維持・向上が見込めるためです。
3.レクリエーションの効果
3-1.身体機能の維持・向上
年を重ねるにつれ、体を動かすことが億劫になったり、転倒のリスクも増えたりします。
特に転倒は、要介護になる原因の上位にランクインしています。
そのため、日々の運動で、身体機能を維持・向上させることは欠かせません。
レクリエーションを取り入れることで、安全に楽しく、身体機能の維持や向上を見込めます。
3-2.脳が活性化される
レクリエーションは体を動かすだけではありません。
頭を使うゲームや指先を使う制作活動など、種類は多岐に渡ります。
それら、一つ一つが脳の活性化に繋がり、認知症予防にも効果的です。
3-3.QOL(生活の質)を高める
QOLはQuality of lifeの略で、「生活の質」や「人生の質」と訳され、私たちが満足に生きる指標として注目されています。
運動やコミュニケーション、笑顔になることで、QOLは向上すると考えられています。
そのため、生活にレクリエーションを取り入れることで、QOL(=生活の質)向上が見込めるでしょう。
3-4.他者と交流する機会になる
レクリエーションは交流を促進させます。
コミュニケーションが増えることで、認知機能を鍛えるほか、孤独感を和らげる効果もあります。
4.レクリエーションの種類
介護施設で行われるレクリエーションには、大きく集団レクと個別レクの2種類あります。
4-2.集団レク
集団レクは、複数人のグループで取り組むレクリエーションです。
利用者同士のコミュニケーションの促進や身体機能の維持が目的になっています。
具体的には、ボール遊びなどのスポーツやゲームなどを行います。
4-1.個別レク
個別レクは、個人のニーズに合わせて行うレクリエーションです。
集団レクが苦手な方や身体機能の低下で参加ができない高齢者に向けて、レクリエーションを行います。
個別レクを行うときは、利用者やご家族から趣味や好みを聞いておき、レクリエーションに反映させましょう。
5.レクリエーションで気をつけたい7つのポイント
これから紹介するポイントを抑えて、安全で楽しいレクリエーションにしていきましょう。
5-1.時間配分に気をつける
レクリエーションの所用時間が長すぎると、参加者が飽きてしまう場合があります。
休憩時間を取り入れたり、終わりの時間を決めておくなど工夫が必要です。
5-2.目的を意識する
レクリエーションの前には、それを行う目的を説明しましょう。
目的がわかることで、参加したい気持ちを起こすことにも繋がります。
5-3.笑顔を心がける
企画者が笑顔でレクリエーションを行うことで、参加者も楽しい気持ちになります。
和やかなレクリエーション実施のためにも、笑顔を忘れないようにしましょう。
5-4.好みや個性を把握する
好きなテーマには個人差があります。
運動が好きな方もいれば、料理や手芸、書道などが好きな方もいるはずです。
入居者の好みをあらかじめ把握して、多様なテーマでレクリエーションを開催することで、より多くの方の満足感に繋がります。
5-5.本人の意思を尊重する
交流が好きな方もいれば、あまり参加したくないと思っている方もいるでしょう。
参加を強制するのではなく、あくまでも本人の意思を尊重する姿勢を心がけましょう。
5-6.安全に配慮する
転倒のリスクや、他の入居者とぶつかることがないように注意が必要です。
できるだけ広い場所で、全員に目が行き届くレクリエーションを企画しましょう。
5-7.自然と輪に入れるように意識する
入居して間もない方も、自然と輪に入れるように意識することが大切です。
入居者同士が一体になって行うゲームなどをすることで、自然と輪に入りやすくなります。
また、参加したくないと思っている方には、本人の意思を尊重しつつ、うまく馴染めるようにサポートしていきましょう。
6.最後に
いかがでしたでしょうか?
レクリエーションには以下4つの効果があるとわかりました。
〇身体機能の維持・向上
〇脳が活性化される
〇QOL(生活の質)を高める
〇他者と交流する機会になる
また、レクリエーションは、老人ホームを選ぶ決め手にもなります。
どんな風に行われているか見学、体験入居を通して体験してみましょう。
レクリエーションは施設によって催しが違い、他の入居者やスタッフと積極的に関わる機会となります。
例えば、入居する本人が集団行動に馴染んだり、他の入居者と交流するのが苦手なようであれば、レクリエーションが控えめな施設を選ぶとよいでしょう。
入居前に実際に、レクリエーションを体験することで、他の入居者やスタッフと関わる大きなチャンスです。
入居する本人が施設に馴染めそうかどうかをレクリエーションから判断してみましょう。