日々の介護にストレスを感じてきた。。。
ほかの人はストレスをどうやって発散してるの?
介護でストレスを抱えてしまう自分が情けない。。。
このような悩みや疑問を抱えているのではないでしょうか?
厚生労働省が、在宅介護の日常生活で悩みやストレスの有無をの調べたところ、「ある」と答えた人は60.8%、一方「ない」と答えた人は22.7%となっています。
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa10/4-4.html
そのため、介護でストレスを抱えているのはあなただけではありません。
あなたのストレスを少しでも和らげるため、ぜひこの記事をご覧ください。
目次
1.介護のストレスの原因を知ろう
介護のストレスを和らげるには、ストレスの原因を特定する必要があります。
まずは、ストレスの原因を理解したうえで対策をしましょう。
1-1.精神的ストレス
親の病気などで急に介護をしなければならなくなった場合などが原因となります。
知識のない状態では、日々起こることにストレスを感じたり、せっかくお世話をしても感謝してもらえないこともあるでしょう。
また、どんなに介護しても改善が見られず、終わりが見えないことに不安が大きくなります。
他には、介護により仕事を休まなければならなくなったり、要介護者にストレスをぶつけてしまったりと、介護により人間関係でストレスを感じてしまうこともあります。
その人間関係が原因で一人で介護を抱え込み、孤独感を深めていきます。
1-2.身体的ストレス
入浴介助や排泄介助・起床介助などにはかなりの力が必要なので、身体的ストレスは非常に大きいです。
また、仕事をしている場合には過労による負担も起こります。
これらの身体的負担は、腰やひざ、ひじなどの関節にたまります。
一度痛めてしまっても介護はやめられないので、身体をかばいながら介護をしなければなりません。
このような毎日を過ごすことで、介護者の身体的ストレスは相当なものになります。
1-3.経済的ストレス
介護にはデイサービスなどの介護サービスや介護用品など様々な費用が掛かります。
介護のために出勤日数を減らしたり、離職したりすることで収入が減ることも多いでしょう。
https://carers-navi.com/careleave
金銭的な余裕がないと、介護サービスに頼ることができず、すべてを自分で補わなければなりません。
その結果、経済的に厳しくなるだけでなく、介護をすべて背負うことになり多くのストレスがたまります。
2.ストレスチェックシート
あなたのストレスをチェックしてみましょう。
チェック項目 | 〇✖ |
介護は自分がやるべき | |
ひとりで介護をしている | |
家族以外には介護を頼みたくない | |
介護について技術がない | |
相談できる相手が身近にいない | |
被介護者に冷たい態度を取ってしまうことがある | |
介護生活の将来に不安を抱えている | |
食欲が落ちたり、睡眠不足が続いている | |
人間関係に疲れている | |
自分の時間を十分に取れていない |
0~2個の場合
うまくストレスを解消しながら介護をできています。
現状を維持できるよう心がけてください。
3~5個の場合
ストレスが溜まり始めています。
現状は、実感がないかもしれませんが、介護生活を見直さなければいけません。
6個以上の場合
ストレスが溜まっています。
このままだと介護うつになりかねません。
日頃の生活を見直し、積極的に介護サービスを利用しましょう。
まずは、あなたの体調を最優先しストレスを和らげることをおすすめします。
3.ストレスを溜めないためにできる
3-1.介護のスキルを身に付ける
介護スキルを身に付けることで身体的ストレスを緩和できます。
スキルを身に付けることでスムーズに介護でき、ストレスの軽減に繋がります。
身体の疲労を和らげるためにも以下の3点を注意しましょう。
①重心を下げ、両足を広げて支える面積を広げる。
②要介護者になるべく体を近づけ体全体で支える。
③支点を意識しててこの原理を使う。
また、介護をスムーズに行うためには、スキルだけでなく、要介護者との関係性も強く影響します。
関係性を築くこともスキルの一つと考え、身に付けましょう。
自治体で介護指導を行っているのでお問合わせしてみてください。
3-2.施設やサービスを利用する
