「カゾクを支える、カイゴを変える」
介護と親と向き合うサイト

グループホームでの食事はどうなる?食事作りや費用を紹介

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

「グループホームに入ったら、美味しい食事をとれるのか心配」

そう思っていませんか?

施設に入所したら、食事はだれと、どこで、なにを食べるのか気になりますよね。

この記事では、グループホームの食事について詳しく紹介していきます。

記事を最後まで読んでいただくことで、グループホームの食事の仕組みや選び方のポイントを知っていただけます。

では、紹介していきます。

1.認知症の高齢者が対象のグループホーム

グループホームとは、認知症の高齢者を対象にした少人数で共同生活をする施設です。

地域密着型サービスの一つで、認知症介護について知識や技術を持つ専門スタッフが常駐しています。

グループホームでは朝・昼・夕の3食提供するのが一般的です。

これから、食事作りや食事介助サービス、メニューについて紹介していきます。

1-1. 食事作り

まず、食事作りは誰が行うのでしょうか。

食事を作る手順は大きく3つあります。

1-1-1. 入居者とスタッフが作る

グループホームは、認知症の進行を遅らせ自立した日常生活を送ることが目的です。

そのため、認知症の症状が軽い入居者はスタッフと買い物から食事作りまで一緒に行います。

家庭料理が主なので、調理師や栄養士といった専門スタッフはいません。

入居者が食事を作るうえで気を付けるのは、衛生面と食事内容です。

自宅で料理するのとは異なり、施設には持病がある方や食事制限がある方がいるため、それぞれの身体機能に合わせた食事内容を考える必要があります。

1-1-2.宅配サービスを利用

外部の宅配サービスを利用している場合、提供されるのは調理済みの料理です。

食事作りを委託することで、より空いた時間で入居者のケアをできるという考えがあります。

例えば、高齢者施設や障がい者施設向けの宅配サービス「ヨシケイキッチン」では、3食一人あたり629円で提供しています。

厚生労働省の食事摂取基準をもとに作成しているため、優れた栄養バランスをとれるほか、メニューは日替わりで食べる楽しさを特徴に挙げています。

食材(ミールキット)宅配サービス:ヨシケイ

1-2. 認知症が進んでいる方は食事介助

自分でうまく食事をとれない入居者に対しては、スタッフが食事介助を行います。

食事介助とは、食前から食後までサポートすることです。

料理できない方も、安心してグループホームに入居できますね。

1-3. 食事メニューはホームにより様々

食事のメニューは、ホームにより異なりますが、家庭料理が多いです。

また、入居者が食事を作るところでは、入居者自身がメニューを考えます。

献立の例としては、以下のようなものがあります。

・白米
・味噌汁
・魚の塩焼き
・菜の花添え
・ピーマンとちくわの甘辛炒め
・じゃがいもとベーコンのカリカリ焼き
南瓜と豆煮 

(参照:あさぎ献立表2020年04月 – グルップボエンデ 上井草・井荻 認知症高齢者グループホーム | 東京都杉並区)

1-4. 高齢者施設ごとの食事の比較

介護施設ごとの食事内容や特徴をまとめました。

施設名 グループホーム 特別養護老人ホーム サービス付き

高齢者向け住宅

有料老人ホーム
食事

内容

少人数での共同生活なため、家庭料理が多い。

メニューは施設により様々。

栄養士が献立を立てる。季節に応じた行事食や、誕生日の特別食など工夫されている。 自炊設備がある住宅であれば、自炊か食事サービス利用か自由に選べる。

メニューは各運営会社により様々。

専門スタッフが栄養バランスに配慮した献立を考え提供。行事食が定期的にある。
特徴 入居者自身が調理できる。

スタッフと入居者が一緒に食べる。

要介護度が高い方が入居するため、専門スタッフが調理する。 自立した高齢者が対象なため、食事はオプションサービス。 施設によっては数種類のメニューから選べる。食事サポートが受けられる。


2. 食費の相場は月38,000円

グループホームの費用は、自己負担分の介護保険と日常生活費がかかります。

月々の食費の相場は、38,000円です。

賃料 5万6,000円
管理費 1万2,000円
食費 3万8,000円
水道光熱費 1万2,000円
その他 4,000円
合計 12万6,000円

(出典:みんなの介護 グループホームの費用(入居一時金の相場、月々にかかる賃料・食費・介護保険料の目安))

3. グループホームを選ぶ3つのポイント

グループホームは、少人数で共同生活をするため、どの施設に入るかは重要です。

実際に足を運び選びましょう。見学の時間帯によっては、一緒に食事できるためメニューや雰囲気を確認できます。

ここでは、見学やホームページを見る際のポイントを紹介していきます。

3-1. スタッフの質を確認

グループホームでは、食事作りを一緒にするだけでなく、認知症に効果があるレクリエーションや、必要であれば排泄介助と入浴介助も行われます。

そのため、スタッフの教育と研修体制の内容を確認しましょう。

また、24時間体制なのでスタッフが夜間はどう対応しているのかも重要です。

3-2. 費用負担を確認

グループホームに見学した際は、費用の詳細や退去する時の返還金の扱いについて確認してください。

長期での入居も考え、継続して支払えるかが大切です。

3-3. ほかの入居者を見る

共同生活を送るため、ほかの入居者と一緒に生活できるかどうかは非常に大切なポイントです。

また、入居者の状態が安定しているか、サービスをどんな雰囲気で受けているかも、良い施設の見極めに繋がります。

4.まとめ

いかがだったでしょうか。

グループホームの食事作りから食事介助、メニューや費用、そして選び方のポイントを紹介しました。

グループホームでは、スタッフと一緒に準備から食事作りを行うところや、宅配サービスを利用しスタッフのみで作るところがあります。

実際に見学をして食事の雰囲気を見ることが大切です。

また、入居を検討する際は以下を注意して選びましょう。

・スタッフの質
・費用負担
・ほかの入居者

この記事が少しでも参考になると幸いです。

関連記事
【まずはここから】グループホームとは?対象者や特徴、費用などを解説



  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

ご相談はこちらから