「シルバーマークってなに?」
「もみじマークは何歳から付ける必要がある?」
「シルバーマークを付ける意味はあるの?」
そのような疑問を抱えていませんか?
高齢化社会が進む中、しずく型や四つ葉マークを自動車に付けて走る車を目にする機会も増えています。
この記事では、シルバーマークと呼ばれる高齢運転者を示すマークについて、付ける年齢や罰則、メリットについて紹介します。
目次
1.シルバーマークとは
シルバーマークは、もみじマークや高齢者マークとも呼ばれます。
自動車の前後に付けるマークで、運転者が高齢であることを示しています。
シルバマークの正式名称は「高齢運転者識別標」です。
2.シルバーマークのデザイン変更
シルバーマークには、しずく型のマークと四つ葉型のマークがあります。
従来はしずく型のマークが一般的でしたが、2011年に四つ葉型マークへとリニューアルされました。
背景としては、初心者マークが黄色と緑色で構成され爽やかなイメージを持つ反面、黄色と橙色のシルバーマークは枯葉マークと呼ばれることもあるなど、マイナスイメージが強かったことが挙げられます。
3.シルバーマークを付ける年齢
シルバーマークは、70歳になったら付ける必要があるとされています。
シルバーマークが誕生した1997年は、75歳以上の高齢運転者が対象でした。
その後の道路法改正などを受け、2002年以降は70歳以上が対象となっています。
4.シルバーマークは努力義務
シルバーマークの装着は努力義務です。
また、シルバーマークの適用は軽自動車を含む普通自動車に限られています。
大型自動車や自転車などにシルバーマークを装着する必要はありません。
5.シルバーマークをつけなくても罰則はない
シルバーマークは努力義務であるため、装着しなくとも罰則はありません。
2008年に一度義務化されましたが、翌年には法改正により努力義務へと戻り、現在も努力義務のままです。
また、70歳以下の運転者がシルバーマークをつけて運転しても罰則はありません。
6.シルバーマークを付けるメリット
6-1. 高齢運転者としての意識向上
シルバーマークを付けることで、自分が高齢運転者であることを自覚できます。
運転の経験が長いと「これまでも運転していたから大丈夫」と思いがちです。
しかし、年齢と共に身体・認知能力は低下していきます。
高齢者マークを付けることで、自分は高齢運転者であるとの認識が高まり、より長く安全に運転できるようになるでしょう。
6-2. 周囲の車からの配慮
シルバーマークを付けることで、周囲の車からの配慮を得られます。
例えば、シルバーマークを付けた車への割り込みや幅寄せは原則禁止です。
周囲の車は違反による罰則点付与や罰金を避けるため、シルバーマークを付けている車には注意しており、結果として周囲からの危険運転を回避する手段として有効でしょう。
7.シルバーマークを貼る位置と種類、購入方法
7-1. シルバーマークの種類
シルバーマークには2種類あり、しずく型と四つ葉型があります。
現行の法律ではどちらも使用可能となっています。
ただし、四つ葉型の方が新しいこともあり、これから購入を検討されている方には四つ葉型をおすすめします。
シルバーマークは100円ショップやホームセンター等で購入ができます。
7-2. シルバーマークを貼る位置
シルバーマークは、自動車の前後に貼る必要があります。
高さは、地上から40cm以上、120cm以下の見やすい位置に貼りましょう。
シルバーマークの取り付け自体が努力義務であるため、それ以外の位置に貼っても罰則等はありません。
ただし、周囲の車からの配慮などのメリットからシルバーマークを付ける意味を考えると、見えやすい位置に付けると良いでしょう。
8.高齢ドライバー
製造技術向上により、様々な安全装置が付いている車も増えつつあります。
しかし、依然として高齢者が運転する車の事故は多い傾向にあります。
シルバーマークを付けることで、周囲の配慮も得られ、事故を軽減できます。
また、75歳以上の方は認知検査を受けることも検討することをお勧めします。
9.まとめ
まとめると、シルバーマークとは高齢運転者であることを示すマークです。
シルバーマークはしずく型と四つ葉型がありますが、現在では四つ葉型が一般的です。
どちらも100円ショップで購入できます。
シルバーマークは自動車の前後の、周囲から見えやすい位置に貼りましょう。
また、今後も長く安全に運転を続けるためにも、75歳以上の方は認知検査を受けてみることをおすすめします。