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高齢者がペットを飼メうリット・デメリット!飼う前に抑えたいポイントを解説

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老後を考えるとペットを飼うのに躊躇してしまう。

ペットを飼うのは健康にいいと知ってるけど、一歩踏み出せない。

独居する親がペットを飼っているけど、将来が心配。

このような悩みや疑問を抱えてるのではないでしょうか?

実はそんな高齢者に朗報です。

近年では、ペットと暮らせる老人ホームや保険が登場しています。

今回は、高齢者がペットを飼うメリットやデメリット、もしもの時の対処法を紹介します

1.高齢者がペットを飼うメリット

高齢者がペットを飼うメリットはなんでしょうか?

ここでは、いくつかのメリットを紹介します。

1-1.話し相手になってくれる

ペットは飼い主の言葉に反応してくれます。

会話はできませんが、反応があることでコミュニケーションは成り立つのです。

コミュニケーションを行うことで認知症予防や孤独・不安の解消に繋がります。

1人暮らしをしていて、コミュニケーションを取る機会が少ない方ほど、効果は大きくなります。

1-2.生活リズムが整う

散歩や餌やり、トイレの取り替えなどペットの世話をするため、自然と生活にリズムが生まれます。

規則正しい生活をおくることで、認知症や生活習慣病にかかりにくくなります。

1-3.記憶機能の維持

ペットの世話をするため、餌の量や回数、おやつの時間などを日常的に記憶するため、脳に刺激を与えられます。

そのため、記憶機能の維持に繋がります。

1-4.運動不足が解消される

高齢者の運動不足の原因は、外出するきっかけや用事がないことも要因です。

意識的に予定を作らなければ、一週間家に閉じこもっていたなんてことも少なくありません。

定期的に、ペットと散歩に出かけるため、運動をするきっかけになります。

1-5.幸せホルモンが分泌される

動物と触れ合うと、幸せホルモンであるオキシトシンが分泌されます。

オキシトシンには、幸せな気分になる・不安や恐怖心の軽減・ストレス緩和など様々な効果があります。

近年では、アニマルセラピーとして高齢者の健康をサポートする企業も登場しています。

2.高齢者がペットを飼うデメリット

高齢者がペットを飼うことは、メリットだけではありません。

デメリットを踏まえたうえで飼うかどうか検討しましょう。

2-1.体力が落ちてきて日々の世話が難しくなる

高齢になると、筋肉が衰え関節などに痛みや動きが鈍くなることが増えます。

そのような状態で、日々ペットの世話をするのはとても大変です。

他にペットの世話をできる人がいない場合には、注意しましょう。

2-2.足腰が弱って散歩ができなくなる 

年を取るにつれて、足腰が弱くなり歩行能力が落ちてしまうことは避けられません。

近年では、ペットの散歩代行もあるため、そのようなサービスを利用しましょう。

2-3.入院をするときの世話

万が一の入院によって世話ができなくなってしまうことも考えられます。

親戚、ご近所、友人など、ペットを一時的に預けられる人を見つけておくと心強いです

2-4.ペットも高齢で介護が必要になる

人間と同様に、ペットも長生きになっています。

犬の平均寿命は14.29 歳、猫の平均寿命は15.32歳と言われています。

そのため、ペットも認知症や疾患によって介護が必要になるケースが増えているのです。

お金に余裕があれば、終生飼養してくれる老犬ホームや老猫ホームに預けることもできますが、そうでない場合はその点も抑えておきましょう。

3.高齢者が犬や猫と暮らす際の注意点

3-1.ペットが感染症にかからないよう注意する

ペットの感染症に注意が必要です。

猫は室内で飼い、犬はリードを必ずつけて散歩することを心がけてください。

免疫力の低下しやすい高齢者は、ペットから感染症が移りやすいです。

ペットやその周辺(トイレ、小屋など)を清潔にしたり、口移しで餌を与えないようにしましょう。

3-2.万が一に備える

飼い主に万が一のことがあった場合に備えましょう。

ペットの預け先や譲渡先などの情報は、あらかじめ動物病院やペットシッターに相談することをおすすめします。

ペットと入居できる老人ホームやペット信託などのサービスも広まっているため、積極的に利用を検討しましょう。

3-3.家族が注意すべきポイントは?

独居している親がペットを飼っている場合は、、ペットの飼育状況から親の健康状態を予想できます。

ペットの世話がきちんとできているか観察しましょう。

万が一、世話ができていない場合は、何かしらの不自由を抱えていることになります。

独居する親が心配な場合には、見守りサービスを利用することも検討しましょう。。

見守りサービスには定期的に専門のスタッフが安否確認のために親のもとを訪れる「訪問型」からカメラを設

置して親の24時間を記録し、緊急時の呼びかけに反応する「カメラ型」などがあります。

見守りサービスを利用することで遠方にいながらも親の状況を把握できます。

4.ペットと入居できる老人ホームも登場している

ペットのいない暮らしなんて、考えられない。

しかし、最期まで世話をできるかわからないと不安を抱えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?

最近では、ペットと入居できる老人ホームも登場しています。

すでにペットを飼っている方は、ペットと入居できる老人ホームを検討してみましょう。

また、老犬・老猫ホームもあります。

こちらは、高齢になった犬猫を最後まで預かるサービスです。

入院が必要になったり認知症になってしまった場合に、やむなく利用される方が多くみられます。

5.ペット信託も検討しよう

ペット信託とは、飼い主のもしもの事態に備える信託であり、ペットの面倒を見てくれる個人や法人等にお金を託して、そのペットを飼育してもらう方法です。

飼育や費用の支払いがきちんと行われるよう信託監督人も設定できるので、もしものことがあってもペットは不自由なく暮らしてゆけます。

6.まとめ

いかがでしたでしょうか?

高齢者がペットを飼う場合には、いくつか検討しなければいけないことがあります。

メリットもありますが、もちろんデメリットもあります。

家族との話し合いや十分な資金があるかを検討することは必ずしましょう。

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