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高齢者の糖尿病は死の危険も?~介護者が気を付けるべき2つのポイント~

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介護状態の母が糖尿病になってしまったが、どうしていいかわからない。。。

合併症ってどんな病気?

糖尿病が失明に繋がるのは本当?

このような不安や疑問を抱えているのではないでしょうか?

厚生労働省の調査結果(2017年)によると、「糖尿病」の患者数は328万9,000人(男性184万8,000人、女性144万2,000人)となり、前回(2014年)調査の316万6,000人から12万3,000人増えて、過去最高となっています。

さらに、そのうちの半数以上が65歳以上の高齢者です。

単純に計算をしても150万以上の高齢者が糖尿病を患っていると言えます。

また、糖尿病は合併症の原因となり、最悪の場合、失明を引き起こす網膜症や死につながる脳梗塞を引き起こしてしまいます。

この記事では、糖尿病の原因から予防方法、介護者が気を付けることなどについて解説しています。

糖尿病は日々の生活習慣で予防できます。

ぜひご覧ください。

1.糖尿病の特徴と2つの種類

糖尿病とは、膵臓から分泌される「インスリン」というホルモンの分泌が減る、又は十分に分泌されていても機能が低下することで、糖を正常に取り込めなくなる病気です。

人は食事をすると、一次的に血糖値が上昇し、インスリンの分泌によって正常値に戻ります。

しかし、インスリンが機能しないと、血糖値が上昇した状態が続いてしまうのです。

血糖値が上昇していても、初期段階では自覚症状がほぼないので、糖尿病になっていることを認識できません。

または、違和感を感じても治療を受けるまでに至らないことが多いです。

しかし、糖を細胞の中に取り込めなくなると、糖が血管を傷つけはじめます。

それにより、さまざまな合併症の発生につながってしまいます。

さらに、糖尿病は一度かかると完治は難しく、日々の予防が大切です。

糖尿病には2つの種類があり、それぞれ解説していきます。

1-1.1型糖尿病

1型糖尿病は、すい臓のβ細胞が壊れてしまい、分泌されるインスリン量が著しく減少する糖尿病です。

体内でインスリンが作れなくなるため、体外からの注射による継続的な補給が不可欠となります。

小児~思春期の発症が多く糖尿病患者の5%前後を占めています。

1-2.2型糖尿病

2型糖尿病は、膵臓からインスリンが分泌されにくくなる、又はインスリン自体の働きが弱くなることで発症する糖尿病です。

2型糖尿病の原因は遺伝もありますが、ほとんどは睡眠不足や運動不足、肥満など生活習慣が大きく関わっていると言われています。

自覚症状がほとんどないのが特徴で、会社などで行われる健康診断ではじめてわかることが多いです。

2.糖尿病は、初期の自覚症状がない?

糖尿病は初期の自覚症状がなく、気づかぬうちに悪化してしまうことが多いです。

血糖値が上昇すると、喉の渇きや尿の回数が増える症状や、体重が減って疲れやすくなるなどが現れます。

しかし、高齢者の場合、老化のせいだと思いこんでしまい糖尿病を疑うことはほとんどありません。

ただ、糖尿病の種類によって症状の現れ方は異なり、1型糖尿病では、症状が急に生じることが多く比較的気づきやすいですが、2型糖尿病では自覚症状がないまま進行していくことが多いです。

定期的な検査と周りの人の観察による早期発見が大切になります。

また、高齢になると低血糖の状態にも注意しましょう。

高齢者は、動悸や発汗、手の震えなどの低血糖の症状が現れにくく、対策ができないまま重症化してしまう恐れがあります。

3.糖尿病の一番怖い点は、合併症を発症してしまうこと

糖尿病の一番怖い点は、合併症を発症してしまうことです。

血糖値が高い状態が続くと、糖が血管を傷つけ様々な合併症の原因となってしまうのです。

最悪、脳梗塞や網膜症など死や失明につながる場合もあります。

大きな血管,小さな血管など、どのような血管を傷つけるかによって症状が変わります。

3-1.細小血管障害

血管が細ければ細いほど障害を受けやすくなります。特に末梢の神経や腎臓、網膜などに合併症が出やすくなります。

〇神経障害
おもに手足の末梢神経に障害が起こり、自律神経の乱れ、感覚や運動神経が鈍くなるなどの症状が現れます。

〇網膜症
網膜内を通っている血管に障害が生じ、視力の低下を招き、悪化すると失明の恐れのある病気です。

 

