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介護のイライラ|イライラしたときにすぐできる3つの対処法!

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介護をしていると、どうしてもイライラしてしまうことがありますよね。

イライラを溜め込んでしまうと、うつ病や虐待など様々な支障が出てきてしまいます。

長期間の介護生活をする上で、イライラを溜め込まないことはとても重要です。

この記事では、すぐにできるイライラの解消法や長期的にストレスを溜めない方法を解説します。

1.介護でイライラしてしまう3つの原因は?

1-1.精神的ストレス

親の病気などで急に介護をしなければならなくなった場合などが原因となります。

知識のない状態では、日々起こることにイライラしたり、せっかくお世話をしても感謝してもらえないこともあるでしょう。

また、どんなに介護しても改善が見られず、終わりが見えないことに不安が大きくなります。

他には、介護により仕事を休まなければならなくなったり、要介護者にストレスをぶつけてしまったりと、介護により人間関係でストレスを感じてしまうこともあります。

その人間関係が原因で一人で介護を抱え込み、孤独感を深めていきます。

1-2.身体的ストレス

入浴介助や排泄介助・起床介助などにはかなりの力が必要なので、身体的ストレスは非常に大きいです。

また、仕事をしている場合には過労による負担も起こります。

これらの身体的負担は、腰やひざ、ひじなどの関節にたまります。

一度痛めてしまっても介護はやめられないので、身体をかばいながら介護をしなければなりません。

このような毎日を過ごすことで、介護者の身体的ストレスからイライラしてしまいます。

1-3.経済的ストレス

介護にはデイサービスなどの介護サービスや介護用品など様々な費用が掛かります。

介護のために出勤日数を減らしたり、離職したりすることで収入が減ることも多いでしょう。
https://carers-navi.com/careleave

金銭的な余裕がないと、介護サービスに頼ることができず、すべてを自分で補わなければなりません。

その結果、経済的に厳しくなるだけでなく、介護をすべて背負うことになり多くのストレスがたまります。

2.イライラしたときにすぐできる対処法

2-1.深呼吸する

介護中にイライラしたら、ゆっくりと深呼吸をしましょう。

正しく深呼吸をすることで、副交感神経を刺激し、交感神経優位の体をリラックスした状態にする効果があります。

正しい深呼吸方法

①息を吐ききった状態から、ゆっくりと肺いっぱいに鼻から息を吸い込みましょう。

 途中で吐きたくなってしまいますが、我慢をして息を吸うことに意識を集中します。

②腹部を2.5~5cm膨らませるまで、深く息を吸い込みます。

 背筋を伸ばして立った状態か、座って背筋を伸ばした状態で行いましょう。

③吸うときの倍くらいの時間をかけて、口から息を吐いていきます。

 このサイクルを5回程度、繰り返してみましょう。

参考:https://www.ichijinkai.org/breathing/

2-2.その場から離れる

深呼吸をしても気持ちが収まらない場合は、その場から離れてみましょう。

少し時間を空けることで落ち着くことは多いです。

しかし、何も言わずに立ち去ってしまうと、相手に不信感を与えてしまいます。

その場から離れる際は、不信感を持たれないように声をかけてから離れましょう。

2-3.リフレッシュに繋がることをする
気分転換といっても、何をしていいのかわからないですよね。

そこで、Twitterで見つけた介護者の気分転換の方法を紹介します。

①動物と触れ合う
②おいしいご飯を食べる
③お風呂に入る
④音楽を聴く
⑤映画をみる
⑥おしゃれをする
⑦運動をする
⑧SNSをやる
⑨ドライブに出かける
https://carers-navi.com/refresh

3.イライラを我慢しすぎると起きてしまう問題

3-1.介護うつ

介護うつとは、介護によって生じるストレスが引き起こすうつ状態です。

介護の中での肉体的な負担や「大事な家族をきちんと見なくては」という責任感など精神的な負担により、「介護疲れ」を感じます。

その「介護疲れ」を溜め込んでしまうために介護うつを起こしてしまいます。

介護うつになってしまうと、食欲不振や睡眠障害、思考障害が起きてしまい、介護どころではなくなってしまいます。

3-2.虐待

厚生労働省の調査結果によると、高齢者虐待の件数は年々、増加傾向にあります。

2017年度には、約18,000件の虐待が起きており、この数字は年々増加すると考えられています。

在宅介護で虐待が起こる理由として、虐待者の介護疲れ・ストレスが全体の4分の1を占めています。

介護をしていると、排泄介助や入浴介助、食事介助など休まることなく介護が続きます。

そのため、介護の疲れから、虐待に繋がってしまうと考えられます。

4.ストレスを溜めないためにできること

4-1.介護のスキルを身に付ける

介護スキルを身に付けることで身体的ストレスを緩和できます。

スキルを身に付けることでスムーズに介護でき、ストレスの軽減に繋がります。

身体の疲労を和らげるためにも以下の3点を注意しましょう。

①重心を下げ、両足を広げて支える面積を広げる。

②要介護者になるべく体を近づけ体全体で支える。

③支点を意識してこの原理を使う。

また、介護をスムーズに行うためには、スキルだけでなく、要介護者との関係性も強く影響します。

関係性を築くこともスキルの一つと考え、身に付けましょう。

自治体で介護指導を行っているのでお問合わせしてみてください。

4-2.施設やサービスを利用する

介護は、あなた一人で行うものではありません。

一人で抱え込むのではなく、積極的に施設やサービスを利用しましょう。

老人ホームなどの長期サービスや、一日単位で受け入れてくれるショートステイ、日中だけのデイサービスなどあなたの用途に合わせたサービスがたくさんあります。

このようなサービスを使用することに罪悪感を感じてしまう方もいますが、利用しないでストレスを溜めてしまうよりは良いでしょう。

4-3.相談相手を作る

人に相談することで、あなたのストレスや不安は解消されるでしょう。

家庭の事情を赤の他人に話すことには抵抗もあるでしょうが、勇気をふり絞って相談してみてください。

友人や親戚に相談しづらい場合は、地域包括ケアセンターや自治体の相談窓口にお問い合わせしてみてはいかがでしょうか。

https://carers-navi.com/care-consultation

4-4.自分を知る

自己理解することで、ストレス緩和につながります。

1人でやらなければいけない使命感や体調の状態など自分を知り、原因を突き止めましょう。

あなた自身が不安やストレスを抱えていては良い介護はできません。

自分と対話する時間を作りましょう。

ストレスを自覚すれば、手遅れになる前に、その都度発散させることができます。 

5.まとめ

いかがでしたでしょうか?

長期間の介護生活をする上で、イライラを溜め込まないことはとても重要です。

イライラしてしまうことは誰にでもあるので、その都度イライラをうまく発散させる工夫をしましょう。

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