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白癬とは?知っておきたい病状と予防法を解説

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足がかゆい、、、

かかとがカサカサする、、、

指の間がジュクジュクする、、、

それは、白癬かもしれません。

白癬とは、白癬菌というカビの一種であり、皮膚に寄生して起こる皮膚病です。

白癬を放っておくと、転倒のリスクが高まり、要介護状態に近づいてしまう可能性が高まります。

この機会に病状について学び、早めの治療を行いましょう。

1.白癬とは

白癬とは、白癬菌というカビの一種であり、皮膚に寄生して起こる皮膚病です。

感染する部位によって呼び名が変わり、高齢者によくみられる疾患の一つです。

足にできる白癬を「水虫」、股部にできる白癬を「いんきんたむし」、体部にできる白癬を「ぜにたむし」、頭部にできる白癬を「しらくも」と呼びます。

また、60歳以上では4人に1人が水虫になっていると言われています

2.白癬菌の特徴

白癬菌は、湿度や温度の条件が揃うと、皮膚に付着した白癬菌が繁殖し発症します。

白癬菌は、暖かく湿った環境で繁殖するため、靴の中や靴下などに注意が必要です。

感染経路は、白癬菌の人が素肌で触れた床やマットに触れることで感染します。

また、足以外の部位の感染は、本人の足白癬からうつることが多いです。

2-1.白癬の症状

白癬は足にできることが多いため、ここでは水虫の症状について解説します。

足水虫は大きく以下の3つに分けられ、それぞれ症状が異なります。

「小水疱型」

足の裏を中心に小さい水ぶくれができ、かゆみを伴います。

「趾間型」

足の裏の皮膚がふやけて、かゆみや痛みを伴います。

「角質増殖型」

足の裏やかかとの皮膚が厚くなり、乾燥しひび割れが起こります。

3.白癬の治療

白癬の治療は、塗り薬が基本です。

抗真菌作用のある塗り薬を2~12週間ほど毎日塗布することで症状が改善します。

頭部白癬や角質増殖型の足白癬などの場合、内服薬を用いる場合もあります。

白癬は、放置していても治ることがないため、治療を必ず行いましょう。

4.白癬を放置すると起こり得るリスク

4-1.高齢者の転倒リスクを高める

内閣府が発表した平成27年版高齢社会白書によると、「要介護」となる主な原因として、「骨折・転倒」は全体の12.2%を占め、4番目の多さになっています。

足に疾患を抱えていると、重心が不安定になり、転倒するリスクが高まります。

早稲田大学スポーツ科学学術院の中村好男教授らの研究によると、水虫のある人は、転倒を経験した割合が、男性で1.37倍に、女性で1.29倍に増加することがわかりました。

4-2.家族にうつる

白癬は、とてもうつりやすい感染症の1つです。

小さい子どもと一緒に暮らしている場合には一層の注意が必要です。

子どもが白癬菌に感染すると、皮膚壊死のみではなく死に至ることもあります。

5.白癬の予防法

5-1.皮膚のチェックを行う

着替えや入浴の際に皮膚の状態を観察しましょう。

足がジュクジュクしていたり、かかとがひび割れていたら白癬を疑いましょう。

5-2.保湿ケアを行う

定期的に保湿クリームを塗るなど乾燥対策をしましょう。

皮膚が乾燥して、ひび割れた状態になると、菌は皮膚の奥で増殖してしまいます。

5-3.寝具類を小まめに洗濯する

寝具や衣類を経由して感染する可能性もあるため、なるべく共有することは避け、こまめに選択をしましょう。

5-4.靴下を毎日履きかえる

毎日、清潔な靴下を履くことが大切です。

使った後の靴下は、白癬が増殖する最適な環境となってしまっているため、同じ靴下を翌日に履くことで感染する可能性が高くなります。

5-5.通気性の悪い靴・靴下を避ける

通気性の悪い靴・靴下はなるべく避けましょう。

また、雨や汗で濡れた靴は必ず乾かしてください。

6.まとめ

いかがでしたでしょうか?

白癬とは、白癬菌というカビの一種であり、皮膚に寄生して起こる皮膚病です。

免疫力の低下している高齢者に感染しやすいと言われており、介護施設や医療機関でうつってしまうことも少なくありません。

放置していても治ることはないため、心当たりのある方は、早めにかかりつけ医に相談しましょう。

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