認知症サポーターって何をするの?
どうしたら認知症サポーターになれるの?
このような疑問を抱えているのではないでしょうか?
認知症サポーターとは、認知症に対して、正しい知識と理解を持ち、地域で認知症の方やその家族に対して手助けをする人です。
実は、90分ほどの研修を受ければ誰でも認知症サポーターになれます。
この記事では、認知症サポーターの役割や生まれた背景、なるための方法について解説します。
1.認知症サポーターとは
認知症サポーターとは、認知症に対して、正しい知識と理解を持ち、地域で認知症の方やその家族に対して手助けをする人です。
厚生労働省は、認知症サポーターを全国で養成して、認知症高齢者やその家族にやさしい地域づくりに取り組んでいます。
令和3年12月31日時点では、13,644,927人が認知症サポーターとして登録しています。
参考
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000089508.html
https://www.caravanmate.com/result.html
2.認知症サポーターの具体的な活動内容
https://www.caravanmate.com/activities/
認知症サポーターは、見守りや傾聴、オレンジカフェ(認知症カフェ)を企画・参加するなど、地域に寄り添った活動をしています。
実際に、認知症サポーターの小中学生が、認知症の方への声掛けがきっかけで、行方不明になることを防いだ例もあります。
また、活動に制限はなく、できる範囲で活動することが可能です。
3.認知症サポーターが生まれた背景
認知症サポーターが生まれた背景には、日本人口の高齢化が関係しています。
2025年には、65歳以上の高齢者の約5人に1人が認知症を患っているのではないかと予想されています。
このような背景があり、2005年から厚生労働省は、「認知症を知り地域をつくるキャンペーン」をスタートさせました。
そして、キャンペーンの取り組みとして始めた認知症サポーターの制度です。
2015年には、認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)により、認知症サポーターの養成が促進されています。
4.認知症サポーターに期待されること
認知症に対して正しく理解し、偏見をもたない。
日本では、認知症に対する偏見や誤解がまだまだあります。
そのような偏見や誤解を持たないことはもちろん、周囲へ正しい理解を促すことも期待されています。
認知症の人や家族に対して温かい目で見守る。
認知症の人や家族が安心して暮らせるように見守ることが期待されています。
歩行が遅く道が詰まってしまってもイライラせずに温かく見守ってあげるなど、認知症への理解が大切です。
近隣の認知症の人や家族に対して、自分なりにできる簡単なことから実践する。
介護や医療に関する知識がなくても、認知症の人の支援はできます。
道に迷っていたら声をかける、重い荷物を持っていたら持ってあげるなど些細なことでも行動をしましょう。
地域でできることを探し、相互扶助・協力・連携、ネットワークをつくる。
1人でできることは限られています。
地域で協力をして、認知症の人や家族が暮らしやすい環境を創りましょう
まちづくりを担う地域のリーダーとして活躍する。
認知症の人だけでなく、地域に暮らす全ての人に優しい地域づくりにも貢献しましょう。
そうすることで、結果的に認知症の人に優しい地域になるはずです。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000089508.html
5.認知症サポーターになるには
認知症サポーターになるには、自治体や企業・職域団体が実施する「認知症サポーター養成講座」を受講することでなることができます。
コロナ禍では、オンラインで開催する自治体も増えています。
講座の大まかな内容
・認知症サポーターキャラバンとは
・認知症を理解する
・認知症サポーターとは
・認知症サポーターのできること
6.まとめ
いかがでしたでしょうか?
認知症サポーターとは、認知症に対して、正しい知識と理解を持ち、地域で認知症の方やその家族に対して手助けをする人です。
認知症サポーター養成講座を受講すれば小学生でもなることができます。
この機会にぜひ応募してみてください。