介護は、あなた一人で行うものではありません。
一人で抱え込むのではなく、積極的に施設やサービスを利用しましょう。
老人ホームなどの長期サービスや、一日単位で受け入れてくれるショートステイ、日中だけのデイサービスなどあなたの用途に合わせたサービスがたくさんあります。
このようなサービスを使用することに罪悪感を感じてしまう方もいますが、利用しないでストレスを溜めてしまうよりは良いでしょう。
3-3.相談相手を作る
人に相談することで、あなたのストレスや不安は解消されるでしょう。
家庭の事情を赤の他人に話すことには抵抗もあるでしょうが、勇気をふり絞って相談してみてください。
友人や親戚に相談しづらい場合は、地域包括ケアセンターや自治体の相談窓口にお問い合わせしてみてはいかがでしょうか。
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3-4.自分を知る
自己理解することで、ストレス緩和につながります。
1人でやらなければいけない使命感や体調の状態など自分を知り、原因を突き止めましょう。
あなた自身が不安やストレスを抱えていては良い介護はできません。
自分と対話する時間を作りましょう。
ストレスを自覚すれば、手遅れになる前に、その都度発散させることができます。
3-5.Twitterで見つけた9つの気分転換
①動物と触れ合う
②おいしいご飯を食べる
③お風呂に入る
④音楽を聴く
⑤映画をみる
⑥おしゃれをする
⑦運動をする
⑧SNSをやる
⑨ドライブに出かける
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4.ストレスを和らげる4つの考え方
4-1.自分だけで頑張らない
介護はあなた一人で行うものではありません。
一人で抱え込んでしまうと、自分自身が弱ってしまい介護を続けられなくなります。
結果的に、お互いにとっても良くない結果を招きます。
介護は家族や地域、国など多くの人々が関わり行うものです。
家族全員で介護に向き合いましょう。
また、地域や国のサービスを積極的に利用することで負担を減らすことができます。
まずは、被介護者よりもあなた自身を大切にしましょう。
4-2.ストレスを認知して弱音を吐く
ストレスを感じたら、定期的に吐き出しましょう。
日頃、家族を思って明るく振る舞い、弱音は吐かないように心がけている方もいらっしゃいます。
しかし、弱音やストレスを吐き出すことで気持ちは軽くなります。
また、何にも関心が湧かない、疲れが取れない、気持ちが晴れないときは、ストレスが溜まっている証拠です。
しっかりと息抜きをすることも介護の一つです。
4-3.他人と比べない
「同じ要介護度なのになんでできないの」「あの人よりも若いのに」などと他人と比べて悲観的になることに意味はありません。
他者のケースを参考に介護するのはいいことですが、比べて悲観的になる必要はないです。
介護に正解はないのであなたなりの介護を見つけてください。
4-4.終わりがあると考える
介護生活を送っていると、一生この生活が続くのではないかと悲観してしまいます。
しかし、介護生活はいずれ終わりを迎えます。
目の前の苦しみで不安や辛さはありますが、いつかは終わりが来ると前向きに今の時間を大切に過ごしましょう。
5.介護うつとは
介護うつとは、介護によって生じるストレスが引き起こすうつ状態です。
介護の中での肉体的な負担や「大事な家族をきちんと見なくては」という責任感など精神的な負担により、「介護疲れ」を感じます。
その「介護疲れ」を溜め込み、慢性化すると介護うつを発病してしまいます。
症状としては、睡眠障害や食欲不振、思考障害など心身に大きな障害を起こします。
介護うつは、なかなか治療が難しいです。
少しでも体に違和感を覚えたら、すぐに予防を行いましょう。
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6.まとめ
いかがでしたでしょう?
介護のストレスを溜めてしまうと、最悪の場合には介護うつを発病してしまいます。
うつ状態になると介護どころではなくなります。
ストレス発散も介護の一つという考え方を持つといいでしょう。
介護はあなた一人で行うものではありません。
ピンチの時には周りに助けを求めましょう。
必ず誰かが助けを差し伸べてくれます。