ナーシングホームについてこのようなお悩みはありませんか?
「ナーシングホームとは?」
「ナーシングホームと一般的な老人ホームとの違いは?」
「ナーシングホームに入居するメリット・注意点は?」
本記事では、ナーシングホームについて一般的な老人ホームとの違いや入居するメリット・注意点を詳しく解説していきます。
目次
ナーシングホームとは?
ナーシングホームとは、老人ホームの側面と病院の側面を併せ持つ老人ホームです。
介護サービスだけを行うのではなく、看護師を中心とした看護スタッフを24時間配置することにより医療サービスの提供やリハビリなどのサービスを合わせて行うことができます。
そのため、老化が原因で老人ホームに入居する必要のある方のみならず、重度要介護の方や医療的なサポートを必要とする方を受け入れることもできます。
とはいえ、もともとナーシングホームは欧米で一般的に用いられる老人ホームの形態になるため、日本においてナーシングホームは確立されておらず、明確な定義もないため、日本においてナーシングホームは医療体制の整っている有料老人ホームを指すことが多いです。
ナーシングホームと一般的な老人ホームの違い
ナーシングホームと一般的な老人ホームの違いは、医療体制の充実度です。
先ほどもお伝えした通り、ナーシングホームは24時間体制で看護師などを配置している施設が多いため、医療サポートが必要な方が主な対象者となります。
一方、一般的な老人ホームは看護師が常駐していない施設も多いため、介護サービスや健康管理などのサービスが中心になります。
もちろん一般的な老人ホームの中には看護師を常駐させて看取りに対応している場合もありますが、ナーシングホームほど医療サポートが充実していない場合が多いです。
ナーシングホームに入居するメリット
ナーシングホームに入居するメリットは下記の2つです。
身体の状況が悪化しても転居する必要がない
一般的な老人ホームよりも受け入れ対象が広い
それぞれのメリットについて詳しく解説していきます。
身体の状況が悪化しても転居する必要がない
ナーシングホームであれば、入居時から病状が悪化したり、新たに病気を患ってしまった場合であっても、医療体制が整っているため転居する必要がありません。
医療体制が整っていない老人ホームの場合、入居時の状況から大きく変化してしまうと転居を余儀なくされる場合もあります。
一般的な老人ホームよりも受け入れ対象が広い
ナーシングホームは一般的な老人ホームよりも受け入れが広いところが大きなメリットになります。
一般的な老人ホームでは、うつ病といった精神疾患や末期がんやパーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)などの特定疾患の受け入れ体制が整っていない場合が多いため、患者の受け入れができないことが多いですが、ナーシングホームであれば受け入れ態勢が整っていることが多いです。
ですので、仮に老人ホームから受け入れを拒否された場合であっても、ナーシングホームであれば入居できる可能性が高くなります。
ナーシングホームに入居するときの注意点
ナーシングホームに入居するときの注意点は下記の2つです。
・一般的な老人ホームよりも費用が高くなることが多い
・一般的な老人ホームに比べると施設の数が少ない
それぞれの注意点について詳しく解説していきます。
1.一般的な老人ホームよりも費用が高くなることが多い
ナーシングホームは24時間看護師が在中していることや、基本的に1人部屋になることから、一般的な老人ホームよりも費用が高くなる傾向にあります。
ナーシングホームの家賃と管理費を合わせた費用相場は7万円〜20万円ほどになり、さらに食費や光熱費、医療費などがかかります。
一方で老人ホームは月額料金が5万円〜15万円ほどで入居できる場合も多いため、費用についてはしっかりと考える必要があります。
2.一般的な老人ホームに比べると施設の数が少ない
ナーシングホームは日本ではまだ新しい老人ホームの形態であることから、一般的な老人ホームに比べて施設の数が少ないです。
そのため、ナーシングホームに入居する場合は住み慣れた地域を離れることを視野に入れなくてはいけない場合もあります。
とはいえ、高齢化社会が深刻化している日本においてナーシングホームを必要としている方の数も急増しているため、施設数は年々増加しているのが現状です。
まとめ
本記事では、ナーシングホームについて一般的な老人ホームとの違いや入居するメリット・注意点を詳しく解説していきました。
ナーシングホームは近年日本でも注目を集めている老人ホームの形態ですが、今後さらに必要性は高まっていくことは間違いありません。
ぜひ本記事を参考にして一般的な老人ホームとナーシングホームを比較して、よりよい施設選びに役立ててください。