〇腎症
腎臓の毛細血管である糸球体が損なわれ、体内に老廃物や水がたまりむくみやすくなります。

3-2.大血管障害

血糖値が高い状態が続くと体内の太い血管では動脈硬化が進みます。

〇脳梗塞
脳の血管に動脈硬化が起こると、脳梗塞や脳出血になる可能性が高まります。

〇心筋梗塞
心臓の血管に動脈硬化が生じると、心筋梗塞などの危険性が高くなります。

4.糖尿病を予防する3つのアクション

糖尿病予防は主に2型糖尿病の対策になります。

日本人の糖尿病患者のうち、2型は95%を占めており、原因は運動不足や睡眠不足など生活習慣の乱れに原因があります。

生活習慣を意識して生活をすることで予防効果が期待できるでしょう。

ただし、1型糖尿病については、具体的な予防法については確立されていないのが現状です。

4-1.運動

運動は糖尿病予防以外にも、認知予防などの介護予防につながります。

自分の体調と生活習慣に合った方法を取り入れましょう。

この記事を読んでいきなり激しい運動をすると、かえって心筋梗塞を引き起こす原因になってしまいます。

以下のような簡単にできる運動や体操を日常生活に取り入れてみましょう。

・ウォーキング

・スロージョギング

・笑いヨガ

https://carers-navi.com/exercise

4-2.睡眠

近年では、睡眠不足によってインスリンの分泌が減ることがわかっています。

また、睡眠不足はストレスや食欲不振、運動不足などにつながってしまいます。

7〜8時間の睡眠をとるとることを目標に十分な睡眠を取りましょう。

4-3.食事

食事の内容を炭水化物中心から低糖質、低塩分にするとよいでしょう。

考えるのが難しい方は、すでに塩分やカロリー計算されている宅配食を検討してみてはいかがでしょうか?

http://carers-navi.com/care-food

また、様々な栄養素を含む食品をバランスよく摂りましょう。

適量のアルコールであればインスリンへの反応を改善する力がありますが、長期間にわたって飲酒を続けると、インスリンの分泌量を下げることがわかっています。

いきなり食生活を変えることは難しいので、ゆっくりと習慣を見直して行くことをおすすめします。

5.介護者が気を付けるべき2つのポイント

5-1.介護者の対応が糖尿病を改善に近づける

介護者が糖尿病の治療について理解することは大切です。

介護者は、薬の飲み忘れを防いだり、血糖 値の測定のタイミングを教えられます。

また、食事や運動への意欲を高め、生活習慣の改善を励ますこともできます。

本人が気づかない些細な変化を周りの人が感じ取ることで、糖尿病の早期発見にも繋がるでしょう。

5-2.完璧主義にならないことが大切

医療機関で教えられたことやネットに書いてある情報を忠実に守ろうとするあまり、要介護者がストレスを感じてしまう場合があります。

ストレスは生活習慣の乱れの原因になり、糖尿病を悪化させてしまいます。

完璧主義者にならず、要介護者の意思をくみ取りながら、ゆっくりと改善することをおすすめします。

6.まとめ

いかがでしたでしょうか?

日本人の糖尿病の95%を占めている2型糖尿病は、運動不足や睡眠不足など生活習慣の乱れに一部、原因があります。

日々の生活習慣を見直し、規則正しい生活を送ることが最大の糖尿病予防につながります。

また、糖尿病患者を介護する際は、完璧主義者にならず、要介護者の意思も汲み取りながらゆっくりと生活習慣の改善を目指しましょう。

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