独身で老後を迎える方も増えていますが、どのような心構えをすればいいのか悩んでいるという方も多いのではないでしょうか。
本記事では、独身の老後に必要な心構えについて詳しく紹介します。
目次
独身の老後の不安は年々高まっている
日本の平均寿命は年々上がっているため、老後の期間を長く過ごす方が非常に増えています。
厚生労働省の調査によると、2021年(令和3年)の平均寿命は男性で81.47歳、女性で87.57歳となっており、平成2年の男性:75.92歳、女性:81.90歳という平均寿命から見ても、男女それぞれ6歳ほど平均寿命が伸びている結果となりました。
(参考:厚生労働省「令和3年簡易生命表の概況」)
長寿なことは素晴らしいことですが、その反面で独身の方は老後の不安を抱えているというケースも多いです。
総務省によると、独身の高齢者は男性で8.0%,女性で17.9%と、決して少なくない人数が老後を独身で過ごしています。
(参照:総務省統計局「8高齢単身世帯」)
とはいえ、老後に備えて結婚することも難しいことも多いため、しっかりとした心構えと準備が必要になります。
独身の老後に必要な心構え
独身の老後に必要な心構えは以下の通りです。
- 寂しい気持ちになりやすい
- お金が足りるか心配になる
- 友人や家族からの目が気になる
- 介護を頼める人が見つからない
- 病気の早期発見が遅くなるリスクがある
それぞれの心構えについて、以下で紹介します。
1.寂しい気持ちになりやすい
老後は外出する機会も減り、自宅で過ごす時間が多くなりますが、そんな時にふと孤独感を感じてしまうこともあるでしょう。
また、普段は孤独感を感じなくても、友人の家族の話を聞いたときや、テレビで家族団欒のシーンなどを見たときも、孤独感を感じてしまうことも多いです。
孤独感を感じにくくするためには、熱中できる趣味を見つける、ウォーキングなどの定期的な運動をすることが効果的です。
2.お金が足りるか心配になる
老後の心配として大きいのは、やはりお金の問題でしょう。
「老後2000万円問題」と言われるように、老後でも多くのお金が必要です。
老後は外出の機会も減るため、日常的な出費は少なくなる傾向にありますが、医療費や介護費など、高額な出費が増えるため、ある程度の経済的余裕は必要となります。
また、老後になってからお金を工面することは非常に難しいため、できるだけ早い段階から老後の生活に向けた貯蓄を蓄えておくとともに、積立NISAやiDeCoなどを活用した長期的な資産運用が必要となります。
3.友人や家族からの目が気になる
価値観の変化から、「結婚だけがすべてではない」と考えるひとが増えている一方で、結婚していない人に対してネガティブなイメージを持っている人が一定数いることも事実です。
友人や家族とのコミュニケーションを取っている中で、何気なく「まだ結婚しないの?」や「独身って辛くないの?」など、心無い言葉を言われてしまうと、ネガティブな感情になってしまうこともあるでしょう。
とはいえ、それは価値観の違いですので、周りの目を気にしすぎずに過ごすことが大切です。
4.介護を頼める人が見つからない
老後はいつまでも元気でいたいと思うものですが、現実問題は介護が必要になるケースも多いです。
身寄りに介護を頼める人がいない場合は、早めに介護支援専門員(ケアマネジャー)に相談して適切な介護サービス計画(ケアプラン)を作成することが大切です。
5.病気の早期発見が遅くなるリスクがある
誰かと一緒に生活をしていれば、自分に起きた異変などを発見してくれますが、自分ひとりの場合は「大丈夫」と思って病院へ行くのが遅くなることも多いです。
高齢者は小さな病気でも大きなトラブルになることもありますので、独身の場合は少しでも異常が見られる場合はすぐにかかりつけ医に相談することが大切になります。
独身の老後は楽しいことも多い
独身の老後は心配なことも多いですが、趣味に没頭できることや、住まいを自由に決めることができること、人間関係の煩わしさを感じずに生活できることなど、楽しいこともたくさんあります。
確かに心構えが必要な部分も多いですが、決してネガティブな部分だけではありませんので、独身の老後を楽しめるように準備するようにしましょう。
まとめ
本記事では、独身の老後に必要な心構えについて詳しく紹介しました。
独身の老後は心構えが必要なことも多いですが、早いうちから準備すれば心配になるようなことはありません。
また、独身の高齢者も増えていることから、介護や医療関係についても独身の高齢者に向けたサービスを展開していますので、病院やケアプランナーに相談してみることがおすすめです。
ぜひ本記事を参考にして、充実した老後の独身生活を送れるようにしてみてください。