「地方に移住したいけど、よく知らないから不安」
「地方移住でおすすめの場所はある?」
そういった悩みを抱えていませんか?
退職や子どもの自立を機に、今後の人生についてもう一度考える機会が増えたのではないでしょうか。
現在、老後を見据えて地方に移住する高齢者や、それを支援する地方自治体が増えています。
この記事では、地方移住のパターンやメリット・デメリット、高齢者の地方移住で抑えたいポイントなどを詳しく紹介します。
目次
1.地方移住とは
地方移住とは、都会に住んでいた人が、退職や子どもの自立などを機に地方に移住することを指します。
2025年には日本の高齢者人口は3,500万人に達すると言われています。
超高齢社会に突入すると、都市の医療や介護における人材確保の問題などが浮き彫りになるでしょう。
また、地方自治体によっては、定住を支援する取り組みを行なっている場所もあります。
そのような要因から、地方へと移住を考える高齢者が増えています。
2.高齢者が地方に移住する4パターン
2-1. 田舎を満喫する
地方でも特に田舎に住むことで、自然豊かな場所で暮らしたいという希望を叶えられます。
朝日を浴びながら畑仕事をしつつ旬の野菜を頂くなど、健康的でのんびりとした暮らしを手に入れられるでしょう。
2-2. 地方都市でマンション暮らし
地方都市部のマンションで暮らす手もあります。
バスや電車が充実している地方都市であれば、日常生活の利便性も担保できます。
また、近くに商業施設やスポーツ施設があることも多く、活動的に暮らせるでしょう。
2-3. 故郷に戻る
一度離れた故郷に戻るという手もあります。
もともと住んでいたため、土地勘もあり住みやすいです。
また、故郷に古い友人がいれば、移住後もその地域に溶け込みやすくなるでしょう。
2-4. 介護付き高齢者住宅に住む
介護付き高齢者住宅とは、一般のマンションのようでありつつ、介護サービスなどが受けられる住宅です。
いずれ介護付きの住宅に住みたいと考えている場合には、早めに住んでおくことで安心感も高まるでしょう。
ペットと一緒に入居できる介護付き高齢者住宅もあります。
3.地方へ移住するメリット
3-1. 自然の中に暮らせる
地方の特徴は自然に囲まれていることです。
畑仕事を始めたり、好きな時に釣りに行ったりするのも良いでしょう。
水や野菜が美味しく、空気も綺麗な場所に住むことで、心も体も健康的に暮らしやすくなります。
3-2. 居住費が安い
都会と比べて居住費が安いことも、地方へ移住するメリットの一つです。
都会の居住費は高く、狭いマンションや駅から少し遠い物件など、予算内では妥協しなければならない点もあります。
地方では土地代が安い分、予算内で広い家に住んだり、老後に向けて住みやすいように内装を改良したりできます。
3-3. 繋がりが増える
高齢になると、仕事仲間との繋がりが減ったり、子どもが自立したりすることで生活環境が変わります。
そのため、高齢者は孤立しやすく、万が一の時に困ってしまうこともあります。
地方ではご近所付き合いが残る場所も多く、繋がりを作りやすいことがメリットの一つです。
3-4. 自治体のサポートを受けられる
地方への定住や移住を決めた時に、移住先の地方自治体からサポートを受けられる地域もあります。
たとえば、青森県の平内町では2年以上町内に継続して住む意志のある人は、住宅建設費用の3%(50万円が上限)までの補助金を受けられます。
他にも、岐阜県では県単位での支援を行なっています。
岐阜県の「空き家活用支援事業費補助金」では、県外から移住してくる世帯などを対象に、空き家の改修費などを助成しています。
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4.地方へ移住するデメリット
4-1. 交通が不便なこともある
地方移住のデメリットの一つは、交通の便があまり良くない地域があることです。
地方では電車やバスの本数が少ないことも多く、車の所有は必須だと言えます。
車を所有することで、ガソリン代や自動車税などがかかるため注意が必要です。
4-2. 医療機関が遠いことがある
年齢を重ねると、病院に行く回数も増えるでしょう。
都会であれば、居住地のそばに病院があることが多いですが、地方では病院が少ないこともあります。
また、総合病院などでも診療日が決まっていることもあり、注意が必要です。
病気や怪我など万一のことを想定し、医療機関の場所もチェックする必要があります。
4-3. 人付き合いを一から始める必要がある
長く都会に住んでいた場合には、移住後、一から人付き合いを始める必要があります。
はじめは、孤独に感じてしまうことも多いでしょう。
新しい趣味を始めるなどをして、人付き合いを広げる対策が必要です。
5.高齢者の移住で抑えたいポイント
5-1. 交通の利便性
移住先の交通インフラが整っているとは限りません。
居住予定の場所から、食料品店やドラッグストア、ホームセンターなど生活に必要な場所へ楽に行けるか調べておくと良いでしょう。
道路が舗装されていない可能性もあります。
自転車や徒歩の移動に問題がないかも、併せて調べておくと良いでしょう。
5-2. 生活コスト
都会と地方では、生活費の内訳が異なります。
生活コストを考えて、居住場所を吟味する必要があるでしょう。
例えば、地方では都会と比べて物価が安く、居住費を抑えることができます。
しかし、地方では車を使用する頻度が高く、保険や税金、ガソリン代が多くかかります。
5-3. 介護・医療サービス
移住予定の地域の介護・医療サービスに関しては確認が必須です。
特に持病を持っている場合には、その地域に専門家がいるかどうかも確認する必要があるでしょう。
また、介護施設の有無やデイサービスなど、地域のサポート体制についても今後を見据えて確認しておくと良いです。
5-4. 趣味の重視
退職後は自由に過ごす時間が増えます。
空いた時間を利用して、趣味を充実させることは心身の健康を保つ上で大切です。
自分のやりたいことが移住先でできるか、確認しておくようにしましょう。
6.まとめ
まとめると、地方移住のパターンは、田舎を満喫する、マンションで暮らす、故郷へのUターン、介護付き高齢者住宅に住む、の4つに大別できます。
地方へ移住するメリットは自然の中で暮らせることや居住費が安いこと、地域の人との繋がりが増えること、移住に関わるサポートを受けられる地域もあることです。
反対に、デメリットは交通の便や医療機関へのアクセスの悪さ、人付き合いを一から始める必要があることなどです。
高齢者の移住で抑えたいポイントは、交通の利便性や生活コスト、介護・医療サービス、趣味の重視などです。
この記事で紹介したポイントを参考に、地方移住を考えてみてください。