「カゾクを支える、カイゴを変える」
介護と親と向き合うサイト

老人ホームの見学|必ずチェックすべき6つのポイントを徹底解説

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

老人ホームって何を基準に決めればいいんだろう?

そんな疑問を持っているあなた。

老人ホームを決める際は必ず見学に行きましょう。

そして、決め手になるポイントをあなたの目で判断してください。

老人ホームによって、老後を豊かに暮らせるか決まります。

1.あなたに合った老人ホームを8種類から絞りましょう

老人ホームには大きく8種類あります。

まずは、2~3つの種類に絞りましょう。

種類 相場 入居条件
入居(万) 月額
(万)
自立 要支援1~2 要介護1~2 要介護3~5 認知症 認知症重度 看取り 入居の

しやすさ

介護付き老人ホーム 0~580 15.7~28.6
住宅型有料老人ホーム 0~21 9.6~16.3
サービス付き高齢者向け住宅 0~20.4 11.8~19.5
グループホーム 0~15.8 10~14.3 × ×
ケアハウス 0~30 9.2~13.1 × ×
特別養護老人ホーム 0 8.8~12.9 × × × ×
介護老人保健施設 0 7.6~13.4 × ×
介護医療院 0 7.6~13 × ×

①介護付き有料老人ホーム
介護度に応じて定額でサービスを受けられる。幅広い対応が可能。

②住宅型有料老人ホーム
入居者に合った介護サービスを選べる。比較的自立できる方が対象。

③サービス付き高齢者向け住宅
高齢者向けの賃貸住宅であり、費用も安い。

④グループホーム
認知症専門の施設。

⑤ケアハウス
低所得で独居生活の高齢者を対象の施設。

⑥特別養護老人ホーム
要介護3以上が対象で費用が安い。待機時間が長い。

⑦介護老人保健施設
在宅介護を目的としたリハビリを行う施設。

⑧介護医療院
長期的な医療サービスを必要とする方対象の施設。

2.見学までの手順と準備するもの

2-1.見学までの手順

①老人ホームの種類を絞る

前章で紹介した8種類から1つか2つに絞りましょう。

ポイントは要介護度と費用を軸に置くとよいです。

②資料請求をする

資料請求では遠慮せず、気になる老人ホームはすべて取り寄せましょう。

③見学候補を決め予約する

見学候補は多くとも4つまでにしましょう。

見学には移動を含め、最低1時間はかかります。

被介護者の体力を考えると4つが限界です。

また、見学時間は食事の様子も見れるお昼ごろがよいでしょう。

見学予約時に伝えておくこと

・見学日時
・訪問人数
・交通手段(車で行く場合、駐車場の有無)
・試食申し込みの有無
・当日欲しい書類
・年齢
・要支援、要介護度
・認知症の有無
・見学時の希望(特別何かあれば)

④チェックリストを作成

チェックリストは必ず作りましょう。

手ぶらで行ってしまうと、他の施設との比較が難しくなってしまいます。

チェックリストの作り方は次の章で解説します。

⑤見学当日

2-2.見学時に必要な持ち物

・歩きやすい靴
・筆記用具
・メモ帳
・見学チェックリスト
・カメラ
・パンフレット
・メジャー(家具を持ち込む場合)

3.見学では、6つのチェックポイントを確認!

3-1.家族が通いやすい立地を

交通機関で通う場合や車で通う場合、どちらも考慮しましょう。

家族が頻繁に訪れられる環境はお互いに安心できます。

また、自然に囲まれているか、交通量が多すぎないか、騒音がしないかなどもチェックポイントです。

3-2.生活しやすい施設か見極める

長く生活することを考えると、生活しやすい施設であることは絶対条件です。

生活しやすいかを見極めるには3つのポイントがあります。

・使いやすさ

個室にトイレがあるかや日当たり、部屋から共同設備までの距離など、細かいですが実際に生活することをイメージしましょう。

・安全性

安全性を確かめるにはバリアフリーが行き届いているか注目しましょう。

手すりやスロープがあるのは当然で、角がとがった家具を置いていないか、体に負担のかからない高さに家具が設置されているかなど細かく観察しましょう。

・清潔感

清潔感はとても重要なチェックポイントです。

施設内だけでなく、玄関や駐車場なども確認してみましょう。

掲示板が整頓されているか、植物がかれていないかなども清潔感を見るポイントになります。

また、入居者の髪型や服装にも注目しましょう。

身なりが乱れている場合は、職員のケアが不十分な場合があります。

3-3.入居者の表情を確認する

入居者の表情は重要なポイントです。

楽しそうな表情であれば、ストレスなく充実した生活が送れていると予想できます。

また、入居するご家族が馴染める雰囲気かを考えましょう。

レクリエーションや食事の様子を見学できるよう予約時に調整できるとよいです。

3-4.スタッフの対応をチェック

見学の案内をしてくれるスタッフだけでなく、入居者に対するスタッフの対応も細かく観察しましょう。

介護のやり方や声掛けの仕方など、ご家族が安心できると思えるかが大切です。

また、職員の人数にも注目しましょう。

介護付き有料老人ホームでは、要介護者3人に対して1人以上、介護職員または看護職員を配置する義務があります。

しかし、その他の施設では義務はありません。

そのため、職員の数が十分かしっかりと確認しましょう。

3-5.医療連携やリハビリの体制

老人ホームでは、医療機関と連携し訪問診療や緊急時の対応など様々なサポートを行っています。

しかし、サポートの度合いは施設によってばらつきがあります。

担当の職員に詳細を質問しましょう。

また、筋力維持や認知症予防のために施設内でリハビリを行う施設が増えています。

リハビリについても質問してみましょう。

3-6.契約内容

パンフレットの内容と実際の契約では、異なることが多いです。

入居条件と退去条件や入居費やその他の料金は細かく質問しましょう。

どのような状態になったら退去させられるのかは、パンフレットにあまり載っていません。

また、保証人の責任範囲についても確認しておきましょう。

4.見学時の3つの注意点

4-1.周りへの配慮

施設では、実際に入居されている方が暮らしています。

周りヘの配慮を忘れず見学してください。

また、幼いお子さんを連れて行くのはなるべく避けましょう。

走り回って入居されている方がけがをする危険があります。

4-2.1人で行かない

見学は必ず2~3人で行きましょう。

1人の視点では気づかない発見があります。

被介護者に体力があれば、施設の雰囲気を感じるためにも一緒に見学しましょう。

4-3.遠慮せず何回も

見学は遠慮せずに納得できるまでしましょう。

モヤモヤが残った状態での入居は後悔の原因になります。

もう一度見学したい場合は、施設職員に連絡してみましょう。

5.まとめ

いかがでしたでしょうか。

老人ホームを見学する際のポイントは6つです。

①家族が通いやすい立地を

②生活しやすい施設か見極める

③入居者の表情を確認する

④スタッフの対応をチェック

⑤医療連携やリハビリの体制

⑥契約内容を細かく確認

皆様が素敵な老人ホームに出会えることを祈っています。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

ご相談はこちらから