介護福祉士はどんな仕事をするの?
介護士や社会福祉士とは何が違うの?
介護福祉士になるためにはどうすればいい?
このような疑問を抱えているのではないでしょうか?
介護福祉士とは、介護業界で唯一の国家資格であり、介護に関する専門知識を持っていることを証明する資格です。
この記事では、介護福祉士の取得方法や仕事内容、介護士との違いなどを解説します。
1.介護福祉士とは
介護福祉士とは、介護に関する専門知識を持っていることを証明する資格です。
介護業界で唯一の国家資格であり、様々な介護に関する業務を行うことができます。
介護福祉士は、同法第2条第2項において『介護福祉士の名称を用いて、専門的知識及び技術をもつて、身体上又は精神上の障害があることにより日常生活を営むのに支障がある者につき心身の状況に応じた介護を行い、並びにその者及びその介護者に対して介護に関する指導を行うことを業とする者をいう。』と位置づけられています。
老老介護や8050問題など介護の問題を抱える日本において、需要の高い資格と考えられています。
2.介護福祉士資格の取得方法
介護福祉士の資格は、以下の4つのいずれかの方法で取得し、介護福祉士として登録することにより、介護福祉士を名乗ることができます。
〇高等学校又は中等教育学校卒業以上の者で、指定養成施設を卒業し介護福祉士国家試験に合格した者(養成施設ルート)
〇3年以上介護等の業務に従事した者で実務者研修を修了し介護福祉士国家試験に合格した者(実務経験ルート)
〇高等学校又は中等教育学校(それぞれ専攻科を含む。)において福祉に関する所定の教科目及び単位数を修めて卒業し、介護福祉士国家試験に合格した者(福祉系高校ルート)
〇経済連携協定により来日した者で、3年以上介護等の業務に従事した者で介護福祉士国家試験に合格した者(経済連携協定(EPA)ルート)
なお、介護福祉士資格の取得は法改正により、国家試験合格が必須とされていますが、1番目の「養成施設ルート」においては、2026年度までの間、以下の経過措置が設けられています。
指定養成施設卒業から5年間、暫定的に介護福祉士資格を付与し、その間に以下のいずれかを満たせば、その後も引き続き介護福祉士資格を保持することができることとする。
- 卒後5年以内に国家資格に合格すること
- 原則卒後5年間連続して実務に従事すること
介護福祉士国家試験は、年1回実施されており、厚生労働大臣の指定を受けた(公財)社会福祉振興・試験センターが試験の実施及び登録の事務を行っています。
引用:https://www.shakyo.or.jp/guide/shikaku/setsumei/02.html
3.介護福祉士の仕事内容
〇身体介助の仕事
食事や入浴、排泄など日常生活を送るうえで必要な動作日常生活動作(ADL)の介助をすること。
〇生活援助の仕事
買い物や掃除、洗濯など手段的日常生活動作(IADL)を援助をすること。
〇精神的援助の仕事
病気などで退院した後の不安や配偶者との死別など、精神的な問題に対して援助すること。
認知症による抗うつ症状や老人性うつなど、精神病に対しても同様です。
〇社会的援助の仕事
介護を社会全体で支えることを指します。
社会の中で孤立しないよう、地域や人との交流などをサポートします。
〇チームマネジメントの仕事
チームをまとめる仕事も行います。
メンバーのマネジメントや指導、人員配置などを担います。
4.介護福祉士と介護士の違い
介護士とは、介護に関する仕事に就いている人の総称です。
つまり、介護士という資格が存在するわけではありません。
一方の介護福祉士は、国家資格であり、国家資格に合格した人のみが名乗ることができます。
また、似たものに社会福祉士があります。
社会福祉士と介護福祉士は大きく異なり、一例をあげると支援を行う対象が異なります。
介護士は障がいや介護の必要がある高齢者を対象とする一方、社会福祉士は高齢者だけではなく子どもや低所得者など幅広い人々が対象です。
5.まとめ
いかがでしたでしょうか?
介護福祉士とは、介護業界で唯一の国家資格であり、介護に関する専門知識を持っていることを証明する資格です。
また、介護福祉士の仕事内容は以下の5つに大きく分けられます。
〇身体介助の仕事
〇生活援助の仕事
〇精神的援助の仕事
〇社会的援助の仕事
〇チームマネジメントの仕事
超高齢社会を迎えている日本では、今後ますます需要が高まる資格と言えるでしょう。
介護業界で働きたいならば、ぜひ目指してみてはいかがでしょうか?