最近、聞こえづらい気がする。。。
テレビの音量が大きくなったと注意を受けることが増えた。。。
高い音が聞こえない。。。
このような悩みを抱え始めていませんか？
それは、加齢性難聴の前兆かもしれません。
加齢性難聴とは、加齢によって起こる難聴で、年をとると誰にでも起こる可能性があります。
50歳代から症状が現れる人が出てきて、65歳から急に増加します。
実際に老化による難聴の方は約1000万人にものぼるそうです。
また、難聴は認知症になる確率を大幅に上げることもわかっています。
今回の記事では、加齢性難聴の特徴や予防法、介護の注意点を解説します。
1．加齢性難聴とは
加齢性難聴とは、加齢によって起こる難聴で、年をとると誰にでも起こる可能性があります。
50歳代から症状が現れる人が出てきて、65歳から急に増加します。
加齢性難聴は老化の一種なので、根本的な治療法はありません。
しかし、日常生活に注意を払うことで、進行を遅らせることができます。
難聴は早期発見が鍵になるため、難聴かもしれないと思ったら、まずは耳鼻咽喉科を受診しましょう。
次に難聴の3つの特徴を解説します。
1-1．高い音が聞こえなくなる
電話の呼び出し音や電子レンジの音、子どもの声などが、はっきり聞こえなくなります。
1-2．小さい音は聞こえづらく、大きい音はうるさく
お年寄りの耳元で大きな声をかけてしまうと、より大きく聞こえびっくりしてしまいます。
少し大きめの声を意識しましょう
1-3．早い会話を聞き取れない
早い会話を聞き取れないことが多々あります。
そのため、ゆっくりとした会話を心がけましょう。
2．難聴は認知症の原因に？？
2017年7月の国際アルツハイマー病会議で、難聴は生活習慣病などとともに認知症の原因に挙げられました。
難聴が認知症の原因になる理由には、以下の2つが関係しています。
①会話が困難になり、会話が消極的になる
②会話が減り、脳の働きが衰えて認知機能が低下
また、難聴になることで転倒リスクが上昇すると言われています。
難聴により、外の環境をうまく認識できなくなることが原因で、難聴でない人と比べると3倍近く転倒する確率が上がることがアメリカの研究でわかっています。
2-1．加齢性難聴のセルフチェック
難聴のセルフチェックをしましょう。
数字が高くなるほど難聴の度合が高いです。
②の「テレビやラジオの音量が大きいと言われる」に当てはまると、軽度の難聴の可能性が高いです。
早めに耳鼻科を受診しましょう。
①会話中によく聞き返す
②テレビやラジオの音量が大きいと言われる
③病院や役所で名前を聞き逃す
④電話の着信音が聞き取れない
3．難聴の予防法
主な予防法として次の6つが挙げられます。
3-1．大きな音でテレビやラジオを聞かない
大きな音に慣れてしまうと小さな音が聞こえづらくなります。
聞こえづらいからといって大きな音で聞くことは避けましょう。
今までの音量で聞こえづらくなったときは、耳鼻咽喉科で聞こえの検査を受けてみましょう。
3-2．塩分やコレステロールを控えた食事
難聴予防には、耳の血流障害を防ぐことが効果的です。
血流障害は、高血圧や高コレステロールで起こりやすくなります。
栄養バランスに気を付けている食事を摂りましょう。
3-3．有酸素運動
有酸素運動は血流の促進につながります。
こちらの記事を参考に運動を行いましょう。
https://carers-navi.com/exercise
3-4．ヘッドフォンを使う
イヤホンを使うと音を聞き取る有毛細胞が壊れてしまいます。
そのため、耳への負担の少ないヘッドフォンを使用しましょう。
3-5．静かな場所で耳を休ませる時間を作る
日々の生活をしていると、知らぬ間に耳に大きな負担がかかっています。
定期的に静かな自然などで耳を休ませる時間を作りましょう。
3-6．耳鼻咽喉科で定期的に聞こえの検査
難聴は早期発見が大切になります。
定期的に聞こえの検査をして早期治療を行いましょう。
4．難聴の方への介護で気を付けること
4-1．少し大きめで低めの声でハッキリ話す
加齢性難聴は、「高い音が聞こえづらくなる」、「小さい音は聞こえづらく大きい音はうるさく聞こえる」という特徴があります。
そのため、会話をする際は少し大きめで低めの声でハッキリ話すことを意識しましょう。
4-2．ゆっくりと、聞き取りやすい言葉で、簡潔に話す
ゆっくりと、聞き取りやすい言葉で話しかけましょう。
口を大きく動かすことで言葉がより伝わりやすくなります。
4-3．ジェスチャーや筆談も交える
言葉だけでなく、ジェスチャーや筆談を交えることでスムーズな会話ができます。
4-4．補聴器を利用する
補聴器を利用することで、難聴で認知症を発症するリスクを下げることができます。
また、会話もスムーズになります。
慣れるまでは耳に違和感があり、煩わしく思うこともありますが、健康に過ごすためにも利用することをオススメします。
5．まとめ
いかがでしたでしょうか？
難聴は、高齢になれば誰にでもかかる可能性があります。
少し聞こえずらいだけ、年だから仕方ないと軽く考えていると危険です。
放っておくと認知症になるリスクはどんどん高まっていきます。
違和感がある場合は、すぐに耳鼻科に相談しましょう。
